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第1回
jo0ji(ジョージ)
作詞・作曲、アートワークのすべてを自身で手がける。2021年にYouTube上にオリジナル曲「escaper」を投稿し、音楽活動を開始。これまでに5曲リリース。最新曲「不屈に花」のみ、ストリーミングサービスでも配信中。https://friendship.mu/artist/jo0ji/
美しい日本語詞×型にハマらない
メロディが、想像力をかき立てる
はじめまして、imaseです。メンズノンノで連載を持つことになり、すごくうれしいです! すばらしいアーティストが注目を集めるきっかけや、読者の皆さんが、新しい音楽に出会う場になればいいなと思ってるので、これからよろしくお願いします。
記念すべき1回目にご紹介するのは、jo0jiさんです。半年ほど前に偶然存在を知り、YouTubeで聴いてみたら、どの楽曲も最高で。意表を突く曲展開、美しい日本語でつづられる歌詞、変幻自在な歌声、独創的なアートワーク……。その全方位から放たれる強烈な個性に一瞬で心をつかまれました。
Pickup
「駄叉」
唯一無二の詩的センスが光る!
「主人公の日記を読んでいるような文体や独特の言い回しに、いつもセンチメンタルな気持ちにさせられます」
温かみのあるピアノで始まる「駄叉」は、jo0jiさんの持つ、詩的センスが際立っている作品。僕は特に、ラストのサビが好きです。この曲の主人公が、〈あなた〉を待っている光景が目に浮かぶ歌詞と、予想を裏切るコード進行が相まって、切ない気持ちになります。
Pickup
「雨酔い」
豊かな声の表現に注目
「声に強弱をつけたり、声質を変えたりするのが上手。聴き手の感情を揺さぶる歌唱力の高さに圧倒される!」
「雨酔い」は、サビ以外のメロディをすべて変えた、曲構成が斬新で今っぽい。でも、Lo-Fi加工をかけ、歌と語りの中間のような歌唱をすることで、昭和歌謡曲や、昔のソウルミュージックっぽさもあって。懐かしさと新しさが共存しているのが面白いなと。この曲は、彼の声の使い方にも驚かされます。〈さよならだけが人生だっけ〉という刹那的フレーズを、声を震わせながら歌いあげるその表現力には、同じ歌い手として大きな刺激を受けました。
Pickup
「不屈に花」
韻の踏み方が心地よい
「冒頭の〈結局coda〉と〈面食らうような〉のように、しっかり韻を踏んでいても上品。歌詞がスッと頭に入ってくる」
最新曲「不屈に花」の歌詞は、何度も読み返したくなる味わい深さ。jo0jiさんの死生観が垣間見えます。韻の踏み方や、転調の取り入れ方も巧みで、すぐ曲の世界観に没入できます。いつか制作風景をのぞき見してみたい!
imase
2000年11月9日生まれ、岐阜県出身。2021年に「Have a nice day」でメジャーデビュー。TikTokに投稿した楽曲の総再生回数は12億回を超える。初のDigital EP『POP CUBE』配信中。
Text:Rie Kaido
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