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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……大切にしている相棒にまつわるストーリーを深掘りし、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
山内智喜さん
Harley-Davidson FXDL Dyna Lowrider(2004)
マンネリ化した日常を変えるため、
バイクという趣味に手を出した!
休みの日は映画を観たり、本を読んだり、サウナへ行ったり…。わりと楽しく過ごしていたのですが、あるときから近所で完結する休日に、物足りなさを感じるように。これといった不満があるわけじゃないのに、何かが足りない。そんな悶々とした日々を過ごしていたとき、地元の友達から“バイクで風を受けて走ったら人生が変わるぞ”と言われました。思えば好きな映画の『イージー・ライダー』や『マイ・プライベート・アイダホ』にもそういうシーンがあって、自分の好きな世界観とバイクに繋がりがあることに気がついたんです。そうして大型自動車二輪の免許を取ることを決め、友達が連れて行ってくれたハーレーショップ・HANCARでこのバイクと出会いました
もはや芸術品。ハーレー社の
最強空冷Vツインエンジン
「バイクで一番重要なエンジンは、人間でいうところの心臓にあたります。このダイナは、V型のツインカム88エンジンを積んでいて、その排気量はなんと1450cc。パワーはクルマにも引けを取りません。ドゥクドゥ、ドゥクドゥ、ドゥクドゥ…と、重低音が効いた三拍子の鼓動を感じながら、高速をぐーんと走る感覚は、ハーレーだけの心地よさですね」(山内さん)
「エンジンは磨き上げられたV字の鉄のカタマリ。購入から2年経った今も、バイクから降りたふとした瞬間に、この美しさに惚れ惚れしてしまいます。中で動いているピストンは外から見えないけど、こういうメカメカしい機構は、個人的にぐっときますね」(山内さん)
バイクはスタイル。だから
世界観はとことん作り込む!
「移動手段としてバイクに乗っているけど、それ以上にバイクはスタイルだと思っていて。だからどう道具を選んで、どんな格好で乗るかはめちゃくちゃ考えています。安全を考えればフルフェイスのヘルメットが一番だけど、僕はヴィンテージのベル。そしてもっとバイクをシャープに見せたかったので、このシートは1から作ったオーダー品です。誰も気づくことはないだろうけど、こうやって凝るのが楽しいんです」(山内さん)
後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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俺たちの“ノリモノ”語り!