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アコースティックからエレクトロニックまで幅広いサウンドと、強さと美しさをあわせ持つヴォーカル力で独特の存在感を持つミュージシャン・iri。「今までのイメージを壊したかった」というアルバム『Sparkle』について語ってもらった!
「前作『Shade』は、自分のムードがそうだったこともあってダウナーな雰囲気があったんです。でも、この1年を通じて自分のやりたい音、キャラクター性、パフォーマンスなどいろいろ考える過程の中で見えてきたものが、今回のアルバムになった感じですね」
水曜日のカンパネラも手がけるケンモチヒデフミ、荒田洸(WONK)など、これまでの彼女の作品に携わったクリエイターのほか、本作ではハマ・オカモト(OKAMOTO’S)や、SIRUP作品などで知られるShin Sakiuraなどともタッグ。シティポップの雰囲気を感じるR&Bから、エモーショナルなヒップホップ、さらにはボサノバなど、幅広いテイストの楽曲を収録。タイトルのとおり彼女の多彩な魅力が“スパーク”した内容になった。
「今までの自分にある、声がいいとか重いなどといったイメージを壊したかった。こういう一面もあるということを表現したかったんですよね」
『Sparkle』(ビクター カラフルレコーズ)
彼女の特徴である声やつづる歌詞に関しても、より軽やかになっている部分がある半面、感情をそのままぶつけるのではなく、人生や現実を一歩引いた視点で表現しているような気がした。
「歌詞に関しては今回楽しく作れていて。それで違いが出たのかも。ヴォーカルに関してはそんなに力を入れずに歌わなくてもいいやという気持ちになれたのが、ニュアンス的な部分に変化を与えたのかもしれないです」
充実した雰囲気の中で放たれた光から、鮮やかな未来が見えるはずだ。
iri PROFILE
神奈川県逗子市在住、2016年メジャーデビュー。以降、リリースした楽曲は常に話題を呼び、デジタルチャートの上位にランクインしている。自身最大規模となる全国ツアー「iri SpringTour 2020」のチケットは、ソールドアウトが続出。
公式サイト
Photo:Yosuke Torii Text:Takahisa Matsunaga
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