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映画の恐怖表現は進化が続くけど、原点に立ち返って古い作品に触れるのも面白い。その道のプロに聞いた、最恐作品が夏の夜をぐっと涼しくする!
この夏に観たい
クラシックホラー映画
ホラーチャンネルオソレゾーンのナカガワさんが、チェックすべき3大ジャンルとその代表作を解説。今回はゾンビ編を紹介!
オソレゾーン
ナカガワさん
ストーリーは二の次。映像が“怖い”が正義!
「2000年代以降のホラー映画はリアリティを追求し、整合性の取れた物語が多く、対して90年代までの作品は、怖ければ何でもいい。その自由な作風が古いホラーの魅力であり特徴です。最低限のつじつまを合わせれば、ストーリーテリングのルールから逸脱しても許される。だから独創的なカメラワークやライティング、特撮技術が多様化し、CGとはまた違った迫力につながります」(ナカガワさん)
what’s オソレゾーン?
恐怖をテーマとした映像作品に特化した月額¥550の定額動画配信サービス。誰もが知る名作ホラーはもちろん、ディープな鬼作、珍作を徹底網羅する。「ゾンビ」「サメ」「稲川淳二」など、月ごとに特集ジャンルがわかりやすく組まれており、ホラー初心者にもありがたい。6月の特集は「かいぶつ奇想天外! モンスターパニック大図鑑」。
永遠の定番、
ゾンビ!
「もはやホラーの枠を超え、ひとつのジャンルとして確立されたゾンビ映画。ゾンビさえ出てくれば、アクション、コメディ、ロマンス、SF、戦争など、ジャンルの組み合わせは自在。そんな懐の深いゾンビの原点を探る意味で、古い作品を観てみると、逆に新しく感じられるかもしれません」(ナカガワさん)
『ブレインデッド』
(1992)/ピーター・ジャクソン
「今でこそ知られている『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの監督、ピーター・ジャクソンがかつて製作したB級スプラッターゾンビホラー。アフリカの奥地で発見された未知の生物、ラットモンキーにかまれ、ゾンビ化した母親と、息子であるマザコン青年の奔走を描いています。見たこともない血のりの量とハイテンションなユーモアのセンスで恐怖と笑いが混在したゾンビ作品」(ナカガワさん)
DVDでチェック!
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
(1968)/ジョージ・A・ロメロ
「言わずと知れたゾンビ映画の起源。墓参りの途中に登場人物が生ける屍(しかばね)に襲われるお話です。さまざまな要素が結びついた現代のゾンビ作品と比べると、設定自体は非常にシンプル。そして当時の技術で撮影をしているので、ゾンビの造形にもツッコミどころは多々あります(笑)。しかし、作中で描かれた恐怖演出の完成度は高く、後のホラー作品にも受け継がれています」(ナカガワさん)
Amazonプライム・ビデオで観られる!
Illustration:Shun Suzuki Composition & Text:Kanta Hisajima
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