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突然ですが、皆さん自粛中の買い物事情はどうでした? ついつい財布のひもが緩んでしまったのでは? 私はそうでした。ベランダで過ごすための長椅子。野菜たっぷりのレトルトスープなどなど。本当に必要か……? とあとで首をかしげる品の数々。そんな中で「これはイイ買い物をしたぜ!」と胸を張って言える逸品たちをご紹介しましょう。ちょっとだけマニアック。音楽&映画好きなら少し参考になるかも。
★プロジェクター
プロジェクターを取りつけました。映画館に行けない自粛期間はストレスフルでした。唯一の娯楽なので自宅でU-NEXTやNetflixを片っ端から観まくっていましたが、やはり映画館の雰囲気にはほど遠い。「せめて大きいテレビに買い替えよう!」と思い立ちました。しかし吟味しているうちに「そんなどデカい家電があっても重たくなりそう」とだるくなり始めました。そこでたどり着いた答えがプロジェクターだったわけです。
ただプロジェクター設置は死ぬほど面倒くさいのです。まず本体を天井から吊るす工事が必要。そしてスピーカーも別ですから設置工事も必要。それらをすべて有線でつなぐので壁の中に這わせる工事も必要。幸いスクリーンは設置しなくても投影可能な壁だったのでそこは楽でしたが、それ抜きでもまぁまぁ大掛かりな作業を要するということで躊躇していました。完成するまでも結構時間かかったし。
でも結果的にやってめちゃめちゃよかったと思います。まずとにかくめっちゃ省スペース。画面が消えればそのまま何もなくなります。テレビを置くという概念から解放されます。テレビ台も必要ない。これだけでデカめの家具が2つ減るわけです。天井のプロジェクターもスピーカーもそこまで視界に入ってこないので気になりません。何より大画面の迫力は最高です。映画館に行けないストレスはこれでなんとか和らぎました。あとはポップコーン製造機さえあれば。
★コンデンサーマイク
じつはコンデンサーマイクを持っていませんでした。コンデンサーマイクとは、非常に高性能で繊細な音まで録れるマイク。周りのプロのヴォーカリストはひとつや2つ所有していて、それをレコーディングで実際に使用する人も多いのですが、俺はデモ用のSM7B(これはこれで使える)というダイナミックマイクしか持っていませんでした。というのもレコーディングスタジオに行けばあるし、家で管理するのも不便だし、実際自宅でヴォーカル本番録りをすることなんてないから要らないっしょと思っていたのです。が、今回のこのコロナ禍でレコーディングスタジオに行けなくなってしまったわけで。ひとつぐらい自分の声にピッタリのマイクを探すのもありだなぁと思い立ち、いろいろ試すことになりました。どのスタジオでも常備されている名品ノイマンやUPTON 251という温かみのあるものまで、結構な数を試しました。
そんななか、GLAYのTERUさんに借りたMANLEYのReference Goldというモデルにひと聴ぼれしました。優しく歌ったときも、激しく歌ったときもとても気持ちよく録れる。ジャリッとした部分が録れてほしい…というまさにかゆいところに手が届く品。時間だけはあったので細かく分析したうえで、これは秀逸だということになり購入に至りました。それに伴いコンデンサーマイク用のプリアンプ(これもいろいろ試しました)もMANLEYと相性バッチリのShelford Channelというのを購入。理想のヴォーカル録りが自宅で可能になりました。
ちなみに先日発売された新作アルバム『Bedroom Joule』も全曲そのマイクで録ったので、ぜひ聴いてみてください、と宣伝で終わってみました。ぐへへ。
川上洋平 PLOFILE
ロックバンド[Alexandros]のVo&Gt。ライヴ映像作品『Sleepless in JapanTour -Fina-l (』DVD/Blu-ray)に加え初のコンセプトアルバム『Bedroom Joule』(デジタル)をリリース。
公式HP
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