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アナログならではの音の味わい、好きな音楽を所有する満足感、仲間とのレコード談議……とレコードの楽しみは尽きない! 音楽通の青野賢一さんとショップを訪ね、その店とそこで見つけたレコードについて話を聞いた。ショップの個性を知れば、世界が広がるはず!
先輩に教えてもらった、僕らの学びショップ
人気ショップをもっと楽しむ方法やちょっと背伸びして行きたい店を、先輩にナビしてもらいました。
PROFILE
ビームスにてPRやクリエイティブディレクター、ビームス レコーズのディレクターを務めた青野賢一さん。音楽、ファッション、映画の幅広い分野で執筆し、文筆家、DJとして活躍。著書に『音楽とファッション 6つの現代的視点』(リットーミュージック)。
Meet
文筆家・DJ 青野さんに聞いた
隠れ家ミュージックバーの楽しみ方
元ビームス レコーズのディレクターで、DJ、選曲家、文筆家として活躍する青野賢一さんは、僕らにとって音楽とファッションの大先輩。踏み入れるのにちょっと勇気のいる、ビル5階のバーに連れて行っていただいた。
「ひとつのジャンルにはくくれないけれど、いつも心地いい音が流れるお店。オーナーのご実家の自家焙煎(ばいせん)豆を使ったおいしいコーヒーもありますし、カフェに行くような気軽さで楽しめます。いい意味で放っておいてくれるし、逆に気になる音楽を尋ねたら教えてもらえる。好奇心旺盛な人も満足できます。ここで音楽に意識を向けると“音楽的”に聴こえますしね」。消耗品のような聴き方ではなくレコードの音にしっかり耳を傾ける時間は、確かに贅沢(ぜいたく)。青野さんはここで、四季ごとに独演会と称してDJイベントを開催している。
「いつも世界の珍品・奇品というような盤を持ってきます。このお店らしい音からハズれないギリギリのラインを探っているのですが」と、かけてくださったのは現代音楽家のスティーヴ・ライヒなど日頃あまり耳にすることのなさそうな作品。独創的かつ洗練された音楽の存在を教えてもらった。
Dig
オーナーの個性で厳選されたレコード
Vinyl
Artist——Calm
Title——before–いままでのむこうがわ–
Bar Musicの音楽空間が好きになった人は、オーナーのセレクトするレコード販売棚は必見。青野さんとオーナーの相談で本日イチ押しの1枚が決まった。「DJ・プロデューサーのカームによる、約3年半ぶりの新アルバムは情景が浮かぶ極上のチルアウト作品。レコードのほか、CDもあります」
SHOP INFO
オーナーが流す心地よくも新鮮な音のファンが多数。自家焙煎喫茶「中村屋」のアイスコーヒーを使ったエスプレッソ クーラーが人気。
●Bar Music 渋谷区道玄坂1の6の7・5F TEL:03(6416)3307 営業時間:月〜木・土17時〜深夜 金17時〜翌早朝 日15時〜24時 不定休
※店舗の営業時間や休業日は変わる可能性があります。
Photos:Kyouhei Yamamoto Composition & Text:Takako Nagai
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