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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……大切な相棒にまつわるストーリーを深掘りして、東京のリアルな乗り物ライフに迫るこの企画。前編に続き、アウトビアンキ A112 アバルトに乗る大学生の小河昭太さんが登場。クルマを持つ喜びとは?
心地のいいエンジン音が、
走る気にさせてくれる!
免許を取得するまでは、単純にかっこいいからという理由でクルマが欲しかったんです。しかし、その考えはアウトビアンキに乗った途端に変わりました。キーを回してブルルっとかかるエンジン、アクセルを踏むたびに全身に伝わってくる鼓動感、そしてダイレクトすぎる(?)加速。教習で乗っていたクルマとは何もかもが違ったんです。教習車のようにジェントルな乗り味ではないからこそ、自分で手綱を握っている感覚。それがめちゃくちゃ楽しくって。某自動車メーカーのコピーに、駆け抜ける喜びっていうのがあったけど、まさにそんな感じでした。動くようになってからまだ数ヶ月ほどですが、ちょっとした遠出はもちろん、近所のコンビニだって、どこへ行くにも常にクルマです。そのときの目的地よりも、道中の走っている時間が何よりも楽しいんです。
このアウトビアンキをきっかけに
クルマに興味を持つ友達も。
「アウトビアンキを買ってからは友達とドライブに出かけることがよくあります。そうすると乗せた相手がこのクルマの面白さに気づいてくれるんですよね。現行車にはない、ある種のピーキーな走りが、クルマに興味のない友達にも伝わっているのかなって。そうして周りの同世代が、クルマに興味を持ち始めてくれているのが何よりもうれしいですね」(小河さん)
自分より年上の30年前のクルマ。
手がかかるほど愛着が湧いてくる!
「1983年生まれのこのアウトビアンキ。そんな昔のクルマだから、不具合はしょっちゅう起こります。だけど、そのたびにまた自分で直しています。不動車から動くようになるまで、そして今、このクルマと一緒にかなり濃密な時間を過ごしてきたから、もう家族のような存在ですね(笑)。調子が悪くなると、またかよ、と思うこともたくさんあるけど、この先もずっとかわいがってやりたいですね」(小河さん)
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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俺たちの“ノリモノ”語り!