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編集部が気になる人に会いに行き、仕事のことからプライベートなことまでじっくりインタビューする「WEEKEND INTERVIEWS」。第15週は、ハイブランドのパーティーでライブするなど多方面から注目される新進女性アーティスト、iriさんが登場。東京国際フォーラムでのワンマンライブや新曲「Roll」のこと、さらにはオフの過ごし方など素顔が垣間見えるインタビューをお届けします。
東京国際フォーラムでのライブは
私自身も思いっきり楽しめました!
-iriとして最大規模の東京国際フォーラムでのワンマンライブを10月に終えたばかりでですが、振り返ってみていかがですか?
そうですね。東京国際フォーラムという今までで一番大きい会場で、お客さんの数もワンマンの中では一番多いライブだったので、お客さんとの距離がとても新鮮でした。ファンの方々も私が東京国際フォーラムという大舞台でライブをすることを感慨深く思ってくれただろうなっていうのと、沖縄や海外から来てくれた方もいて、すごく嬉しかったです。
-今までとは違う距離感に合わせて、ステージングにも変化をつけたり?
いや、会場に合わせて特別になにか変えたっていうことはしなかったですが、サポートギターにSuchmosのTAIKINGくんが入ってくれて、ひと味違ったアレンジというか、ちょっとスパイスを振った感じなのかなって。私がギターで弾き語りをして、TAIKINGくんがその場のフィーリングでセッションしたりとか。私自身もすごく楽しいライブでした。
-ライブでのアンコール後に初披露された「friends」も最高でした!
「friends」は、メルセデス・ベンツさんとのタイアップ曲ということもあって、最初にテーマとして“情熱”や“疾走感”、“都会的”というキーワードをいただいて、それをベースに作っていきました。曲名は「friends」ですが、友達にめちゃくちゃフィーチャーしたわけでなく、友達との会話の中で生まれた気持ちだったり、共感し合えることを歌にしてみた感じです。あと、自分の個性ややりたいことを、もっと自由に解放して表現していきたいなっていう想いも込めていて、いろんな角度で今の自分を歌いました。
―12月21日に配信がスタートする「Roll」はどんな視点で制作されたんですか?
この曲も自分の今の心境をすごく真っ直ぐに落とし込んだ感じです。トラックはケンモチヒデフミさん(水曜のカンパネラ)と一緒に作らせていただいて、ジャンル的にも今までに挑戦したことがないというか、出してこなかったノリの曲だったので、結構制作は苦労しました。
だからこそ、パフォーマンスもそうだし、ライブで演った時のお客さんのノリも全然違うものになりそうだなって。そんなことを考えながらレコーディングをしていました。自分がいま28歳で、もうすぐ30歳。この微妙なタイミングの日々の葛藤みたいなものをストレートに歌詞に綴りました。男女ともに共感してもらえる部分もあるかなって思うので、ぜひチェックしてほしいです。
曲作りの原動力は遊ぶこと(笑)
リセットできる大事な時間
―作詞も作曲、楽曲提供もされていますが、どんな環境で曲作りしていますか?
タイアップや楽曲提供でお願いされて作るみたいな感じだと大体テーマがあるのですが、自分の曲にあらかじめテーマを掲げて書くっていうのは、あんまり出来なくて。その時々の自分のモードというか気持ちをリアルに反映しながら曲作りに向かっています。ただ、締切があったりしてどうしても作らなきゃいけない時には、イメージを膨らませやすい場所に足を運んだりします。
弾き語り向けの曲だったら、あまり人がいない、じっくり作れるところで作るし、アップテンポなトラックで都会的な景色をイメージしたければ、東京の人が多いカフェに行ってみたり。その曲のカラーに合わせて場所を変えたりします。
―曲作りにおいてiriさん的に欠かせないものとかありますか?
うーん、そうですね……遊ぶことかな(笑)。といってもアクティブな遊びではなく、人と話を聞いたり、逆に話したり。そこから生まれるヒントもあったりして人と会うことは大事だなって思います。ずっと考え続けていても、やっぱり凝り固まっちゃうし、リセットする時間は欠かせないですね。
―今日は自分を甘やかそうという日は何をして過ごしていますか?
整体も好きだし、デトックスとしてサウナや酵素風呂に行って汗をかくということもします。あとは家に帰ってNETFLIXを見るのも好きですね。その時間は自分の中で仕事を一瞬忘れる、モードをオフにできる時間な気がします。理想でいうと、整体は2週間に1回のペースで行きたいです。サウナはライブ前に行くと疲れちゃうので、制作でずっと座り作業が続いた時に体をほぐしに行きます。酵素風呂は回数券を買っているので、行ける隙を見つけた時に行くって感じです。
-NETFLIXでは、どんな作品を観ていますか?
最近はNETFLIXの人気ランキングをチェックして、タイトルやあらすじで面白そうって思ったものを再生しています。この間観たのは、カクテルの試合というか大会?があって、バーテンダーさん達がそれぞれ趣向を凝らしたお酒を作って、それを著名な審査員がジャッジしていくみたいなドキュメンタリー(笑)。出来上がっていく行程がすごく楽しくて。私自身も料理とかしながら流し見したりしています。
―一緒に作っていく感覚になりそうですね。料理も結構しますか?
もともと料理は好きなのですが、仕事で忙しいとどうしても外食が多くなってしまいますね。だから休みの日こそ、食に時間をかけたくて、料理もそのひとつですね。ゆっくり朝ご飯を作って、テレビやNETFLIXを観ながら、それを味わう。そんな時間がすごくリラックスできます。和食がすごく好きなので、旬のお魚を焼いて、お味噌汁を作って、っていうシンプルな朝ごはんをよく作りますね。
―焼き魚とお味噌汁最高ですね! 他に好きなメニューありますか?
ライブ前は必ず蕎麦を食べます。駅とかにある立ち食い蕎麦屋さんで。仕事を始めてから行くようになったのですが、ライブ前に何を食べるのが自分に合っているのか知りたくて色々食べてみた結果、蕎麦が一番でしたね。すぐ出てきて、するっと食べれるし、お値段も手頃だし(笑)。季節に合わせて、温かいのも冷たいのもどちらも好きです。
最近は音楽の幅を広げるために
ドラムにも触れています
―逗子がご出身ですが、やはり海はお好きですか?
そうですね、好きです。東京はとても人のエネルギーが強いけど、海の空気とかそういう自然のエネルギーみたいなものを感じると、すごく元気になれるというか。私の地元にある逗子海岸は一番好きな海岸で、わりとこじんまりしてて、夏以外は本当に人が少ないんです。すごくおすすめですよ。海岸の近くにカフェやレストランもあって、ちょっとした旅行気分を味わえます。
―ぜひ行ってみたいです! 逆に気になっている場所や挑戦したいことってありますか?
スキーやスノーボードは未経験なのでやってみたいなって思うけど、怪我しそうでトライできない(笑)。最近できてませんが、陶芸もやっていた時期があって、そういう物作り的なことを久しぶりにやりたいですね。歌詞を書くのって自分の言葉を選んで紡いでいくのに、本当にすごく時間がかかるんですけど、陶芸ってルールや決まり、先生の教えとかにこだわっていなければ、自由にカタチを作っていける。成功しようが失敗しようが、それを使うのは自分だし。仕事じゃなくて、あくまでも趣味として、自由に作る陶芸はやりたいですね。
あと音楽制作にも役立つかなと思って、最近ドラムの練習を始めました。もともとギターで弾き語りしているんですが、いろんな楽器をやってみたいなと最近思っていて、その第一歩がドラムです。ギター以外の楽器を知ることで、曲作りはもちろん、アレンジのことでサポートの人たちと話すのも役立つだろうし、何より自分で演奏できたら楽しそうだなって。このまま飽きず続くのを我ながら祈っています(笑)。
iri
神奈川県出身。地元のJAZZ BARで弾き語りのライブ活動を始め、2014年ファッション誌NYLON JAPANとSony Musicが開催したオーディションでグランプリを獲得する。HIP HOP/R&Bマナーのビートとアップリフティングなダンストラックの上をシームレスに歌いこなすシンガーソングライター。2016年ビクターよりメジャーデビューし、iTunes Storeでトップ10入り、ヒップホップ/ラップチャートでは1位を獲得。翌年にはNikeのキャンペーンソングを手掛け話題となる。数多くのファッション誌にも登場し、フランスのフェスや中国でツアーを開催するなど海外でのライブにも出演。多方面から注目される新進女性アーティスト。
【OFFICIAL SITE】http://iriofficial.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/i.gram.iri/
【Twitter】 https://twitter.com/03iritaama
【YouTube】https://www.youtube.com/c/iri_official
【TikTok】https://www.tiktok.com/@iri_official_
[New Release]
Digital Single「Roll」
配信日:2022年12月21日(水)
[Live Information]
12月13日(火)「chelmico(ほぼ)平日ツアー」@KT Zepp Yokohama
http://chelmico.com/heijitsu
2月12日(日)「HIGH FIVE 2023」@Zepp Fukuoka
https://high-five.live
agnès b.が空間オーディオを提供するテックカンパニー KALKULとタッグを組み、特設サイト上でスマートフォンをかざすとアーティストが画面に出現し、まるで目の前にいるようなリアルな感覚と重厚感あるサウンドで織りなすエクスクルーシブなパフォーマンスをARライブで配信予定。
ロンドンを拠点に活躍するJockstrap、トロント出身のアーティストSaya Gray、本サイトのファッションストーリーにも参加しているシンガーソングライターのiriの3組による臨場感溢れるライブを3回に分けて公開。
12月14日(水) 19:00~ Jockstrap from London
12月17日(土) 19:00~ Saya Gray from Toronto
12月21日(水) 21:00~ iri from Tokyo
特設サイトはこちらhttps://bit.ly/3UADiOa
Photos : Kiyono Hattori Stylist:Masataka Hattori Hair&Make:Mihoko Fujiwara(LUCK HAIR) Interview & Text:Kohji Ogata
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