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写真家・映像監督として、数々の写真集やMVを手がける奥山由之さん。鈴鹿とは約3年ぶり、2度目の撮影だ。写真撮影や映像作品では世界観をつくり込む作品が多いからこそ、今回はあえてシンプルな撮影を行うことで、鈴鹿本人の魅力と向き合ってもらった。
take : 013
奥山由之 ── 写真家、映像監督
YOSHIYUKI OKUYAMA── Photographer・Film director
1991年、東京都生まれ。2011年に『Girl』で第34回写真新世紀優秀賞を、2016年に『BACON ICE CREAM』で第47回講談社出版文化賞写真賞を受賞。主な写真集は『君の住む街』『POCARI SWEAT』『BEST BEFORE』『windows』など。MV、CM、映画などの映像監督業も行い、2023年には自主制作映画『アット・ザ・ベンチ』を発表。
“人に見せたい自分の姿”を保てなくて…。その範囲から飛び出した自分を撮ってもらえたのが面白かったです!── 鈴鹿央士
鈴鹿央士
屋上での“柔らかい姿”と、黒い服を着た“厳しい姿”、奥山さんが言うように、全く違う姿を見せられたと思います。屋上で撮影したのは土曜日の朝、どこかゆったりした街の雰囲気も相まってフラットな状態でいられました。下の写真で着た服は汗が滴るほど暑かったです。誰にでも“人に見せたい自分の姿”があると思いますが、あまりにも暑くて、こうありたいという姿を保てなくて…。その範囲から飛び出した自分を撮ってもらえたのが、新鮮で面白かったです!
同じ鈴鹿さんなのに、全然違う人を撮っているような感覚。僕としても新鮮な撮影でしたね。──奥山由之
奥山由之
1枚目の屋上での写真は風に吹かれる爽やかな姿を、4枚目以降の写真では先鋭的な服を着てもらってグラフィカルな姿を。2つの全く異なるスタイルから、鈴鹿さんの魅力に迫りたいと思いました。どちらも同じ鈴鹿さんのはずなのに全然違う人を撮っているような感覚で、僕としても新鮮な撮影でしたね。鈴鹿さんは目の力がすごい。力強いだけでなく、その中に柔らかさなどの相反する要素が混ざり合っていて、表情もどんどん変わっていくのが楽しくて、撮りたいと思う瞬間がたくさんありました。
Hair & Make-up:Rumi Hirose Stylist:Koji Oyamada[LESEN inc.]
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あの人が撮る鈴鹿央士「たゆたう」