▼ WPの本文 ▼
クルマにバイク、自転車、スケボーetc……大切にしている相棒にまつわるストーリーを深掘りし、東京のリアルな乗り物ライフに迫る! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
大塚蓮太さん
HONDA FTR223(2007)
偶然見かけたライダーに目を奪われ、
バイク乗りになることを決意!
若い頃の父や祖父がバイクに乗っていた影響からか、僕は物心つく前から二輪車が大好きでした。しかし、免許が取得できる年齢になっても移動手段に困っているわけでもなく、バイクにそこまでの必要性を感じていなかったのも正直なところ。そんな現代っ子っぽい価値観を覆してくれたのが、原宿で偶然見かけたライダーでした。古着屋から出てきた彼は、ライダースジャケットを羽織るとハーレーダビッドソンにまたがり、僕の横を颯爽と走り抜けていって…。一連の動きが映画のワンシーンのようで、めちゃくちゃカッコよく見えたんです。その瞬間、これまで漠然とあったバイクへの憧れが、“こんな男になりたい”という強烈な願望に変わりました。そんな初期衝動のまま、翌週には教習所への入校手続きを済ませ、僕のバイク人生が始まったんです!
ファッションスタイルの移ろいとともに
バイクを換えることも楽しみのひとつ
「免許取得後に購入したのはFTR223ではなく、ホンダ GB250 クラブマンでした。そのバイクはクラシカルなレーシングマシンをベースにしていて、1980年代の不良カルチャーが好きだった自分にハマったんですよね。当時の僕はバイクの雰囲気に合わせて、タイトなレザージャケットを取り入れたハードなスタイリングが多かったんです。でもあくまでファッションなので、気分が変わることだってある。着る服の趣味が段々とラフなものに変わっていき、購入から2年ほどで現在のFTR223へ乗り換えることに」(大塚さん)
「このFTR223のブロックタイヤをはいたオフ車のようなルックスは、今日のようにストリートなスタイリングとも愛色がよくて。海外のやんちゃなライダーっぽく、が最近の気分です。スタイルの核として、服装に合わせたバイクを見つけると、自分自身をもっとカッコよく見せられるし、何よりテンションが上がります!」(大塚さん)
東京の道をすいすいこなす
過不足のないちょうどいいパワー
「丸目の単眼ヘッドライトに、オールブラックのフレームは、オールドスクールなバイクらしさがあってお気に入りです。223ccという排気量は、決してパワフルというわけではないけど、車重が軽いので街乗りが本当に快適。さらに目的地までの道のりも楽しいから、出かける頻度は必然的に高くなっていきます」(大塚さん)
後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
▲ WPの本文 ▲
俺たちの“ノリモノ”語り!