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第5回
新東京(しんとうきょう)
2021年結成。杉田春音(Vo)、田中利幸(Key)、大倉倫太郎(Ba)、保田優真(Dr)の4人組ギターレスバンド。初シングル「Cynical City」が話題に。2022年、バンド組織を法人化し「新東京合同会社」を設立。作詞・作曲、レコーディング、ミックス、マスタリング、アートワークに至るまで、セルフプロデュース。YouTubeチャンネル:@NeoTokyoMetro
ギターレスバンドがスタイリッシュに
描く、都会と人の心模様
日本のシティポップや、藤井風さん、Vaundyさんのように、母音をソフトに、流れるように歌うJ-POPアーティストが今、世界中から注目を集めています。そんなふたつのトレンドを感じさせるアーティストが、4人組ギターレスバンド、新東京さん! メロディアスなサウンド、東京の無機質さ、寂しさを感じさせる歌詞、洗練されたMVと4人の佇まい……。そのひとつひとつが、“ネオシティポップ感”をつくり出しています。
Pickup
「The Few」
メンバーのマルチな才能を証明
「鏡を使い、人の持つ二面性を表現したジャケットはインパクト大。メンバーの発想力の豊かさに脱帽」
「The Few」は、主人公がトランスジェンダーの小説『ミッドナイトスワン』にインスパイアされたそう。冒頭の調律の狂ったピアノや、ヴォーカル・杉田さんが生み出した〈はじきもの〉という造語で、マイノリティの人が、社会の中で置かれている状況を端的に表現しています。そして、そういった方の心に寄り添い、味方するような力強い曲に仕上げているところに、バンドの表現力の高さを感じます!
Pickup
「Pearl」
バンドのルーツが見える曲
「UKドリルのようなテンポや、うなるようなベース音に、ヒップホップからの影響を垣間見ることができる」
“喪失”を歌った「Pearl」は、杉田さんの母音をソフトに歌うヴォーカルテクニックと、作詞センスが特に光る曲。“涙を流す”を、〈一人きりの私を君が濡(ぬ)らす〉と表現するところに感動しました。悲しさが漂う歌詞とMVに対して、サウンドは硬いビートでカッコいい。この組み合わせが成立するのは、彼の滑らかな歌唱の力だと思います。
Pickup
「ポラロイド」
4人の現在地を映し出す
「そのときの記憶を蘇(よみがえ)らせるポラロイド。現在の新東京を記録した、いつか見返したいタイムカプセルのような作品」
最新曲「ポラロイド」は、サウンドは明るくきらびやかだけど、歌詞からは東京のせわしなさやむなしさ、そこから希望を見いだそうとしている様子を感じます。そのギャップがいいなと。
楽曲制作だけでなく、アートワークのプロデュースまで自分たちで行う新東京さん。ライヴ参戦したいです!
imase
2000年11月9日生まれ、岐阜県出身。「NIGHT DANCER」が韓国配信サイト“Melon”でJ-POP初のTOP100入り。新曲「18」が配信中。今秋に自身初のツアー「imase 1st Live Tour」を開催。
Text:Rie Kaido
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