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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……イケてる人の愛車(?)がかっこいいのは、そこにストーリーがあるから。そんな“相棒”にまつわるバックボーンを深掘りして、それぞれのライフスタイルをお届け! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
就職をきっかけに都内から名古屋へ住まいを移したアメ車乗りの田上耕大さん。クルマやスケート、音楽などのカルチャーイベント・BLUERAMP KAWASAKIのオーガナイザーでもある彼が東京に来る日に合わせて取材を敢行。愛車との出会いを聞いてみる。
田上耕大さん
CHEVROLET
CHEVY Ⅱ NOVA(1963)
先輩から受け継いだシボレーは、
アメ車カルチャーに触れた始まりの1台
自動車会社に勤めていた父の影響で、物心つく前からクルマが大好きでした。そして小学生に上がってすぐハマったのは漫画「イニシャルD」。日本の峠道を舞台とした公道バトルの話だったので、僕のクルマ人生における原点はハチロクやRX-7などのいわゆる“ドリフト車”。そんな国産スポーツカー好きの僕がアメ車に乗っている理由は、中学時代に知り合った先輩との出会いでした
「その先輩はガレージブランド・GRIND LODGE(@grindlodge)の代表。中学生だった当時の僕の知らない世界をたくさん見せてくれた人でした。クルマやスケート、音楽など、僕が今好きなカルチャーの全てはその出会いから始まっています。そんな先輩が乗っていたのがこのCHEVY Ⅱ。オールペンにエアサスなど、イケてるカスタムはだいたい済んでいて、それを昨年譲ってもらえることになったんです。どうしてもアメ車、というこだわりがあるわけではありませんでしたが、憧れの先輩からクルマを譲り受ける、そんな縁に惹かれオーナーになることを決意しました」(田上さん)
やや角ばった真正面からのルックス。そのワイドな顔立ちにアメ車らしさを感じさせる。さらに、この撮影に向けたアップデートもあるという。
「いつもは名古屋に住んでいて、余裕のある週末は岐阜のカスタムショップ・KRACKERJACK KUSTOMS(@lowhide96)を手伝っていて。そこで働く大先輩にこの取材のことを話したら、ルーフと合わせたラインを、ボディに引いてくれたんです。こんな風にいろいろな先輩に助けられながら、少しずつ自分の色が出せていけています」(田上さん)
一番のこだわりは
バックスタイルの低さにあり!
「THE・アメリカンな顔にシンプルな設計がアメ車っぽくてお気に入りです。中でも一番のポイントは、高さを落としたバックスタイル。車高の低さは知能の低さ、なんて言葉がありますが、やっぱり古きよきアメ車はこうでないと。エアサスを最大限に使い、後ろの車高はとことん低くして乗っています」(田上さん)
車内にエアコンはなし。
真夏は窓を全開にどこまでも!
「アイアンっぽさがむき出しのコックピットは、見た目には立派ですが、エアコンがついていない欠点も(笑)。現代のクルマに当たり前に備わるものがなくても、惚れ込んでいるのはこのスタイル。だから全く気になりません!」(田上さん)
「開けられる窓を全開にし、その状態で走っていれば風は意外と抜けるんです。ミラーに描かれた“HAVE A GOOD CHEVY DAY”の文字を眺めながら、今回の帰京もゴキゲンです」(田上さん)
後編に続く。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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