▼ WPの本文 ▼
アート初心者にこそ行ってほしい!
中川大輔のスモール・アート・スポット
アートに興味があっても、美術館に足を運ぶのは二の足を踏んでしまう人も多いはず。そこで美大出身のメンズノンノモデル・中川大輔が気軽に楽しめるアートスポットを厳選紹介。どこも散歩がてら行けるので、アート好きはもちろん初心者にもオススメだ!
1エスパス ルイ・ヴィトン東京
ルイ・ヴィトン 表参道店の7階にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京では、様々な現代アートの展覧会を実施している。現在はイギリス・ウェールズ出身のケリス・ウィン・エヴァンスの個展「L>espace)(…」を開催中。
昼と夜で雰囲気がガラリと変わる!
ラグジュアリーな空間ごと
アートを楽しめる特別な場所
開放感のあるラグジュアリーな空間に、厳選された作品が展示されていて、日常では味わえない高揚感を得ることができます。今回の展示では、光や音などを用いた彫刻作品を見ることができて、すごく新鮮でした。キレイに瞬くシャンデリアの光が、実は様々なテキストをモールス信号で発信しているというのも興味深かったです。入るのに勇気がいるかもしれないけれど、買い物がてらぜひ行ってみてください。
詩的な表現を用いた感傷的な言葉をネオンに浮かび上がらせた「Sentiment」。
ガラス製のフルートと存在感のある送風機が長く透明なチューブでつながった「A=F=L=O=A=T」。
『A=F=L=O=A=T』の下で、フルートを通して奏でられる音に静かに耳を傾ける。「神秘的な音の重なりに圧倒されます。ぜひ生で体験してほしい!」
Information
●渋谷区神宮前5の7の5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7F
TEL:0120-00-1854(フリーダイヤル)
営業時間:12:00~20:00(エキシビション会期中のみ) 無休(臨時休業や開館時間の変更がある場合はHPにて公開)
入場無料
https://www.espacelouisvuittontokyo.com
※2024年1月8日まで「CERITH WYN EVANS – L>espace)(…」のエキシビションを開催中。
2江戸東京たてもの園・前川國男邸
1942年に品川区に建てられた、建築家・前川國男氏の自宅。それを解体したときの部品を使い、江戸東京たてもの園内に復元。東京都指定有形文化財にも指定されている貴重な建物。
いつかこういう家に住みたい!
僕の憧れが詰まった名建築!
僕は木造建築が大好きなのですが、その中でも前川國男邸が群を抜いて好きです。和と洋が調和したモダンなデザインなのにぬくもりもあって、いつかこういう家に住むのが夢。実際に前川さんが使っていた家具や、写真を見て再現した家具が置かれていて、当時の雰囲気が味わえるのも魅力のひとつ。戦前の名建築に入るという、貴重な経験ができる場所です。
経年変化した木のぬくもりも最高!
一般公開していない2階へ特別に上げてもらった。「憧れの名建築で特別な体験ができて幸せです」
Information
●東京都小金井市桜町3の7の1(都立小金井公園内)
TEL:042(388)3300
営業時間:9:30~16:30 月曜休(祝日の場合は開園し翌日休園)
入場料/¥400(一般)、¥320(大学生・専修)、¥200(高校生、都外在住の中学生)ほか
https://www.tatemonoen.jp
3武蔵野プレイス・図書館
子どもからお年寄りまでが集う開かれた図書館。丸みを帯びた大きな窓や、地下1階から地上2階までの吹き抜けにより、光が降り注ぐ開放的な空間を演出。
広場から見た外観も
\ 実はステキなのでぜひ /
こんなにモダンで洗練された
公共の図書館ってないのでは?
大学時代に人が集う公共建築について勉強しているときに存在を知り、こんなステキな図書館があることに驚きました。アーチを多用した柔らかな雰囲気の館内は、洗練されているのに気取った感じがないので、リラックスして過ごせます。2階の大きな窓のまわりに置かれた椅子に座って本を読んでいると、しゃれたホテルのロビーにいる錯覚すら覚えます(笑)。
アーチ状のデザインが多用された地下1階の図書室。2階までの吹き抜けのおかげで地下とは思えない開放感。
Information
●東京都武蔵野市境南町2の3の18
TEL:0422(30)1905
営業時間:9:30~22:00 水曜休(祝日の場合は開館し翌日休館)
https://www.musashino.or.jp/place/
4gallery αM
1988年に吉祥寺に開設以降、馬喰町など場所を変えながら活動を継続してきた「gallery αM」が、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスに2023年に移転オープン。
散歩の途中で行きたい!
作品との距離の近さが魅力!
アート初心者にもオススメのギャラリー
ひとりの作家さんの作品をじっくり見て、個々の作品と向き合う時間が取れるギャラリーってアート初心者にこそオススメ。今回の展示はちょっと難しさはあったけど、作品の解説書きをいただけたので、きちんと理解することもできました。大学内にあるので気軽に入りやすいし、1階にはカフェもあるので、見終わった後のんびり過ごすのもいいかも。
空間を贅沢(ぜいたく)に使い、様々な表現方法で作られた作品が、壁や床などに並んでいる。
Information
●新宿区市谷田町1の4 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス2F
TEL:03(5829)9109
営業時間:12:30~19:00(エキシビション会期中のみ) 日・月曜、祝日休
入場無料
https://gallery-alpham.com
5川崎市河原町高層住宅団地4号棟
高層住宅団地の中で異彩を放つ逆Y字形の建物。5階までが階段状になっているのは、下層部への日当たりを考えて設計したからなのだとか。内部の広い吹き抜けのホールも圧巻。
スター・ウォーズの世界みたい(笑)
団地だけど教会のような神聖さ!
建物の持つパワーに圧倒される!
ホールに足を踏み入れた瞬間、教会のような神々しさを感じます。建物の持つ圧倒的なパワーがそう思わせたのかもしれません。実際は団地で、普通に暮らしている人がいるというギャップがあるのも面白いですよね(笑)。こんなにも心に響く建築に出会えることってめったにないので、感動しています。光が降り注ぐ晴れた日に訪れるのがオススメ。
かつてバスケットコートがあった中庭に座ってひと息。実は国立京都国際会館を設計した大谷幸夫氏が手がけた名建築なのだ。
Information
●神奈川県川崎市幸区河原町1周辺
※一般の方の住居のため、訪れる際には住人の方の迷惑にならないよう十分配慮してください。4号棟以外にも6号棟、8号棟が逆Y字形住宅です。
Photos:Teppei Hoshida Hair & Make-up:Kosuke Abe[traffic] Stylist:Asaka Toda Model:Daisuke Nakagawa[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Misato Kikuchi
▲ WPの本文 ▲