▼ WPの本文 ▼
クルマにバイク、自転車、スケボーetc……など、大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
山下遼也さん
HONDA GB250 CLUBMAN(1997)
オールド感漂う、いかにも
“バイク!”な造形にひと目惚れ!
2021年、京都から東京への転勤が決まって仕方なくクルマを手放すことに。そうして僕が乗っていたマツダのクロスオーバーSUV、CX-3を査定に出してみると購入金額と同じくらいの値がついたんです。コロナ禍でアウトドアなクルマが人気だったおかげですね。そこで資金的な余裕が生まれ、ずっと興味のあったバイクという趣味に挑戦してみようと決意。東京へ引っ越してすぐ、近所のバイク屋さんに直行しました。そこで発見したのがこのGB250 クラブマン。単眼ヘッドライトに引き締まった黒い車体、そこに映える金属のシルバーなど、いかにも“バイク!”な造形にひと目惚れしてしまって。勢いに任せてその場で車両の契約を済ませ、お店の人に紹介してもらった教習所に入校することに(笑)。仕事の都合で免許取得までは2ヶ月ほどかかったけど、ちょうどその頃に納車整備も完了。免許を取得したその足で、バイクを迎えに行くことができました。初めて自分のバイクを手に入れるワクワク。この高揚感は一生忘れられません!
趣味としてバイクを楽しみたいから、
カスタムは自分の手で地道に!
「GB250 クラブマンは、カフェレーサーカスタムのベース車両としても人気があって。だからどういったスタイルに仕上げていくか、方向性はすぐに決まりました。もともとファッションの文脈で、イギリスのロッカーズやモッズなど、カフェレーサーの走りになっているカルチャーが好きで、憧れと作りたいスタイルがつながったんですよね。だけど趣味としてバイクを最大限に楽しむなら、カスタムをお店に任せるのも何か違う気がして。少しずつ必要な工具とパーツを揃えながら、自分好みのカフェスタイルを模索している最中です。かっこいい前傾姿勢になるようハンドルを交換したり、メーターまわりの配線をいじったり。やりたいことはまだまだあるけど、ここまで地道に頑張ってきました(笑)」(山下さん)
「かっこよく早く走るために、それ以外の要素を削ぎ落としていくミニマルさがカフェレーサーのスタイル。だからハンドル、メーターまわりをいかにすっきり見せるか、そこにめちゃくちゃ苦労しました。セパレートハンドルを取り付けるためにトップブリッジを変え、そしてステーを用意してメーターを移設、すると今度は配線を処理……という具合で、ひとつ作業が終わると次の作業が発生する。この連続でした。毎週末大工事だったけど、もはやゾーンに入っていましたね。おかげでこのソリッドなルックスに!」(山下さん)
「本当はフレームをカットしてシングルシートにしてみたい。だけど見た目の追求と同じくらい、恋人を後ろに乗せて走るデートも楽しくて、シングルシートの導入は悩み中(笑)」(山下さん)
乗り手あってこそのバイクのスタイル。
だからヘルメットまでこだわる!
「かっこよく乗るのもバイクの醍醐味だと思っていて。だからバイクに乗る日は、ファッションもロッカーズらしさを意識しています。そしてその延長線上でヘルメットもスタイルの一部。僕はベルのヴィンテージヘルメットにゴーグルをつけて、クラシックな雰囲気でライドしています」(山下さん)
後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
▲ WPの本文 ▲
俺たちの“ノリモノ”語り!