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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、リアルな乗り物ライフに迫るこの連載。23回目は、メンズノンノでもおなじみのスタイリスト、瓜坂拓海さんの愛車にフォーカス。仕事に欠かせないという愛車の魅力を聞いてみた。
瓜坂拓海さん
NISSAN GLORIA VAN 2.0 DELUXE(1996)
毎日の仕事に不可欠な相棒だからこそ、
自分が一番アガるクルマに乗りたい!
限られた時間の中でブランドやショップを回って衣装を集めたり、それを積んで撮影現場へ行ったりと、スタイリストにとってクルマは相棒です。独立したばかりの頃、原付バイクやレンタカーで移動はなんとかなっていたけど、任せていただくお仕事が増えるにつれ、自分のクルマがあった方がいい場面も多くなってきて。そうして具体的な愛車を探し始め、地元のカーショップで見つけたのがこのグロリア バンでした。走行距離も比較的少なく、外装も綺麗なアタリ個体。だから想定の予算をかなりオーバーしていたけど、ひと目見た瞬間にはもう購入を決めてしまいました。思えばアシスタント時代、現場で出会う方々はこういうバンタイプのクルマに乗っている人が多く、そういう先輩たちへの憧れもあって、このグロリアに惹かれたんだと思います。仕事に必要な買い物でほぼ毎日乗るもの、だから少々の無理をしてでも自分がアガるクルマに乗りたかったんですよね
ヤングタイマーな名車グロリア。
直線で構成されたフォルムが今新鮮!
「前後左右どこから見てもかくかくなグロリア。この80〜90年代のクルマを象徴する直線的なデザインがたまりません。ほぼノーマルの外装で発売当時の空気感を楽しんでいます。また、車体が白というのもポイントで、クリーンでどこか紳士的なムードもあるんですよね」(瓜坂さん)
「クルマからふと降りたとき、リアから見る車体のバランスが好き。最新技術を搭載した現行車のようなスマートさのない、“いかにもクルマ!”な見た目に惹かれてしまいます」(瓜坂さん)
「撮影に使う衣装はもちろん、ときには椅子などのプロップを載せることもあって。だから余裕のあるラゲッジスペースには助けられていますね」(瓜坂さん)
雰囲気抜群のクラシカルな内装が、
乗り手の気分を上げてくれる。
「購入の決め手のひとつにもなったインテリア。深みのあるブラウンを基調としたパネルまわりのシンプルなデザインがお気に入りです。シートの革の状態もよく、まだまだ長く乗っていけそうです。あまり気づかれないけど、パワーウィンドウ化している細かなこだわりもあります(笑)」(瓜坂さん)
後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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