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メンズノンノモデル鈴鹿央士が、お気に入りの映画について思う存分語る連載『鈴鹿央士の偏愛映画喫茶』より、スカッとした気分になれる青春映画をピックアップ。
『セッション』
DVD ¥1,980(税込)
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ/販売元:ギャガ
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僕、ジャズはあまり詳しくないのですが、こんな風に大勢で演奏するジャズバンドというのが、すごく新鮮で面白かったです。ジャズって、ピアノとベースとサックスとか、2、3人のセッションやトリオ的なイメージがあったので。しかも3,4人なら息を合わせるって分かりますが、よくもこんな大人数で、しかもリズムがどんどん変わっていく曲を合わせられるな、って。初めて聴く曲もカッコ良かったし、演奏シーンがすごく面白かったです。加えて個人的には、ニーマンと彼女の出会いが羨ましかったな(笑)。映画館の売店で働く彼女を、「ずっと可愛いと思ってた。良かったらデートしない!?」と誘ったら、「帰ってください!」と言われた後、笑って「ごめんごめん、冗談よ」って。その流れがすごく良くて、本作の“癒し”として強く印象に残っています。
『ブレックファスト・クラブ』
Blu-ray: 2,075 円/DVD: 1,572 円 (税込み)
発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
ランチシーンがまたユニークで面白いんです。中でもお嬢様のクレアが、袋から寿司下駄を取り出して、そこに寿司を並べて食べているのには驚きました(笑)。周りのみんなの、「え、寿司!?」みたいな反応も面白かったですね。その反応からすると、80年代当時のアメリカって、まだ生魚って受け入れ難かったのかな。それとも当時、お寿司ってお金持ちの食べ物で珍しかったのかな。
レスリング部のアンドリューは、さすが運動部って感じで、袋から何個も何個もバーガーみたいなのを取り出して、“それ全部、食べるの?”と見ていたら、最後にバナナまで出て来て可笑しかったです(笑)。秀才のブライアンが海外でよくみかけるクシャクシャできる茶色い紙袋から食べ物を取り出すのを見たときは、何だかすごく懐かしくなりました。僕もイギリスに留学していた時に、ホームステイ先のお母さんから、ハイって渡された袋があれだったな、と。
ほとんど喋らないアリソンは、袋からサンドイッチを取り出し、なぜかハムを捨てて、コーンフレークをパンに挟んで、そこに砂糖をたっぷりかけてバリバリ食べていてビックリしました。でも不良のジョンだけは何も持ってきていなくて、人のものを取ったりして、喧嘩をふっかけて……。ランチにも5人それぞれの個性が出ていて、メッチャ面白かったです。
『トレインスポッティング』
Amazon Primeにてレンタル配信中、U-NEXT、TELASAで見放題配信中、ほか
僕が意外と好きだったのは、天井を歩いている“赤ちゃん”のチープさ(笑)! そこまでは、“久しぶりに最高級の(クスリ)をくれ”と幻覚を見て、絨毯の中に沈み込んでいくようなシーンまでは、スゴイ~ってなったんですが、天井を歩いてるところだけ、なんか妙にチープなんですよ(笑)!! そこがすごい面白くて、なんか好きでした。
Text:Chizuko Orita
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