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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……イケてる人の愛車(?)がかっこいいのは、そこにストーリーがあるから。そんな“相棒”にまつわるバックボーンを深掘りして、それぞれのライフスタイルをお届け! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
P.F.S. PARTS CENTERで働く22歳の遠藤勇さん。彼の趣味はサーフィンで、いい波に乗るために必要だったのが、このクルマだったという。
遠藤勇さん
Volkswagen
Type3 Variant(1969)
趣味のための愛車は、
レストア待ちの在庫の中に。
その出会いは沼津にあった!
友達の影響でハマったサーフィン。海へ行くときは、職場の先輩のクルマに乗せてもらったり、実家のクルマを借りたりしていました。しかし、父がクルマを手放すことになり、自分が自由に使える“足”がなくなってしまったんです。サーフボードを積めるという条件でクルマ探しが始まり、沼津の旧車専門店へ行くことに。そこでレストアを待っている在庫の中に、今の愛車を見つけました。もう一目惚れでしたね
「古いクルマをぴかぴかにするレストア。もちろんその状態で購入するのが一番ですが、そうなると僕の予算を完全にオーバーしてしまいます。だからお店の人に頼み込み、レストア前の現状販売で値段を抑えてくれるように頼み込みました(笑)。外見はボロボロだけど、走りは快調そのもの。空冷エンジンだから中の構造も現行車と比べれば単純だし、トラブルが起きてもどうにかできると思って」(遠藤さん)
「ボディ表面のコーティングは剥げて質感はマットになっているし、ところどころ錆があらわに……。海にも通い続けているので、これからも錆は増えると思います。少々みっともないですが、実はこういうところも気に入っていて。ぴかぴかのクルマにこだわる文化って、意外と日本だけなんですよ。外見はボロボロでも、道具としてクルマを大事しています」(遠藤さん)
古くても機能性十分。
乗りやすいコックピット
「操作性に優れた大径ステアリングに、見やすいアナログメーター、運転席は広く、走るための装備は必要十分。エアコンは壊れっぱなしですが、まぁそこはご愛敬ということで(笑)」(遠藤さん)
転ばぬ先の杖!
もしものための道具は万全に。
「エンジンはリアにあるので、トランクはフロントに。そこには整備のための簡易的な道具を積んでいます。古いクルマだから、いつトラブルが起こるか分かりません。致命的なものでなければ、ある程度は自分で直したい。僕一人では解決できないことも、周りの先輩の知恵を借りながら向き合っていきたいです」(遠藤さん)
発売からは50年以上!
街中での存在感は圧倒的
「ボディも剥げているし、エンジンだって静かとは言えません。見た目が古いおかげで、街中を走れば目立ちます(笑)。50年以上も前に作られたクルマだから、現行車と比べると手が掛かるけど、その時間も含めてかわいがっていきたいです」(遠藤さん)
後編では、Volkswagen Type3の走りの魅力に迫る!
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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俺たちの“ノリモノ”語り!