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大好きな人と一緒に住むこと。いつかは…という憧れはありつつも、未知の世界で不安を感じることもあるのでは？ そんな人たちにおくる、僕らと同年代のカップルの暮らしを追ったルポ。二人で暮らすと、世界はより豊かで輝いて見えるはず！
マッチングアプリで出会った二人
「ステータスではなく感覚を重視して巡り合えたパートナー」
梅澤健二郎さん（フリーランス／28歳）× 今井美奈さん（WEBデザイナー／31歳）
2021年にマッチングアプリで出会い、出会って１か月で交際スタート。2022年10月より同棲を開始、2023年12月に婚約。健二郎さんはベリーズ、美奈さんはデンマークと海外にルーツを持つという共通点が。
生活の大切さ、自然の尊さを共有している毎日です
今や出会いのきっかけとして主流になりつつあるマッチングアプリ。健二郎さんと美奈さんもTinderを利用して出会った。他のアプリよりもTinderがよかった理由は「入力する項目が少なくて直感的に会えるから」だそう。
美奈 条件を入れて人を選んでいくよりも、偶然出会うみたいなところが気に入って使っていました。
健二郎 僕はのんびりしたライフスタイルが好きなので、それが端的に伝わるコピーを書いて、面白さと真面目さのバランスを考えながら本文を書きました。４、５枚入れた写真も、寄り引きのバランスや見てもらう順番やそれに付随するストーリーなど、どういうふうに自分に関する情報が増えたら、見た人にすんなり入ってくるかとか考えながらプロフィールを作りましたね。
美奈 そんなこと考えてたんだ（笑）。凝り性だよね。私は自分の好きなことをたくさん書いた覚えがありますね。
健二郎 僕は新しい人に会うことが好きで、アプリを通じていろんな人と話しました。それを経て勘が冴（さ）えてきたときに彼女と出会って「この人とは絶対合う」って。僕は父親になりたい願望が強いんですが、彼女と子育てしているところはすぐイメージできた。出会ってから１か月でつき合い始めたので、早かったですね。
美奈 私も「すてきなお父さんになりそうな人だな」って思っていました。自分にはない趣味を知ってより好きに。
健二郎 つき合うのは早かったけど、同棲までは２年くらいだから、まあまあ長かったよね。最初に誘ったとき彼女から、やんわりと断られて（笑）。
美奈 同棲する前に、彼がひとり暮らしを経験したほうがいいなと思ったんです。私もそれを経験してたくさん学んだことがあったので。１年たって一緒に暮らす部屋を探し始めました。
健二郎 公園の近くに住みたいねって話してここに住むことになりました。季節の変化に敏感になったよね。
美奈 自炊も始めてよく一緒に散歩して、そうしたらすごく元気になりました。生活ってそれだけで尊いもの。体や心にすぐ跳ね返ってくるので。
健二郎 ひとりでもこうなっていたかもしれないけど、二人だとその感動を共有し合っている感覚はすごくある。つらいことがあっても二人だったら「なんとかなるでしょう」って思えるし、お互いが精神的な支えになっていることを日々実感しています。
思い出のアイテム
12か月分の記念写真
プロポーズの際に彼からプレゼント
二人とも誕生日が14日なので、毎月14日に写真を撮ることにして、その写真を１年分並べて額装したもの。離れているときもあるが、楽しそうな二人が並んでいる。
二人のROOM TOUR
2LDKの間取りを、趣味であふれたそれぞれの個室＆共有のリビングとして使っている
同棲するなら寝室は一緒にするのがよくあるスタイルだが、あえてそれをしなかった。「僕はホームスタジオみたいな感じにしたかったし、彼女は絵を描くのが好き。それぞれの世界があるので分けるほうがうまくいくと思いました」（健二郎さん）。「行き来も頻繁にしますが、どちらかの部屋で過ごしても、最後は自分の部屋に戻ります。それが別々に暮らしていたときの新鮮さを保つためにいい影響を与えてくれている気がします」（美奈さん）
▼二人の部屋
リビングは二人の趣味が混ざり合った居心地のいい空間だ。「彼の影響で好きになったものもいっぱいあります」（美奈さん）
▼彼の部屋
▼彼女の部屋
健二郎さんの部屋は音楽機材やミニシアター、美奈さんの部屋は絵画やデザイン系書籍とそれぞれの趣味が全開。
二人のルーティン
朝に池のまわりを15分一緒に散歩
広い公園の近くに住みたいという希望で、今の物件を見つけた。「自然は花や木の表情が日々変わって超楽しい。雨の日でも歩いています」（健二郎さん）
Photos:Takahiro Idenoshita
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