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MUSIC
リサ
LiSA
岐阜県出身。2011年にミニアルバム『Letters to U』にてソロデビュー。その後、数々のTVアニメなどの主題歌を担当し、人気を確立。19年発表の「紅蓮華」のヒットにより、幅広いリスナーを魅了させる存在に。最近は自身のアパレルブランド「ROY reflect overjoy」を立ちあげるなど、幅広い分野でも才能を発揮している。
「今しかできないことをやれば、自然に未来がひらく」
時代を突き動かすような力強さから、すべてを包み込む優しさまで、あらゆる感情を圧倒的な歌声で披露し、世界的な支持を得ている、LiSA。幅広い世代に支持されるヒットを記録した「紅蓮華(ぐれんげ)」や「炎(ほむら)」をはじめ、多くの人に今を生きる勇気を与え、ジャンルの枠を超えて日本を代表するミュージシャンとしての地位を揺るぎないものにした。
「デビューして10年以上、振り返ると、当時は想像もしていなかった未来にたどり着いた気がします」
「着陸船」を意味する最新アルバム『LANDER』は、これまでの経験を積んで、また新たな航海へと進む姿を感じられる作品。特に、冒頭のYOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyaseが作曲した「往け」は、独特のスリリングな展開のメロディに乗せ、今までにはない柔らかな表情が新鮮に響く。
「これまでの私の楽曲は、拳に力を入れて闘っていくような、力強いものが多かった。でも、Ayaseさんは繊細で、声の力の加減を大切にされている。その繊細さが、自分の中にある柔らかさを引き出したのかもしれません」
また、自身が作曲を手がけた「悪女のオキテ」は、多彩な声色を駆使し、聴き手を惑わせ、そして興奮させる仕掛けを用意している。
「心の中にある音楽を純粋に表現しようと思って完成させた楽曲。悪女って、自分自身でそう思っている人って少ないはず。なので、こういう人が人を惑わせるのでは? というイメージを表現してみました」
他の収録曲においても、ライヴ感を意識して制作したという「一斉ノ喝采」や、すべてを捨ててその場から逃げることのロマン(肯定感)をつづった「逃飛行(ろまんひこう)」など、それぞれが強烈な個性を放つものばかり。しかし、それらが1枚にまとまると、不思議な統一感や物語性が生まれる構成になっている。それを表現できたのは、10年以上のキャリアがあったからという。
「これまでいろんな方といろんな楽曲を制作できたからこそ、どんなタイプの音でもブレない自分らしい軸ができたのかなって」
また今後も、枠にとらわれず、自由に音楽という航海を楽しみたいと語る。
「今しかできないことってあると思う。だから先のことを気にしすぎず、やりたいことをやれば、自然と未来は切りひらかれるのかなって思います。未来が明るくなることを信じて、いつか一緒に『喝采』できる日を待ち遠しく思ってもらえるような、そんな作品になったらうれしいですね」
『LANDER』
通算6作目となるオリジナルアルバム。「炎」や「明け星」「往け」、さらにABEMA・テレビ朝日 FIFAワールドカップ カタール 2022 番組公式テーマソングに起用された「一斉ノ喝采」などを含む全14曲を収録。ミュージックビデオを含む映像作品やフォトブックなどがパッケージされた初回限定盤もリリース。さまざまな彼女の表情を楽しめる充実の仕上がりになっている。
(ソニー・ミュージックレーベルズ) 11月16日発売
Photo:Hoshinuckle Hair & Make-up:Keiko Ujiie Stylist:Toshio Kuba[BEAMS] Interview & Text:Takahisa Matsunaga
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