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我を忘れるくらい夢中になれるものがあるって、人として最強だ。自分だけの個性にするとともに、楽しく生きるためのエネルギーに変えてるんだから! そんな“沼”に溺れた人の実態を探るべく、話を聞きに行った!
瞑想(めいそう)沼
自分自身に集中した後は
頭がスッキリ!
大学生 池上孝季さん
自分に集中するための習い事として、茶道の稽古にも通っている。「たてるときも道具を扱うときも雑念があるとうまくいきません。味はもちろん、場をつくりおもてなしする心も大事なので集中力が身につきます」
つねに自分らしくいるために心に余白をつくっておく
2年くらい前、集中力が続かず、人と会話をしていても、“話は聞いているけれど、どこか身が入っていない”感覚の中にいたという池上さん。そんな様子を感じ取った恩師からのすすめで、瞑想を習いに行き始めた。
「瞑想やメディテーションと聞くと、しかるべき場所で行う厳かな儀式を思い浮かべていましたが、実際はもっと手軽にできるアクティビティでした。やり方は簡単。床にあぐらをかいたり、姿勢を正して椅子に座ったり、自分の楽な体勢で目をつむり、ゆっくり呼吸をしながら、“自分の体の中の中心を感じて、そこに集中する”こと。言葉で言うとややこしいですが、やってみると誰でもその感覚がわかりますし、しだいにコツをつかんでいくと思います。例えば、『この人と話すとき緊張する』とか『しっかり勉強に集中したい』とか『ちょっとイライラしているから落ち着こう』と思うときに、瞑想するとすごくスッキリ! 僕はそのときの気分次第で、20〜60分くらい行います」
頭と心をクリアな状態にすることで、本来の自分を意識できるという。
「感覚が磨かれて、純粋に風が気持ちいい、ごはんがおいしいとビビッドに感じられます。感情の解像度が上がることで、気持ちがポジティブになって、目の前のことに素直に向き合えるようになりました。最近は、出かけるときに、近くの公園や広場を調べ、ヨガマットを持っていき、外でも定期的に瞑想を実践中。気持ちが落ち着いて、いい一日を過ごすことができます!」
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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