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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……イケてる人の愛車(?)がかっこいいのは、そこにストーリーがあるから。そんな“相棒”にまつわるバックボーンを深掘りして、それぞれのライフスタイルをお届け! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
前編に続き、アメ車乗りの田上耕大さんが登場。住まいのある名古屋から東京までの長い道のりを、クルマで走る意味を聞く。
新幹線は1時間と少しだけど、
クルマなら夜通し走れる!
住まいのある名古屋から実家のある東京は、高速を使っても300kmちょっと。かなり距離はあるけど、走ること自体が楽しいので苦になりません。それに東京には、クルマをきっかけに知り合った友達や先輩がたくさんいるので、このCHEVYⅡを見せに来る、という意味も。まぁ古いクルマなので、意図しない故障やトラブルで目的地にたどり着けないことも……だから外せない用事が東京にあるときは新幹線です(笑)
「1961年生まれのアメ車なので燃費が悪いと思われがちだけど、実はそうでもない。リッター7kmくらいは走ってくれて、しかもガソリンはレギュラー。だから長距離を走っても財布には意外と優しいんですよ」(田上さん)
とにかく目立つのもアメ車だから。
クルマをきっかけに生まれる出会いも!
「現行のアメ車は、国産と比べるとややいかついデザインですが、このCHEVYⅡが生まれたのは1961年。だから街を走っているだけでとにかく目立つんです。そのおかげか、名古屋のアメ車乗りとして僕のことを知ってくれる人がいたり、街行くおばあちゃんから懐かしいと声をかけられたり。新たな出会いを、CHEVYⅡが運んできてくれます」(田上さん)
頼れる先輩と一緒に整備も自分たちで。
東京へ来るもうひとつの意味
「学生時代にアルバイトしていた自動車整備工場boogie(@boogie.boogie.boogie)は、名古屋に住んでいる今もお世話になっている場所です。トラブルが起きたときの原因の探り方、対処法など、ここの社長や先輩にたくさん教えてもらいました。東京に帰ってくるときに、少しの間スペースを貸してもらい、オイル交換や整備を自分でやっています。そのときに、カスタムの相談や、クルマにまつわるあれこれを語り合うのも楽しみのひとつですね」(田上さん)。
「CHEVYⅡの周りにいる大人たちは心強い味方。自分でやれ、教えてやるから、というスタンスでどんな相談にも乗ってくれます。だから僕自身も手を動かすし、それが一番勉強になる。そうしていろいろな人に可愛がられながら、オイル交換もできるようになったし、ある程度、自分のクルマに責任を持てるようになりました。CHEVYⅡと僕をここまで育ててくれた方々に報いられるよう、かっこいい大人を目指したいですね。そしていつか、年下の子にいい影響を与えられる先輩になりたいです」(田上さん)。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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俺たちの“ノリモノ”語り!