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大好きな人と一緒に住むこと。いつかは…という憧れはありつつも、未知の世界で不安を感じることもあるのでは? そんな人たちにおくる、僕らと同年代のカップルの暮らしを追ったルポ。二人で暮らすと、世界はより豊かで輝いて見えるはず!
子どもを育てている二人
「家族や友達の協力があって快適な子育てができてる」
池上孝季さん(学生/29歳)× 池上莉菜さん(会社員/35歳)
2022年6月に知人を通じて知り合う。コミュ力に長(た)け、人生の先輩である莉菜さんに惹かれた孝季さん。一方、彼の思慮深く、真面目な性格を好きになった莉菜さん。性格は違えど、“なんでも素直に話す”という共通点で心地いい関係を築く。
生活に対する考えが近いから自然と一緒にいたいと思える
莉菜 簡単にいうと、超陽キャと超陰キャの二人(笑)。しかも年が6歳離れているので、知り合いに「こいつを頼む」と紹介されたときも、お姉ちゃん的な立場で言われていると思って、まさか恋愛が始まるなんて想像もしていなくて。ちなみに、超陽キャは私です。
ふだんから人を実家に招いて料理をふるまったり、知り合いの子どもを預かったり、面倒見がいい莉菜さんにとって遊ぶ知り合いが増えたという感じ。
莉菜 すごくおとなしくて「友達があまりいない」と言うから心配になって、こまめに連絡を取って、たまにお茶したり映画を観に行ったりして。彼が神主になるために勉強しているのもあって、あるとき京都の祭りを見たいと言って、流れで初めて旅行に行くことに。それがつき合うきっかけになりました。
孝季 僕は人とずっと一緒に過ごすのが得意ではないけど、莉菜は最初から話しやすかった。また、お互いに「ご飯をちゃんと食べる」とか「大変なときも前向きでいる」とか、“生活の丁寧さ”が似ていると感じて居心地がよかったので、これからもそばにいてほしいと思ったんです。
莉菜 それまで1か月に数回会っていたけど、池上くんから「毎日会いたい。むしろ一緒に住みたい」と告白を受けて、「うん、それはすごいことだね」って(笑)。彼が実家に遊びに来たりして、私の母も池上くんを気に入っていたので、「それなら一緒に住めば」って。で、私は実家からひとり離脱。二人の展開をスケジュールで言うと、6月に出会って、9月に引っ越して、10月に妊娠、結婚。半年の間に恋人や夫婦のイベントをほぼ終わらせました(笑)。
足早に始まった夫婦生活。だけど、当初孝季さんが莉菜さんに対して思っていたとおり、一緒に暮らすと居心地がよく、新しい家族が誕生してからも、変わらず楽しい時間を過ごしている。
孝季 子どもができても二人で暮らしていたときと何も変わらないのがすごい。
莉菜 いちばんの理由は、息子の史真がいつもニコニコしてあまりぐずらず、ほぼ夜泣きしないいい子だから。あと、私が会社員として在宅で働き、学生の池上くんが空いている時間に育児や家事をやるという役割分担がうまくいっているのもありますね。
孝季 さらに、莉菜の会社で取得している“こども家庭庁ベビーシッター券”という割引券を使ってシッターさんを呼んだり、制度を調べて使っています。
莉菜 それぞれの親がサポートしてくれて、「二人でデートしてきなさい」と定期的に息子を預かってくれるので、以前月に数回会ってお出かけしていたときとほぼ変わらない(笑)。
孝季 莉菜の友達も、お願いすると快く子どもを預かってくれる人が多いので、そういう意味で友達との交流も増えて、僕の人見知りも改善されて(笑)、生活全般が豊かになっていますね。
思い出のアイテム
ル ラボの香水
初の京都旅行で買った大切な香り
初めての京都旅行で、香水に詳しい莉菜さんに選んでもらったル ラボの「ROSE 31」。「男性にも似合う薔薇(ばら)の香り。つけていると気持ちが前向きになる」(孝季さん)
大切な家族たち
生まれたときからいちばんの親友!
8か月の史真くんは、サイベリアンのベティ[下左]とジンジャー[下右]と仲よし。「猫たちは妊娠中にお腹に乗ってきて息子を認識してたし、史真は2匹が近づいてくると笑顔に」(莉菜さん)
Photos:Takahiro Idenoshita Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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