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大好きな人と一緒に住むこと。いつかは…という憧れはありつつも、未知の世界で不安を感じることもあるのでは? そんな人たちにおくる、僕らと同年代のカップルの暮らしを追ったルポ。二人で暮らすと、世界はより豊かで輝いて見えるはず!
好きなものをリスペクトし合う二人
「二人の好みを反映した心地いい空間のバランスを探っています」
守屋光治(メンズノンノモデル/30歳)× Lono(ロノ)さん(モデル/32歳)
守屋は現在メンズノンノモデルとして、ファッション、美容などさまざまなテーマで幅広く活躍。また、守屋、Lonoさんともに、カタログや広告などに出演している。最近は海外ドラマの『プリズン・ブレイク』にどハマり中とのこと。
すべて同じじゃなくていい。それが感性を磨く機会になる
我らがメンズノンノモデルの守屋光治も、Lonoさんというすてきなパートナーと一緒に幸せな暮らしを送っている。遡(さかのぼ)ること6年前のクリスマス、共通の知人を介して知り合った二人。
守屋 モデル仲間に女のコを紹介してもらうとき、面識はなかったけど彼女が気になっていて、クリスマスパーティに声をかけてもらったんです。ただ、呼んでもらったものの、僕の女性に対する人見知りが発動して…。
Lono 友達同士で楽しくパーティをしようと誘われたのに、彼だけまったく目が合わなくて(笑)。むしろ嫌われてるんじゃないかと思ったくらい。そうしたら、後日紹介してくれた友達から「守屋くんが気になってるみたい」と聞いて驚いて(笑)。シャイすぎて、インスタのDMで連絡をくれました。
守屋 自分から話しかけるのが苦手な僕に、Lonoは気さくに話しかけてくれて、自然に話せた感覚があって。
Lono 頑張って話しかけました(笑)。
守屋 (笑)。何回かご飯に行って、年明けに気持ちを伝えて、無事つき合ってもらえることになりました。
Lono 最初はあまり話さないし、もじもじしているけど、純粋な性格だとはわかりました。あと、メンズノンノを見ると、カッコつけてキリッとしてるのに、話すとすごく控えめで、おもちゃやゲームや海外ドラマなどが好きなオタク気質の持ち主だとわかって、気になり始めちゃったんですよね。彼はすごくかわいらしい人だなって。私自身、好きなものがはっきりしているし、ハマりやすい性格も理解できた。
それから会う頻度が増えたが、コロナ禍でお互いの家を行き来できなくなったことで、自然と同棲の話が出てきて、約2年前に今の家に二人で移り住む。そこであることに気づいたという。
Lono おもちゃとかドラマとか好きなカテゴリーは同じだけど、その中のジャンルがかなり違う。一緒に観られる映画、観られない映画があったり(笑)。
守屋 簡単にいうと、僕はジャッキー・チェンを観て育っていて、見応えのあるアクション映画が好きだけど、彼女はおしゃれなミニシアター系が好み。僕はサザン(オールスターズ)をはじめ邦楽が好きだけど、彼女は80年代ロックなど洋楽を主に聴いていたり。
Lono でもこれは、違うから悪いという話ではなくて、実はいいことだと思っていて。“何かにハマる”“好きなことに夢中になる”ということを理解できるから、相手を尊重するし、自分ひとりなら触れないであろう分野を知ることができる機会でもあるんです。
守屋 『ストレンジャー・シングス』や『トムとジェリー』など、二人が同じように好きなものもあるから「もしかしたらこれも好きかもよ?」ってすすめて、新たに好きになるということも。
Lono それはパートナーと一緒に暮らすうえでの醍醐味(だいごみ)かなって。彼にすすめられて『Apex Legends』や『キングダム ハーツ』シリーズなどプレイステーションのゲームをやったらすごく面白くて、新しい趣味が増えました。
守屋 ディズニーのキャラクターが登場するので『キングダム ハーツ』をすすめてたら全クリしてました。ゲーム好きとして、彼女に理解してもらえるなんて最高にうれしいことですから。
お互いの感性が自然に溶け合う関係を築いた二人は、家の空間づくりにおいても心地いいバランスを大事にして、常に話し合っているという。
Lono 私は家の中の彩りを大事にしていて、雑誌やレコードなどをインテリアとして飾ったり、グリーンを取り入れたいけど、彼からストップが(笑)。
守屋 好きなものに囲まれているにぎやかな空間は居心地がいいけど、僕の中でボーダーラインがあって、今がちょうどいいんです。相手の“好き”も理解できるから、二人で心地いい空間をつくっていきたいなと思っています。
思い出のアイテム
クレーンゲームのプライズ
景品やフィギュアでより居心地よく!
「同棲を始めてから、クレーンゲームでクッションを取ったり、くじで当たるアニメのグッズに二人でハマっています」(守屋)
二人のROOM TOUR
お気に入り作品のくじの景品をインテリアに
好きなシーンを再現したフィギュアを飾る
「『トムとジェリー』の“まち針を掲げる悪魔ジェリー”というニッチなシーンを再現したフィギュア」(守屋)
景品のタオルをポスターとして
「『ストレンジャー・シングス』の一番くじの景品。シーズン4に出てくる『ヘルファイア・クラブ』をモチーフにしたデザインが好き」。
レコードやグリーンでリビングをかわいくアップデート
二人が一緒に過ごすリビングに華やかさを添えるキャビネットとグリーン。
「ジャケットがかわいいレコードや、配色がきれいな雑誌で部屋に彩りを足しています」。
「二人で住むようになって家が広くなったので、好きな植物も自由に飾れてうれしい」(Lonoさん)
二人のルーティン
新たに共通の趣味になったゲームで仲よく対戦!
守屋にすすめられてすっかりゲーム好きになったLonoさん。「お互いソロプレーが多いけど、たまに一緒に遊びます」(守屋)。「ゲームをやるようになってから、守屋くんがやるのを見るのも好き。私もうまくなりたい!」(Lonoさん)
気持ちいい川沿いを歩きながら日常会話を楽しむ
散歩が好きな守屋がLonoさんを誘い、自宅近くの河川敷へ出かける。「昔から川が流れる風景が好きで、ずっと憧れだったんです。夕暮れどきもすごくすてきで、二人でコーヒー片手にしゃべりながら歩くのが至福の時間」(守屋)
Photos:Kanta Matsubayashi Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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