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そういえば人生で2度目の普通自動車免許を取得しました。以前このコラムにて今春での取得を約束していましたが、コロナの影響でさすがに延期になっていました。10年前に更新し忘れて以来の運転は本当に楽しい。安全運転を心がけ、二度と更新し忘れないように心がけます。
というのも再取得ってキツイんですよ。面倒くさいうえに、“慣れ”からの脱却に苦労します。なまじっか運転ができてしまうというのがアダになります。例えばウインカー。カッチ、カッチ、と鳴られるとやっぱりリズムとってしまいますよね。ミュージシャンの性として。ズンズンチャッ、と。そのたびに教官に厳しく注意されておりました。皆さん、改めて更新はくれぐれも忘れないように。
それにしても若者の車離れとかいわれてるけど実際どうなんだろう。府中の運転免許試験場によく通っていたけど、結構若い人多かったけどね。免許を取得するのとマイカーを所持するのはまた別の話なのかな。身分証明書の代わりに取得しておくか、といった理由がメインだったりするのかもね。
年代で分けてしまったけど、思えば30代の私の世代からその現象はあった気がする。こんな車が欲しい、やっぱり外車だよなーみたいな話で盛り上がることはそんなに多くなかった。ドライブはよく仲間内でしていたけど運転そのものを純粋に楽しんでる人は少なかった気がする。
そんな私も取得するまでは車に特に興味はなかった。別に移動なんて電車でいいしとか事故が怖いしとかネガティブなことばかり考えて避けていた。けど大学の先輩の「免許持っていて損することはない」というなんとも言えないセリフにやられた。あー確かになー。時間もあるし、一応持っておくかーと。
取得してからは人が変わったかのように運転することが好きになった。酒も飲まなかったから不便はなかった。かくして運転が趣味になった。当時は映画よりも車のほうが好きだった。趣味=ドライブだった。車を運転する魅力のひとつとして挙げられるのが、アウトドア派とインドア派、双方の欲を満たしてくれるところ。アウトドア派にとっては言わずもがな。インドア派にとっては部屋にいながら移動しているまさにジャミロクワイみたいな感覚になれる。雨が降っても外出だりーとはならない。
さらに個人的な話をすると、車内は集中空間です。エンジンや空調の音は厚みのあるホワイトノイズのようであり、自然な音の壁ができて、耳がそれに支配される。それがいわゆる“コード”みたいな役割になってメロディが降ってきやすくなる。作曲・作詞で行き詰まったときはよく首都高を走ってたなー。といっても、その頃は別にデビューもしてなかったから追い込まれることもなかったけど。
その逆で、空っぽになりたいときにも最適。もちろん運転自体がおろそかになってはならないけどね。行動範囲も広まる。ちょっとした国内旅行が楽しめる。東京に住んでいたとして、高速を使って名古屋だと4~5時間、大阪だと6~8時間ほどで到着する。まぁまぁな距離ではあるけどそれが楽しいのだ。途中で寄るサービスエリアでの休憩も醍醐味になる。あれ意外とさびれたサービスエリアの食事処がおいしかったりするんだよなぁ。ちなみに福岡までは14時間ぐらい。ライヴに行くときはメンバーで運転を代わりばんこしながら行っていたものだ。
別に車のCMをやっているからといって「さぁメンズノンノ読者のみんな、車に乗ろうよ」なんて言うつもりはないけど。あー確かに運転できて損はないなーとは思いますよ。よかったら「スバルXV」をぜひ。
川上洋平 PLOFILE
ロックバンド[Alexandros]のVo&Gt。現在、ライヴ映像作品『Sleepless in Japan Tour -Final-』(DVD/Blu-ray)が発売中。ライヴやリリースの最新情報は公式HPにてチェック!
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