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編集部が気になる人に会いに行き、仕事のことからプライベートなことまでじっくりインタビューする「ウィークエンド・インタビューズ」。第17週は、映画やドラマ、CMなど、多方面で引っ張りだこの土屋太鳳さんが登場! 現在、絶賛配信中のNetflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン2の話題を皮切りに、演技や仕事への向き合い方、さらには仕事を充実させるためのリラックス方法やオフの過ごし方などについて話を聞きました!
ちょっとしたことを
大事にする
-シーズン1が世界的に大ヒットしました。シーズン2がスタートすると聞いたときにどう思いましたか?
とてもうれしかったです。同じ監督、同じスタッフさん、同じキャストの皆さんとシーズンものができるというのはなかなかできないことなので、また同じ世界で生きられるんだなと思うとわくわくしましたし、撮影が始まるまでに自分がどういうふうに人間力を上げていくのかが大事だなと思いました。
-人間力を上げるというのはどういうことですか?
人間力と言うとちょっとアバウトな感じかもしれないですけど、例えば日常生活の中でいろいろな場所に行っていろいろなものを見たりとか、人と会ってお話をしたりとか、そういう営みを止めないということです。ちょっとしたことであっても、日々の暮らしをいかに繊細に楽しめるかということがお芝居につながるのかなと思うんです。
特に「今際の国のアリス」は、普段ではあり得ない世界が舞台になっています。常に命の危険にさらされている状態なので、日常はないんですよね。だからこそ、日常がわかっていれば、そのぶん非日常感がわかる気がして。
絶対に1回も
後悔しないように
-土屋さん演じるウサギは、驚異的な身体能力を持つクライマーという役柄です。シーズン1に続いて今回もコンテナからの大ジャンプをはじめ、大迫力のアクションシーンがありました。何か準備はされたんですか?
今回も撮影が始まる数ヶ月前から準備は始まって、アクションの練習をさせていただきました。ウサギの場合は、格闘技の経験がなく、殴ったことも蹴ったこともないので、動きをつけるときも、アクション部の方々と考えて、ただかっこいいだけじゃなく、ちょっと余分な動きをつくったりというのを意識しました。かっこよくなり過ぎないように、型にはまり過ぎないようにというところが今までのアクションとは違うニュアンスかなと思います。
-あらためて撮影を振り返って、いちばん思い出すことは何ですか?
そうですね……。シーズン1をやったときにもっと出来たなというところはありました。自分のお芝居に関しても、全力で臨みましたが、少し後悔した部分があったんです。なので、シーズン2は絶対に後悔しないようにやりたいという目標がありました。うまいか下手かは別として、自分の中では「今、後悔ない? 後悔ない?」と思いながら臨んでいたことを思い出します。
-実際、やり切った感はありましたか?
はい。後悔はないです。
ほかの人の人生を
生きることができる
-土屋さんにとって、演じることの楽しさ、面白さってどこにあるんですか?
ほかの人の人生を生きることができるということなのかもしれないです。あとは、私もそうでしたけど、自分の未来とか想像力を広げるトビラがエンターテインメントだと思っていて、そこに携わることができることも大きな喜びになっています。自分の中の苦しい部分を掘り起こして、引っ張り出してくる作業はつらいなと思うこともあるんですけど、いろいろなスタッフさんやキャストの皆さんとの出会いはやっぱり刺激を受けますし、ほかの人の人生を体験できるのはとても面白いです。一つの役、一つの作品を通じて、一歩一歩前に進みたいという思いが湧いてくるというか、そういう気持ちになれることが私にとってはすごく楽しいし、幸せなことなんです。
刺激をもらいに
外に出て行く
-お仕事以外で、今いちばん何をしているときが楽しいですか?
この間、ゴッホの美術展を見に行ったんです。普通に絵を見るのかなと思ったら、そうじゃなくて、ゴッホが見た世界を追体験できるという展示空間で、会場内には映像や音楽が流れていて、ハンモックとかも置いてあるので、そこに腰掛けながら自由に鑑賞できるんです。すごく楽しくて感動しました。家の中でぼーっと過ごすこともあるんですけど、今は刺激をもらいに外に出て行くことのほうが楽しいですね。「豊かになれ〜」と思いながらうろうろしています(笑)。
2023年は絶対に
スカイダイビングに挑戦する!
-お話を伺っていると、好奇心が旺盛というか、いろいろなことを吸収して成長したいという意欲を感じます。昔からそうだったんですか?
そういうタイプだと思います。特に人との出会いから刺激を受けることがものすごく多いです。昨日もボイストレーニングの先生のところに行って、そうしたら息子さんと娘さんがいて、アメリカの歴史だったり、今人気のアニメの話をいっぱい聞かせてもらいました。英語だったんですけど、「話を理解したい!」という感覚がすごく楽しかったです。
-充実した日々を過ごせているんですね。
はい(笑)。ときには大変なこともありますけど、日々楽しく過ごしています。
-では、これから新しく挑戦したいことって何かありますか?
スカイダイビングです! 行こうと思って調べたんですけど、予約が埋まっていて行けなかったんです。だから、来年こそは必ず実行します!
土屋太鳳 TAO TSUCHIYA
1995年2月3日生まれ。東京都出身。2008年に『トウキョウソナタ』で映画デビュー。近年の出演作に『哀愁しんでれら』、『るろうに剣心 最終章 The Final』、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』、『鳩の撃退法』(すべて21年)、『大怪獣のあとしまつ』(22年)や主演ドラマ「やんごとなき一族」(22年/フジテレビ)など。監督に挑戦した『アクターズ・ショート・フィルム3』が23年2月より放送・配信予定。公開待機作に『マッチング』(23年公開)がある。
公式HP:https://www.sma.co.jp/s/tao?ima=0000#/
公式Instagram:https://www.instagram.com/taotsuchiya_official/
Netflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン2
原作:麻生羽呂「今際の国のアリス」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
監督:佐藤信介
出演:
山﨑賢人 土屋太鳳
村上虹郎 三吉彩花 桜田通 朝比奈彩 恒松祐里 渡辺佑太朗 森永悠希 町田啓太 磯村勇斗 井之脇海 毎熊克哉 さとうほなみ 山本千尋 金子ノブアキ 阿部力 青柳翔 仲里依紗 山下智久
“今際の国”での理不尽な“げぇむ”を生き抜き、クリアするたびに手に入る数字のトランプをすべて集めたアリス(山﨑賢人)たち。ミラ(仲里依紗)から新たな戦いの幕開けを告げられたアリスは、絵札のカードをクリアするためウサギ(土屋太鳳)たちと渋谷へと向かうが、突然始まった銃撃戦に巻き込まれる。同時に複数の“げぇむ”に参加することができないのではないかという仮説を立て、別の会場に向かったアリスたちを迎えたのは、強烈なカリスマ性を持つキューマ(山下智久)だった。敵でありながら“げぇむ”を通してキューマの生き様に触れ、生きることの意味を考え始めるアリス。一方、ウサギは尊敬する父を死に追いやった元の世界に戻ることに躊躇を感じ始めていた。
©麻生羽呂・小学館/ROBOT
Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/今際の国のアリス
シアーニットカーディガン¥39,000・パフスリーブアームカバー¥20,000・トレンチスカート¥39,000(すべてIN-PROCESS Tokyo)/SUSU PRESS [TEL:03-6821-7739] 右耳ゴールドイヤーカフ¥1,600/GOLDY [TEL:0120-390-705] 左耳シルバーイヤカフ¥18,000・左手ゴールドリング¥28,000(ともにRieuk)/Stroller PR[TEL:03-3499-5377] ブーツ¥149,000(PIERRE HARDY)/PIERRE HARDY TOKYO[TEL:03-6712-6809]
Photos:Teppei Hoshida Hair & Make-up:Izumi Omagari Stylist: Shunsuke Okabe[UM] Interview & Text:Masayuki Sawada
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