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最近、ZINEが盛り上がっている。インスタで発信していたような個人的に好きなもの・ことをあえて紙に載せて表現することが、なんだか面白い。ZINEに詳しい人たちの話を聞きながら、その魅力を追いかけた!
WHAT’S ZINE
基本的に個人で制作した冊子状の作品を指す。
決まった定義やルールがないため、
好きなことを自分らしく表現できる。
自分の興味や感性をテーマにつくる!
自主制作だからこそ、日頃夢中になっていることから、何げなく考えていることまで、自分の興味を詰め込める! 写真、イラスト、グラフィック、文章、何でもアリで、ジャンルは無限!
『Mid Dreamin’』
身近にあったアイテムをテーマに、イラストレーターのTakeshi Wadaさんが愛らしい絵とプレイリストを、ライターのKen Kaicooさんがみずみずしい短編小説を添えた一冊。ドライブや旅に持ち出したくなる趣が漂う。
@takeshiwada_、@ken.kaicoo
『自由なタイ料理 ガパオ』
タイカルチャー料理家の下関崇子さんが魅惑の料理、ガパオの正体に肉薄する内容。ひとつの料理に振り切り、食文化探求の面白さをつづる。巻末の大量の注記もあわせて楽しく読める!
@fermentbooks
パッケージングなど魅せ方も自由!
ZINEに対する自分の思いを表現するために、パッケージもアレンジ。布バッグや食品を保存するジッパー付きポリ袋に入れるなど、自由な発想でこだわれる。
『teto』
ReHome, Inc. CEOの山本憲弘さんをはじめ、ライター陣が暮らしや住まいを主軸に紡ぐコラムは、知的で心地よい。フェアトレード認証を受けたコットンを使ったバッグから、彼らの暮らしへのスタンスを感じる。
@teto.magazine
紙・とじ方・判型で個性を出す!
商業出版とは違って少量生産で行うため、形は自分が決められる。ページごとに紙の質や大きさを変えたり、紙を折って重ねるだけでもOK! 印刷もコンビニのコピー機や自宅でのインクジェットプリントなどさまざま。
『クリプトクロム』
渡り鳥が持つ青色光受容体「クリプトクロム」をテーマに、写真家・澤田詩園さんが三浦半島で捉えた景色に想像を加え、加工した写真を収録。不規則に折られた紙を重ねた独特な手触りが心に残る。
@shinshion.swd
メンズノンノモデルも、
ZINEつくってました!
鈴木 仁
写真もものづくりも好きなので、カッコいいと思うものを自分の手で生み出したくてつくりました。友達のフォトグラファーと話しながら内容を考えるのが楽しかった。ロケ地の選定やレイアウトも自分で行い、思い入れの強い一冊に。
中川大輔
メンズノンノモデルとしての経験から好きなテイストや世界観が出てきて、自分でも写真集をつくってみたいと思ったんです。また、写真以外でも僕を知ってほしくて、文章を書こうと考え、ZINEという形にたどり着きました!
ZINEが買えるショップ3選
Utrecht
アートブックを中心にスイスのインディペンデントパブリッシャー「Nieves」をはじめ、ユトレヒトと関わりのある作家によるZINEを取り扱う。アーティストの展示や出版イベントを行う"NOW IDeA"も不定期で開催。
渋谷区神宮前5の36の6 ケーリーマンション2C
☎03(6427)4041
◯12時〜19時 月曜休(※祝日の場合は営業、翌日休)
https://utrecht.jp/
MOUNT ZINE
写真やイラストなど、多種多様なZINEを常時150タイトルほど展示・販売している。出品には、春と秋の年2回のZINEイベントにて、ジャンル問わず審査なしでZINEの募集を行っているので、誰でも気軽に参加できる。
世田谷区駒沢2の40の6
☎03(6882)7149
◯11時〜18時 月・火曜休
https://zine.mount.co.jp/
Magazine isn’t
dead.
雑誌を連続刊行物と捉え、国内外の流通にのらない定期誌や不定期発行物を中心に、ジャンルレスにラインナップ。ZINEも作者が継続の意思を持ち制作する作品を扱っている。日本各地のイベントやショップへの出店も行う。
http://magazineisntdead.com/
※通常、オンラインのみ展開。6月にオープンした山梨県甲府市のショップ「文化沼」にてショップインショップも展開中。
Photos:Kenta Sato Yuhki Yamamoto Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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