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東京五輪イヤーの今年、ブレイク必至の若手アスリート・BMXの中村輪夢選手をフィーチャー。スポーツ専門誌とは一線を画したファッションシュートとともに、競技に対する知られざる思いに迫る!
現代的なオーバーサイジング&軽やかな機能素材のチェスターコートを、ペンキのドリッピングが無数にちりばめられたスウェットパーカに。スポーティでベーシックな中にもピリッときいたユニークさが、彼の個性豊かなパーソナリティをより引き立たせる。
コート(N.ハリウッド コンパイル)¥65,000/ミスターハリウッド パーカ(セブン バイ セブン) ¥36,000/アングローバル 中に着たTシャツ¥4,000・パンツ¥7,000・サングラス¥18,000(すべてオークリー)/ルックスオティカジャパン キャップ(レッドブル)/本人私物
スケートボードやサーフィン、スポーツクライミングなどとともに東京五輪の新種目に採用されている「BMXフリースタイルパーク」。そこにも金メダルを狙える日本人の逸材が存在する。中村輪夢、18歳。まるで自転車競技をするために生まれてきたかのような印象的な名前は、京都で20年もの間BMXショップを営んでいる父から名づけられた。
「そんな環境なので2歳半から自然にBMXに乗っていたようなのですが、その当時の記憶はないですね。その後4歳くらいから大会に出て、小学3年か4年の頃から自分の意思でうまくなりたいと思うようになりました」
ダイナミックかつ浮遊感あふれるエアが青空に美しく映える! ウエアはオークリー、スニーカーはヴァンズ。競技中と同じく、若くしてグローバルライダー契約を結ぶ両ブランドのアイテムでスタイリッシュにトリックを決めてくれた。
15歳でプロライダーに転向後、現在は通信制の高校に通いながら、地元の京都と海外を頻繁に行き来している。
「プロになって15歳以上のエリートクラスの試合に出られるようになり、たくさんのスポンサーにサポートしてもらえるようになったことで、よりBMX一本に集中できるようになりました。海外には月に1回か2回。もちろんレベルは高いですが、日本で大会に出るときよりプレッシャーが少ないので伸び伸びチャレンジできている実感はあります」
中村輪夢のライディングは、その表情や身のこなしから心底BMXを楽しんでいることがひしひしと伝わってくる。生粋の“BMX小僧”は、東京五輪で日本中をあっと驚かせるべく今日もどこかで“相棒”と技を磨いている。
「BMXに乗っているときは本当に技を成功させることだけを意識していますね。なかでもジャンプの高さにはこだわっているつもりなので、そのあたりに注目してください!」
Photos:Go Tanabe Stylist:Naoki Ikeda Composition & Text:Kai Tokuhara
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