▼ 広告枠 : front-page archive singular : header ▼

背筋が凍る1本でひんやり。今観るべき「怖すぎるPOVホラー」4選

背筋が凍る1本でひんやり。今観るべき「怖すぎるPOVホラー」4選

▼ 広告枠 : singular : article-top ▼

▼ WPの本文 ▼

ホラー映画なら、夏の暑さを吹き飛ばしてくれるかもしれない。「恐怖」が持つ奥深さに取りつかれたホラーマニアに、「POVホラー」という独自の切り口から語ってもらった。

  

映画の設定に入り込んで
恐怖を疑似体験できる

皆さんは「POVホラー」というジャンルの映画を観たことがありますか? POVとは「Point of View」の略で、主観的な視点だけで全編を描く撮影技法や、それを用いた映像作品のこと。登場人物が持つカメラの視点から描かれた作品なんかがその代表例ですね。主人公がカメラを回しながら不思議なことに巻き込まれていくという設定はホラーにうってつけで、POVとホラーを組み合わせた作品が現在も数多く製作され続けています。
 
POVホラーの歴史は古く、ドキュメンタリーの撮影クルーが山村を訪れ、そのビデオに恐るべきものが映っていたというような作品は80年代から製作されていました。その後、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)、『パラノーマル・アクティビティ』(2007)などの大ヒットがあり、ジャンルが確立されたことによって、世界中でバリエーションに富んだ映画が製作されることとなったんです。


『パラノーマル・アクティビティ』

©Paramount/Everett Collection/amanaimages

 

近年においてバリエーションが増えているところには、もうひとつの理由があります。それは、POVが撮影デバイスの進化に対応した映像作品であるということです。昔はビデオカメラで撮影されたという設定のものばかりでしたが、スマートフォンが普及し、誰もが撮影者になったことで、幅広い設定を描くことができるようになりました。韓国で製作された映画『コンジアム』がその最たる例です。作品内で恐怖に巻き込まれるのは、ホラー系の動画配信グループ。彼らが再生回数を稼ぐために呪われた病院を訪れます。この映画の面白さは、GoProやドローンなど、さまざまなデバイスを織り交ぜながら展開していくところにあります。あらゆる手法で病院の内装を切り取っていくんですが、それが本当に不気味で、一瞬たりともここにいたくないと思わせる映像に仕上がっています。


『コンジアム』

©2018 SHOWBOX AND HIVE MEDIA CORP ALL RIGHTS RESERVED.

"世界7大心霊スポット"に選出された実在の廃病院に足を踏み入れた若者たちの、絶叫ライブリポートを映像化した、超体感型ホラー。発売・販売元:ブロードウェイ DVD¥4,180

 

POVホラー最大の魅力は、何と言ってもその没入感でしょう。基本的に登場人物が持つカメラの視点だけなので、まるで自分も怪奇現象に巻き込まれているかのような疑似体験を味わうことができます。通常の映画とは違って、登場人物のひとりになっているかのような感覚。何度も観ているうちに、その臨場感がどんどんクセになってきます。映画を観るというよりは、アトラクションに乗っている感覚に近いかもしれません。アトラクション感を重視したいという人には、7月に日本でも劇場公開される『DASHCAM ダッシュカム』をおすすめします。これは、従来のPOVホラーにはあまりなかったハイテンションな作品。動画配信者の女性が主人公で、盗み食いする様子を配信するような人物です。いわゆる“迷惑系”ですね(笑)。彼女が怪現象に巻き込まれていくというところはありがちな設定なのですが、この主人公が全然へこたれないところが斬新なんです。そんな様子を観ているうちに、不思議と頼もしさすら覚えるようになって…。「もっとやれ!」とアドレナリンが出てくる珍しいPOVホラーです(笑)。


『DASHCAM ダッシュカム』

©2022 TOWN VIEW PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

©2022 TOWN VIEW PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

迷惑系ライブ配信者の女性ラッパーに起こる恐怖をライブ配信という手法で描く、賛否両論の超ぶっ飛びホラー映画。配給:アクセスエー。7月14日よりシネマート新宿ほか全国順次公開。

 

もうひとつ、POVホラーを語るうえで欠かせない要素として、「ご当地感」があります。カメラを通じて異文化の中に疑似旅行しているような感覚ですね。わかりやすいのが『女神の継承』です。テレビクルーがタイの山奥にある村を訪れるという設定で、土着的な儀式や信仰の模様をカメラに収めようとするのですが、次々と不可解な現象に襲われます。POVの怖さにタイ独自の土着信仰のエッセンスがちりばめられ、唯一無二の世界観をつくりあげています。この作品は映画に入り込むというよりも、異文化の生活をのぞいているような気分になるんです。アトラクション系の作品はみんなと一緒に、『女神の継承』のようにじっとりとした怖さがある作品はひとりで観るとより楽しめるでしょう。自分の中で真相を考察し、ネットの意見と突き合わせてみるのも面白いのではないでしょうか。


『女神の継承』

©AFLO

タイ東北部の村で脈々と受け継がれてきた祈祷師の一族。その後継者となる美しい女性を襲う不可解な現象の数々を、密着中のカメラが捉えていた。彼女が継承したものの正体とは…?

 

教えてくれた人

人間食べ食べカエル/映画ライター・ホラーマニア

主にTwitterにてホラー・パニック系映画の情報を発信し、作品の魅力や怖さを伝えている。ホラー専門配信サービス「OSOREZONE」でコラムを連載しているほか、そのほかWEBや雑誌などに不定期に寄稿。

Illustrations:Shigeo Okada Text:Kohei Hara Shunsuke Kamigaito

▲ WPの本文 ▲

▼ 広告枠 : singular : article ▼

▼ 広告枠 : singular : article-center ▼

▼ 広告枠 : singular : article-bottom ▼

RECOMMEND

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-cxense-recommend ( trigs ) ▼

FEATURE

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-feature ▼

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-popin-recommend ▼

MOVIE

MEN’S NON-NO CHANNEL

YouTubeでもっと見る

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-movie ▼

REGULAR

連載一覧を見る

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-special ▼

▼ 広告枠 : front-page archive singular : fixed-bottom ▼