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REVIEW
BOOK
『怪物』
東山彰良
新潮社/¥2,860
柏山は日本語で小説を書く台湾人作家。代表作の「怪物」は戦争中に中国大陸で捕虜になり、脱走を果たした叔父がモデルだった。ある日、読者から祖父とその叔父との間に交流があったと知らされ、新たな事実が。作者を思わせる作家が語り手となり、過去と現在、虚構と現実を行き来する。スピード感満点で一気読み確実のミステリ。
『階段ランナー』
吉野万理子
徳間書店/¥1,870
高校生の広夢は、あることがきっかけで水泳をやめて帰宅部に。卓球の有望選手、瑠衣は試合中の失敗から調子をくずし、スランプを克服しようと必死だった。そんな2人を結びつけたのが、家族の事情で学校をやめたタクワン先生。先生のブログをきっかけに、2人は大階段を駆け上がるレースに参加することになる。気持ちが上がる青春小説。
『超人X』1巻
石田スイ
集英社/¥825
トキオは平凡な高校生。体力・知力に優れた親友のアヅマを助け、町の悪人を懲らしめていた。しかしあるとき報復を受け、謎の注射を打ったことから「超人」になってしまう。ハゲタカに「獣化」してしまったトキオは、アヅマに頼っていた自分に気づき、自力で悪と戦うことを決意する。トキオの成長と彼が出会う超人たちを描くSF冒険漫画。
Text:Kenji Takazawa
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