▼ WPの本文 ▼
第10回
友成 空(ともなり そら)
2002年生まれのシンガーソングライター。作詞、作曲、アレンジだけでなくアートワークまですべて自身で行う。2021年にEP「18」でデビューを果たす。2022年にはTikTokアカウント(@tomonarisora)を開設し、シティポップを中心にカバー動画を積極的に投稿。2023年7月には、MONKEY MAJIKの「空はまるで」のカバーを配信リリース。
洗練された等身大の歌詞と、
マルチな歌声に心奪われる
TikTok開設当初に投稿された、フジファブリックさんの「若者のすべて」のカバーを聴いてからずっと気になっていた、友成空さん。歌声がいいのはもちろん、コード進行のアレンジの発想や、音選びのセンスが抜群なんです。僕の「でもね、たまには」もカバーしてくださって、それも最高なので聴いてみてほしい!
Pickup
「5号線」
今の感覚を加味したシティポップ
「80’sのシティポップがベースの楽曲だけど、ラップが入っているので、懐かしさと今っぽさが共存した曲に」
18歳のときに発表されたEP「18」は、メロディや声の使い方がまったく異なるバラエティに富んだ5曲で構成されていて、どの曲も等身大の歌詞がすばらしい。なかでも、80’sのシティポップらしい、“摩天楼”や“ハイウェイ”といった単語がちりばめられた「5号線」は秀逸! 大人しか通れない高速道路の下、子どもでも通れる一般道を自転車で走る主人公を描いた曲で、そのふたつの道が交わるインターチェンジを、大人と子どものはざまに立つ、この曲制作当時の自身に置き換えていて。こうも洗練された表現で、等身大の心情をつづれる才能には感動しました。
Pickup
「ユニフォーム」
変幻自在な歌声の魅力を発揮!
「この曲のような王道ポップスではまっすぐ、シティポップでは艶やか。曲種に応じた声の使い分けに感服」
「ユニフォーム」は、ストリングスやブラスを取り入れた多幸感あふれるアンセム曲。直球の王道ポップスも映える伸びやかな歌声と、聴く人にエールを送るようなコーラスを聴けば、背中を押されているような感覚を得られます。要所要所で出てくる、“走るユニフォーム”という表現もさすがです。
Pickup
「コーヒー」
R&Bっぽい雰囲気のポップス
「イントロと、サビの〈「愛しているよ」も〉のメロディの聴き心地が最高。万人の心にスーッと染み渡る声も◎」
「コーヒー」は、シンプルだけど惹(ひ)き込まれるイントロとメロディで、友成さんの作曲センスが光る一曲。コーラスもきれいで、コーヒーのほろ苦さを恋愛に例えた歌詞が切なくていい。ご自身の感性を大切に曲を作る友成さんが、年齢を重ねたときにどんな曲を生み出すのか、今から楽しみです!
imase
2000年11月9日生まれ、岐阜県出身。「NIGHT DANCER」は韓国を筆頭に世界各国のチャートにランクイン。2度目となるLE SSERAFIMに提供した楽曲「ドレスコード(Prod. imase)」が配信中。
Text:Rie Kaido
▲ WPの本文 ▲
imaseの今から聴きたいネクストBUZZアーティスト