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Kamal.
カマルさん
シンガーソングライター
英・ロンドン出身。6歳でピアノを弾き始め、2020年に発表した「homebody」が1か月で100万回以上の再生数を獲得、また翌年リリースの英国の人気ラッパーであるDaveとの共演曲「Mercury」もヒット。結果、これまで発表の楽曲の総再生回数が3億に迫る勢い。
「心地よさと違和感を融合、
選択肢を広げる音楽」
ロックダウンによるふさぎ込んだ気持ちを描いた楽曲「homebody」がヒット、またビリー・アイリッシュが自身のプレイリストのトップに挙げたことでも注目を集める、カマル。先日開催の『GREENROOM FESTIVAL ’23』出演でも大きな話題をさらった。
「さすがに18時間のフライトはキツかったけれど(苦笑)、初来日できたことに興奮していて。その半面、ロックダウンにより孤独から解放されてからの目まぐるしい日々に慣れていない自分もいるんだ。でも、多くの人が同じ孤独を味わってきた。その痛みを現在共有して、一緒にすばらしい景色を見ているという気分になっているよ」と語るとおり、ピュアな自分の思いを音楽に反映させることが、モットー。
「自分の素直な気持ちに忠実であること。それがいい楽曲の条件だと思う。だから、ヒットするとか考えたことがないんだ。自然に導かれる感覚を大切にしたものだけを発表しているんだ」
現在は20歳を迎えたばかり。最新ミックステープでは、大人と呼ばれる世代になったことの解放感、そして戸惑いをアコースティックの音色をベースにしたサウンドで表現している。
「自分が心地よいと思えるもの、また自分が成長していくために取り入れるべき〈違和感〉をミックスした内容になったと思う。それと同時に、自分のもろさをさらけ出しつつも、現在の自分だからこそ描ける楽しいムードも閉じ込めたかったんだ」
今後も無理をせず、等身大の自分を表現し続けたいと語る。
「誰かの考えやプレッシャーによって、本来の自分らしくいたい気持ちを制限しないで。ただ、自己主張することが難しいこともあるかもしれない。そんなときに〈こういう生き方もある〉と感じてもらえる、選択肢を広げる音楽を作りたいんだ」
INFO
『so here you are, drowning』
2023年3月に配信された、2作目となるミックステープ。アコースティックギターやピアノのシンプルな音をメインにしながらも、華やかなロンドンのナイトライフを連想させるビートもちりばめているサウンド。それに乗るヴォーカルは、感情の起伏をあえて抑えたようなソフトな雰囲気。ドラマチックな展開のある音やメロディとのコントラストが面白い仕上がりに。
(Virgin Music Label & Artist Services)配信中
Photo:Kanta Matsubayashi Interview & Text:Takahisa Matsunaga
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