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ニュース番組などで一度は聞いたことがあるだろう「サイバー犯罪」。「ターゲットはお年寄りでしょ?」と思ったら大間違い。じつはネットネイティブ世代が続々と被害に! 人生が台無しになりかねない犯罪から身を守るためにも、正しい知識を学ぼう。
ネットの闇に気をつけろ!
ふとしたことで大惨事に…
僕らが気をつけるべきことって?
知るべし! 最新版ネットセキュリティ
若者の被害が急増中!
サイバー犯罪事例
SNSやネット通販ユーザーの増加にともない、被害件数も年々増加! なかでも10代・20代がターゲットになりやすい事例がこれらだ。
教えてくれたのは
佐々木成三さん
元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課の警部補。学生を犯罪リスクから守ることを目的に設立された「一般社団法人スクールポリス」の理事として講演を行うほか、テレビ番組のコメンテーターとしても活躍。著書に『あなたのスマホがとにかく危ない』『スマホで子どもが騙される』などが。
悪ふざけ動画をノリで投稿。
「拡散するぞ」と脅されて
100万円以上を支払った。
「いまだに『閲覧者を制限すれば大丈夫』と思って公開する人が後を絶たないようです。動画が万が一世に出回れば、退学や内定取り消し、逮捕されることもあり得る。そのため、脅し目的にいたずら動画を探し回る人物が増えています」
SNSを乗っとられ、
電子マネーの購入依頼を送られた。
信用した家族が多額を失う被害に。
「数年前から急増しているSNSの乗っとり詐欺の一例で、とくにその家族が被害に遭いやすい傾向が。このほかにも、広告を勝手に投稿される、連絡先を悪用される、など被害は多岐にわたります」
アダルトサイトから
法外な金額の請求書が。
相談するのが恥ずかしくて
泣く泣く全額支払ってしまった。
「誰だって、アダルトサイトを見たことがバレるのは恥ずかしい。そんな背徳感につけ込んでいます。閲覧している様子をインカメラで盗撮した、と脅されて支払ってしまうパターンが多いようですが、これはほぼ嘘です!」
海外の通販サイトで
格安ブランド品を購入したら、
ニセモノが届いた!
「じつは僕も被害に遭った経験が。ニセモノのほか、写真とはまったく別の商品が届いたり、何も届かない、というケースも。海外の会社を摘発するのはかなり難しいため、泣き寝入りする人がほとんどです」
軽い気持ちで出会い系サイトの
アカウントを売ったら、
身に覚えのない犯罪の容疑者に!
「出会い系サイトやSNSの本人承認済みアカウントが、オークションサイトで売買されているのをご存じでしょうか? 売買自体は犯罪ではないので、お小遣い稼ぎ感覚で売る学生が増えています。ただし、売ったアカウントで犯罪が行われると、警察がつきとめるのはアカウント契約者。容疑者として連行される可能性も」
“現金プレゼント”企画を装った
投稿をリツイートしたら、
効率よく稼げるバイトのオファーが。
結果、投資詐欺のカモに
なってしまった。
「お金にまつわる投稿のリポスト=お金に興味がある、と認定され、詐欺グループのメーリングリストに入れられてしまいます。言葉巧みに投資や闇バイトへ誘われ、被害額が100万円を超えたという人も多数います」
「代行サイトに手数料を支払えば、
簡単に持続化給付金を受け取れる」と
先輩から誘われて申請。不正受給
だったことが判明して返金したが、
手数料分が赤字に……。
「僕も実際に学生から相談を受けましたが、彼は100万円のうち40万円を手数料として支払っていたので、その分を借金する羽目に。まず4割も請求する代行サービスなどありえないので、疑う力を身につけて!」
ネットの闇に気をつけろ!
Photo:Yumi Yamasaki Illustrations:Hiroyuki Ishii Composition & Text:Ayano Nakanishi
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