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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……イケてる人の愛車(?)がかっこいいのは、そこにストーリーがあるから。そんな“相棒”にまつわるバックボーンを深掘りして、それぞれのライフスタイルをお届け! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
前編に引き続きレーシングドライバーの織田祥平さんが登場。BUBU501のオーナーとなり約2ヶ月が経った今、東京でミニカーを走らせる楽しみを伺った。
50ccのミニカーとレーシングカーに
まさかの共通点あり!
普段乗っている感覚は原付バイクと同じ。というか今、BUBUに積んでいるエンジンは原付のものですから。一度走り出してしまえば、法定速度までの加速は意外とスムーズだし、道の合流もへっちゃら。ただし、それができるのは公道を走る車両にとって当たり前のこと。そんな最低条件が、このBUBUがこなせるギリギリのライン。実はこれ、僕が身を置くレースの世界にも通じていて。クルマの性能の限界を引き出すのが、コースか公道か、の違いです(笑)。だからなのか、これまでプライベートで乗っていたクルマと比べて、全くスピードは出せませんが、運転しているだけで楽しくなれるんですよね
「こんなサイズ感なので、狭い路地での転回や取り回しは楽々です。ただ、コインパーキングに止める際の駐車料金は普通のクルマと同じなので、お得感はありません」(織田さん)。
走っているだけで、
自分と周りが楽しくなる。
「都会をとことこ走れるのがいいところ。急がなきゃ、みたいな焦りも生まれませんし、シートに乗り込むだけで、時間の流れがゆったりに。珍しい車種だから、外から手を振られたり、写真撮影を頼まれたり…走っているだけで、人との交流が生まれることも。ちょっと年上の世代からは懐かしいと親しまれ、若い世代には何これ、と驚かれる。そんな周りの反応を含め、とても面白いクルマですね」(織田さん)。
頼りにはならない、だけど相棒。
大きなクルマのおもちゃ
「鍵もついていないし、バックギアも故障中。ガソリンタンクも小さいから走行距離の管理は必須で、ワイパーは故障中で雨の日は乗れません。ポンコツに思えるけど、それでもいいんです。ある日突然動かなくなっても、僕が住んでいるのは東京だから電車もバスもある。その余裕があるから、こいつに乗っていられる。とてもじゃないけど、クルマが必須の街に生きていたら買っていません。どこかが壊れたり、動かなくなったときは、その都度直せばいい。クルマではなく、クルマのおもちゃに乗っている。そう気楽に構えて、このBUBU501と付き合っていきたいです」(織田さん)。
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima
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俺たちの“ノリモノ”語り!