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Hitsujibungaku
羊文学
ミュージシャン、バンド
[写真右から]河西ゆりか(Ba)、塩塚モエカ(Vo&Gt)、フクダヒロア(Dr)。2017年より現編成になり、20年メジャー進出。現在「羊文学 Tour 2023 “if i were an angel,”」を敢行中。10月3・4日にはZepp Hanedaにて公演。そのほかフェスにも多数出演予定。
「最後まで妥協なく、
カッコいい音を追求できました」
洋楽インディー・ロックに通じる鋭さと洗練を兼ね備えたバンドサウンドと、日々の感情の移ろいを丁寧にとらえた歌詞で、着実に人気を拡大。今年に入ってからは海外でも精力的なライヴ活動をしている、羊文学。
「海外での経験を積んで、バンドがよりタフになっているというか。強い気持ちが生まれてきて、それが自分たちのビジュアルにも表れているのかなって思います」(河西)
最新シングル『more than words』は、TVアニメ『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」のエンディングテーマとして書き下ろされたもの。これまで以上に強い気持ちで制作した楽曲だという。
「今まで私たちの音楽を耳にしたことのないリスナーの方々にも届く楽曲になると思ったからこそ、妥協はしたくなかった。結果、やりたくてもできなかったことを諦めずに表現できた手ごたえがあります」(塩塚)
「都会の持つ閉塞感や孤独感を表現できた楽曲。ドラムの部分でも、ずっと4つ打ちでたたいていたりだとか、新しいことにも挑戦して、これまでの羊文学のイメージを超える仕上がりになったのかなって」(フクダ)
夜の都会を駆けるような疾走感のあるサウンドに乗せて、自分に言い訳をせずに、めざす道を前進し続けたいという、彼らの思いも感じる楽曲に。
「これまで表現したことのないクラブミュージックのような音だったので、それをどう演奏すればいいか試行錯誤した結果、とてもいい意味で突き抜けることができた気がします」(河西)
「ただカッコいいと思うものを斜に構えて表現するのではなく、最後まで質の高さを維持しながら、自分たちが納得できる音を追求していきたいという気持ちがより強くなった。次の作品ではもっと進化した音楽を皆さんに届けられたらいいなと思います」(塩塚)
INFO
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
『more than words』
TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」エンディングテーマ。「渋谷」を舞台として描かれるお話ということもあり、何度も街に足を運びイメージを重ねて完成させたという楽曲。都会の喧騒(けんそう)に囲まれて、生きづらさを感じる瞬間にも必ず支えになってくれるもの・存在があるという、強い気持ちを与えてくれる内容だ。CDシングルには、リミックスやアニメバージョンなどが収録。
(ソニー・ミュージックレーベルズ)9月27日発売
Photo:Sakai De Jun Interview & Text:Takahisa Matsunaga
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