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型破りな音楽的才能でアイドル、シンガーソングライターとして活躍しながら、実業家としても注目を集める眉村ちあき。自身が出演、音楽、エグゼクティブプロデューサーを務める映画『眉村ちあきのすべて(仮)』の公開を控える彼女に、メンズノンノがインタビュー!
「私を主人公に映画を撮ろうというお話をいただいたときに、ライヴツアーに密着したドキュメンタリーを撮りたいと言ったんです。でも、フツーじゃおもしろくないから、途中で突然宇宙人が出てきたり、パラレルワールドに飛んでいったりするような、観ている人が『いつから何の映画を観ているんだろう?』って思うような変わった作品にしたいと監督に伝えて。何か月後かにシナリオがやってきたら、こんな内容になっていて(笑)」
本編は、眉村の音楽に向き合う真摯な姿勢や破天荒な性格、新しいことに対しての鋭い嗅覚など、さまざまな顔を映し出す。ドキュメンタリーという皮をかぶったカテゴライズ不可能な眉村ワールドが次々と展開する中で、タイトルにつけられた「(仮)」に本作のおもしろみが表されていることに気づく。つねに動き続ける彼女にとってそのときの「すべて」も変わりゆく「一部」なのかもしれない。
「宇宙人は出てこないのですが…、最初にシナリオを読んだとき、『なんだこれ!?』と驚くのではなく、『これどういう意味ですか?』とつぶやくほどリアルに意味不明でした(笑)。ストーリーの構成も凝っていて、撮影の段取りは複雑。本人役というのもあり、素に近い状態で演じていたのですが、シーンごとに監督に確認しながらお芝居をしていて。完成した映像を見てやっと、演技をする自分に納得しました(笑)」
©SPOTTED PRODUCTIONS
いわゆるアイドルの姿を追いかけるドキュメンタリーの枠から逸脱したシュールな作品に目を奪われるが、その実彼女がもつ唯一無二の魅力があるから、こうものめり込んでしまう。自分がつくるものに対して貪欲な彼女こそ、100%のエンターテイナーなのだ。
「この映画を撮ってみて、大画面の映像に合う曲をつくりたいし、インストにも挑戦したいと思うように。自分自身音楽的な広がりをもらうことができてすごく楽しかった。実はメンズノンノ読者さんのような私と同世代のファンの方が少ない気がして。この作品で眉村ちあきを知ってもらって、ぜひ感想を聞かせてほしいです!」
『眉村ちあきのすべて(仮)』
実業家の顔ももつ不思議なアイドル、眉村ちあきの情熱あふれる姿を追いかけるドキュメンタリー。しかし、彼女を追いかけるうちに、誰も予想しない驚くべき真実にふれてしまうことになる。監督:松浦 本 出演:眉村ちあき 徳永えり 小川紗良
2020年4月4日より ホワイト シネクイントにて限定レイトショー後、全国順次公開。
公式ツイッター@mayumura_movie
眉村ちあきさんプロフィール
1996年9月12日生まれ、東京都出身。アイドルグループでの活動を経て、2016年に「弾き語りトラックメイカーアイドル」と称しソロ活動を開始。17年には「株式会社 会社じゃないもん」を登記、設立し、株式をファンに譲渡するアイドルとして話題を集めた。最新アルバム『劇団オギャリズム』が発売中。
公式インスタグラム@chichiyan1207
Photo:Toshiyuki Tamai Interview&Text:Hisamoto Chikaraishi
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