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幅広い層から人気を博しているアニメ『鬼滅の刃』シリーズ。アニメの新シーズン「遊郭編」を前に、世界中を駆け抜ける『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』がBlu-ray＆DVDでいよいよ発売！ メインキャラクターを演じた4人の声優に、作品の、そしてお互いの魅力について聞いた！
劇場版を通して見えたのは
物語の熱量と声優としての絆
性別や年齢を問わず人気のアニメ『鬼滅の刃』シリーズ。人と鬼が織りなす切ない物語や、身体と心をぶつけ合う激しい剣戟に声を吹き込んだのは、魅力的なキャラクターを演じた声優たちだ。主人公の竈門炭治郎を演じた花江夏樹さんをはじめ、竈門禰豆子役の鬼頭明里さん、我妻善逸役の下野紘さん、嘴平伊之助役の松岡禎丞さんの4人のキャストに集まっていただき、『鬼滅の刃』についてスペシャル座談会を開催！ まずは、今だから素直に言える、お互いの印象を聞いてみた！
下野花江くんは、初めてのアフレコを聞いたときから、炭治郎を演じるというより、炭治郎として戦い、生き抜いていく覚悟を持って作品に挑んでいると感じましたね。
松岡夏樹とは、僕がアニメの初レギュラーをいただいた頃から一緒で…。
花江『TARI TARI』で共演したね。
松岡『鬼滅の刃』で共演する中で、彼は魅力的な主人公を見事に演じあげていて、あの頃とは別人のように成長を遂げていて。そして、今はけっこうアクティブにいろいろな活動をしています。
下野それはまちがいない！（笑）
花江家族のために頑張ってるのよ〜。
松岡ベテランになってもハングリー精神って大事ですよね（笑）。初めから見ている僕としては、声優としての成長をすごく感じるということです。
鬼頭作品への愛が強く、物語への向き合い方も勉強になります。アフレコの現場以外でも頼りにしていますね。
下野イベントをやるとよくＭＣを任されているけど、きちんと場を回すから私たちも自由にはっちゃけられる。
鬼頭いちばんの先輩である下野さんは、いつも雰囲気を明るくしてくださるムードメーカーで…。
下野うるさいやつだって言っていいんだよ。怒らないよ？（笑）
松岡下野さん、察してください（笑）。
鬼頭うるさいところがすてきです（笑）。
下野やっぱりうるさかったんだ（笑）。
鬼頭『鬼滅の刃』はシリアスなシーンがあるのですが、下野さんのおかげで楽しく過ごしています。
松岡本当に、下野さんがいるだけで、その現場がカラフルになるんです。どんな作品でも下野さんを確認すると、この現場も安泰だなって安心できる。
下野松岡は事務所の後輩で、これまで一緒に作品に出ることもあったし、昔からずっと見てきた声優のひとり。『鬼滅の刃』での共演を通して、とんでもないシンクロ率で役を演じていると実感しましたね。昔は雑誌の取材やテレビ番組で緊張している姿を見ていたけど、最近は堂々としていて、自分の世界観をつくっている。大きな可能性を秘めてるやつだなって。
鬼頭台本を読んでいるときも、お芝居をしているときも、魂を込めている感じが伝わってきて…。そのたびに、自分も頑張らなきゃって思うんです。
松岡人の人生を演じるにはかなりの力が必要で、そのキャラクターが苦しい場面に立たされるほどにシンクロしちゃうので、死にそうになるんです。きっと僕は長く生きられません。
下野台本を片手に持って、マイクの前で、弁慶のように…。
鬼頭カッコよく燃え尽きる。
下野あれ、松岡!? 松岡ぁ～！
一同し、死んでる…（笑）。
花江スタッフに迷惑がかかっちゃうから、録り切った後に、ね（笑）。
松岡あ、はい…（笑）。僕が鬼頭さんと共演したのは、『グランクレスト戦記』と『鬼滅の刃』くらい。だけど、彼女の声色や演技はすごく印象的で、記憶に残っています。それは、同じ声ということではなくて、毎回キャラクターの個性を引き出しているお芝居がすごくすてきだからなんです。
花江うん、そう思う。あと、鬼頭ちゃんはどんなときも落ち着いて演じていて、カッコいいんです。
下野貫禄がすごい！ 今回の撮影でも、いちばん堂々としてた。でも、常に落ち着いているんだけど、時折「おやおや」って思うこともあって。
花江天然なところもあるよね。
鬼頭落ち着いてるとはよく言われますが…ボーッとしてるのかな（笑）。
毎日言いたいセリフばかり！
でも誌面で魅力が伝わらない!?
4人の話から、お互いに刺激を受けながら、信頼し合い、キャストみんなで『鬼滅の刃』という物語を作りあげている印象を受ける。そして、来る6月16日（水）に『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』がBlu-ray＆DVDとなって発売！ それを記念して、メンズノンノ7月号増刊の表紙は劇場版より竈門炭治郎と煉獄杏寿郎が登場。
下野ファッション誌のカバーに炭治郎と煉獄さんが出るなんて、すごい！
花江いい表情ですね。二人の間にある炎も……感動です！
下野劇場版を思い出すね。そういえば、夏樹、さっき撮影しながら、猗窩座（あかざ）のセリフ言ってなかった？
花江猗窩座の言葉を日常で使います。
下野それどうなの、鬼殺隊として。
鬼頭どうやって使うんですか？
花江奥さんと出前を取るときに使いますね。何を食べるか聞くときに、「お前も焼き鳥を食わないか？」って。
下野言い方！（笑） それ、誌面で伝わらなくない!? たしかに『鬼滅の刃』は名言が多いし、言いたくなる言葉がいっぱいある。
鬼頭そうですよね。禰豆子は血鬼術が使えるけど、呼吸は使えない。でも私個人は（冨岡）義勇さんの「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」を使ってみたいです。強いからこその静かな技。
花江凪…………ぽちゃん、みたいな。
下野私たちが声張って技の名前を言ってるのもカッコいいでしょ？
松岡我々鬼殺隊は、やられる鬼の気持ちはわかりません。なので、首をはねられるときのセリフが好きです。
下野こわいこわいこわい。
松岡「き、切られたのかぁ〜!?」
下野松岡もマネしないでよ（笑）。それ、どの鬼？ 蜘蛛の鬼（兄）？ 森久保（祥太郎）さん？
松岡「あ、あ、あんなやつにぃ〜!?」
下野誌面で伝わらないって言ったよね？ 文字の書体を変えてもらう？（笑）
花江マネでいったら、最近は（胡蝶）しのぶをよくやってる。「もしも〜し」
下野これは言いたい。「もしも〜し」
花江「だいじょうぶですか〜？」
下野うん、早見（沙織）ちゃんに迷惑がかかるからすぐにやめよう。
鬼頭編集部にお願いして、ここは文字の色を紫にしてもらいましょう。
下野あはは、いいね。私は、煉獄さんがお母さんに言われた「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか」「弱き人を助けるためです」という言葉が響きました。声優として活動する中で、私たちも自分のためではなく、いろいろな人に楽しんでもらうために常に努力しないといけないなって。
花江最後、急に真面目！
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
Blu-ray＆DVD
©吾峠呼世晴／集英社・アニプレックス・ufotable
完全生産限定版
［Blu-ray］￥9,900、［DVD］￥8,800
完全生産限定版は、キャラクターデザインの松島晃氏描き下ろしの収納ボックスに、ufotable描き下ろしのデジジャケットと超豪華仕様。さらに、劇伴音楽集を収録した特典CDと、外崎春雄監督＆主要キャストが登壇した舞台挨拶やテレビ特番などを収めた特典DVD、さらに制作スタッフ、キャストのインタビューを掲載した特製ブックレットを同梱している。通常版（Blu-ray￥4,400、DVD￥3,850）も同時発売。
花江夏樹／Natsuki Hanae
（竈門炭治郎役）
6月26日生まれ、神奈川県出身。アニメ『死神坊ちゃんと黒メイド』坊ちゃん役、映画『漁港の肉子ちゃん』二宮役など。
鬼頭明里／Akari Kito
（竈門禰豆子役）
10月16日生まれ、愛知県出身。アニメ『シャドーハウス』ケイト役など。Blu-ray『鬼頭明里 1st LIVE TOUR「Colorful Closet」』発売中。
下野 紘／Hiro Shimono
（我妻善逸役）
4月21日生まれ、東京都出身。アニメ『僕のヒーローアカデミア』荼毘役、映画『漁港の肉子ちゃん』トカゲ、ヤモリ役など。
松岡禎丞／Yoshitsugu Matsuoka
（嘴平伊之助役）
9月17日生まれ、北海道出身。Netflixアニメ『終末のワルキューレ』ロキ役、アニメ『東京卍リベンジャーズ』三ツ谷隆役など。
［花江さん］ジャケット（ヘリル）￥41,800／にしのや シャツ（バグッタ）￥30,800／トゥモローランド パンツ（ウル）￥33,000／エンケル 靴￥71,500／パラブーツ青山店 メガネ（カーニー）￥39,600／フィート その他／スタイリスト私物 ［鬼頭さん］ワンピース￥31,900・ニット￥25,300（ともにラッピンノット）・ネックレス（フォークバイエヌ）￥14,300・イヤカフ（ルフェール）￥14,300／UTS PR 靴／スタイリスト私物 ［松岡さん］シャツ（トゥモローランド トリコ）￥39,600／トゥモローランド その他／スタイリスト私物 ［下野さん］ジャケット￥57,200／キャバン 代官山店 シャツ（バグッタ）￥30,800・パンツ（タンジェント）￥30,800／トゥモローランド Tシャツ（エース）￥14,300／にしのや 靴￥71,500／パラブーツ青山店 ソックス／スタイリスト私物
Photos:Keita Goto[W] Hair & Make-up:Yui Kato[fringe](for Mr.Hanae) Natsumi Kobayashi[addmixB.G](for Ms.Kito) Yukari Odagiri(for Mr.Shimono) Mai Fukuda[addmixB.G](for Mr.Matsuoka) Stylist:Masanori Takahashi Interview & Text:Hisamoto Chikaraishi
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