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第8回
サバシスター
2022年春にネット掲示板「ジモティー」で知り合った、なち(Vo&Gt)とごうけ(Dr&Cho)、るみなす(Gt&Cho)によって結成。「ジャージ」で本格的に音楽活動を開始。同年8月には「SUMMER SONIC 2022」に出演を果たし、今年3月、EP『アテンション!!』を発売。公式YouTubeチャンネル:@SABASISTER
老若男女の心にヒットする
“がむしゃら感”がたまらない
前回、“ガールズバンドがアツい!”と話しましたが、その盛り上がりは右肩上がり。まだまだ続きそうです。今最注目は、昨年3月に誕生したばかりの、3ピースバンド・サバシスターさん。結成5か月後にサマソニに出演。さらには、04 Limited Sazabysさんと対バンするなど勢いがすごいんです。彼女たちの一番の魅力は、まっすぐな歌詞やサウンド、スタイルからあふれ出る、“がむしゃら感”。スタイリッシュなバンドが多くを占めるシーンにおいて、王道ロックを奏でることで存在感を放っています。
Pickup
「ジャージ」
等身大のバンドを表す歌詞の表現
「〈海と読書とビートルズが友達〉という少し語呂のよくない歌詞に、飾らないバンドのひた向きさを感じる」
「ジャージ」は、ユニークな着眼点を持つなちさん(Vo&Gt)が、メルカリで欲しかったジャージを、ほかの人に横取りされて書いた曲だそう。日常の何げないひとコマを、淡い青春ソングとも取れる曲に仕上げられるセンスがうらやましい! この曲はコーラスも最高で、〈今夜はロックンロール〉の部分は、ガールズバンドが持つチャーミングさが出ていると思います。
Pickup
「タイムセール逃してくれ」
泥くさすぎないロック表現
「全体的にチャーミングな歌詞のよさを損なわない、〈終わってくれ〉というロックな言葉選びが魅力的」
「タイムセール逃してくれ」は、“いいことだけでなく、悪いことも起きてくれ”と歌った曲。絶好調のバンドが感じているプレッシャーや、正直な想いを、〈スーパーのタイムセール 行けないまま終わってくれ〉といった、面白くて、親近感が湧く言い回しで表現していてさすがです。
Pickup
「ヘイまま!プリーズコールミー」
キャッチーで懐かしいメロディ
「ブルースやカントリーミュージックっぽい曲で、サビは口ずさみたくなる。懐かしさを演出するコーラスもいい!」
「ヘイまま!プリーズコールミー」は、印象的なギターのイントロ、サビのキャッチーなメロディ、歌謡曲のような書き方の歌詞に、懐かしさを覚えます。レトロな雰囲気のMVも最高なので観てほしい。そういえば、なちさんがデザインしているグッズもめっちゃかわいくて。本当、天才バンドです!
imase
2000年11月9日生まれ、岐阜県出身。2021年に「Have a nice day」でメジャーデビュー。TikTokの楽曲総再生回数は50億回超え。LE SSERAFIMの日本オリジナル曲「ジュエリー」を書き下ろし。
Text:Rie Kaido
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