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クルマにバイク、自転車、スケボーetc……イケてる人の愛車(?)がかっこいいのは、そこにストーリーがあるから。そんな“相棒”にまつわるバックボーンを深掘りして、それぞれのライフスタイルをお届け! ノリモノ好き男子よ、集まれ!
高年式のクルマは維持も大変。
だけど“楽しい”がほとんど
[NISSAN PAO /1989年]
「見た目はぴかぴかでも、こいつは30年以上前のクルマ。ちょっとしたトラブルはつきものです。自分で対処できることもありますが、プロの助けが必要な場合もたくさんあって。キャブレターや足回りの調整、劣化したパーツの交換など、クルマを維持するための費用は、学生の僕にとっては大金です。だから買ってからの生活もアルバイトは欠かせません。しかしそんな苦労は、乗っているだけで吹き飛んでしまいます。友達を乗せて出かけたり、1人で遠くまで行けたり。パオがいるからできる体験がたくさんあるんです」
「昨年の夏には寝袋を積み込み、このクルマで北海道をぐるっと周りました。茨城からフェリーで苫小牧に渡り、車中泊をしながら宗谷岬まで。青春っぽさ全開の男旅でしたね(笑)。行程の最後に冷却ファンが回らなくなるトラブルに見舞われましたが、そんな思い出も旅の醍醐味ですよね」
現行車にはない、愛嬌たっぷりの顔
「小学生の頃にこのクルマを知ってから、パオ以上に惹かれるデザインを見つけていません。丸目のライトとまるっとしたフォルム。現行車と並んで走っていても、僕のが一番、と思ってしまいます(笑)」
エンジンが潰れるまで乗りたい。
「僕がこのパオを乗るようになって2年ほど。走行距離は3万kmを超えました。前のオーナーさんの分と合わせれば、18万kmも走っていることに。これからも丁寧に乗って、僕が最後のオーナーとなれるよう、かわいがっていきたいです」
[NISSAN PAO /1989年]
日産自動車が1989年に発売したコンパクトカー。レトロとアドベンチャーが合わさったデザインとなっており、コンセプトはサファリを旅する冒険者の衣類から。3ヶ月と短い受注期間にも関わらず、5万台を超える生産がされた大人気モデル。中古相場は、38万〜235万円ほど(編集部調べ)。
Photos:Ohazama Norito Composition & Text:Kanta Hisajima
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