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モデルとしての活躍にとどまらず、俳優としてもドラマ・映画に引っ張りだこの鈴鹿央士。いつも物腰が柔らかく穏やかな彼が、その胸の奥に秘めたメンズノンノへの熱い思いを、存分に語ってくれた。
鈴鹿央士
ouji suzuka
「メンズノンノモデルになりたい」と
素直に思う自分がいて、うれしかった
僕が受けたのは2018年のオーディションなので、もう6年も前のこと。今でも、受ける前に不安だったのはよく覚えています。ただ、それと同時に「やってみたい!」という前向きな感情も大きかった。多くのオーディションを受けていたうちのひとつでしたが、メンズノンノに対しては、「あ、やりたい」と素直に感じることができて、それが何だかうれしかったんです。チャレンジには不安がつきものだけど、ポジティブな思いが少しでもあったら、絶対にその気持ちと向き合ったほうがいい。今思い返しても、あのときの前向きな自分、いいなって思えます。
そんな思いがキッカケだったからか、ずっと自然体で選考に臨めました。当然カッコよく見られたいとも思ったけど、目の前にいるのは、受かったら一緒に仕事をしていく人たち。自分をつくりすぎてもすぐに見破られてしまうように感じたし、外見だけでなく内面も見られている印象でした。自信があったわけではないけど、「僕はこういう人です」としっかりと伝えられたからこそ、合格できたような気がします。
ジャケット(シュタイン)¥74,800/エンケル シャツ(ナイスネス×サルヴァトーレ ピッコロ)¥132,000/イーライト パンツ(オー)¥39,600/オーバーリバー ベルト¥39,600/メゾン エ ヴォヤージュ 麻布台ヒルズ店 Tシャツ/スタイリスト私物
モデルとしての僕の個性は、
いつでも現場を楽しめていること
最初の撮影からしばらくは、「みんな背が大きくていいな」と思ったり、他のモデルの撮影を見て悔しい思いをすることも。うまく撮影するために、メンズノンノだけでなく海外の雑誌を読んだり、撮影のメイキング動画を観たりと勉強や努力もしました。でも、せっかくあらゆる個性が集まったメンズノンノという雑誌のモデルなんだから、僕だからできることや、個性を探してみようと考えたんです。
そこで見つけたのが、僕はいつでも現場を楽しめているということ。緊張はしますが、モデルになりたての頃から、「今日はどのスタッフさんたちと一緒に、どんな服が着られるだろう」と、素直に楽しみに現場に向かえていた。それは、僕の個性なんじゃないかなと。
「カメラの前で
ジャケット¥36,300・シャツ¥21,900・パンツ¥27,500/アモーメント Tシャツ/スタイリスト私物
たくさんの人の“準備”を
背負える人になりたい
モデルと俳優。撮影に臨むときの準備は全然違います。でも今、僕がどちらの現場でも意識しているのは、「たくさんの人がしてきた前準備を背負える人になりたい」ということ。モデルでも俳優でも、カメラの前に立つ時間は、それまでに周りのスタッフさん方が準備してきた時間に比べれば、ほんの一瞬。その短い時間の中で、責任を全うできる仕事がしたいと感じています。モデルとしても俳優としても、多くのスタッフさんと関わる中で、撮影を迎えるまでの皆さんの準備の大変さを知ることができた。それは両方の仕事をしてきたからこそ学べたことだし、一生懸命に準備をしてくれる人たちに囲まれているのは幸せです。
俳優の経験を積んで、モデルとして表現できることが変わったのかどうか、正直自分ではハッキリとはわかりません。それでも、モデルとしての“現場づくり”は確実に意識するようになりました。スタッフの方々と意見を出し合いながら、よりよいモノをつくっていく作業。そんな時間を、今まで以上に大切にしながら撮影に臨めています。
ベスト¥37,400/オーラリー シャツ(カミサス マノロ)¥49,500/シップス インフォメーションセンター ジーンズ¥64,900/オポーズ デュアリティ ブレスレット(ル グラム)¥57,750/バウ インク スニーカー(ミズノ)¥27,500/イーライト
“自分”を変えたいと思っている人の
“人生”が変わる機会かもしれない
以前も話したことがありますが、やっぱりメンズノンノは僕の「ホーム」なんです。居心地がいいし、個性豊かなモデル仲間が刺激になって自分を奮い立たせてもくれる。今でも毎月、「この人カッコいいな、僕ももっと出たい」と思うくらいですから!
最近は、メンズノンノを引っ張りたいとも感じるようになってきました。でも、僕が思うメンズノンノを支えられるモデルというのは、集団の中でも芯のある個性を持った人。そうなるために、僕らしく自然体でいるのも大事かなと考えながら…試行錯誤中(笑)。ここはそれだけ愛を注げる場所なので。
僕はモデルになって人生が変わったし、これから入ってくる人にとってもそんな機会になるはず。自分を変えたい、チャレンジしたいという気持ちが少しでもあれば、応募してほしい。僕もそうだったからわかるけど、挑戦する前は不安だらけだと思います。ただ安心してください。ここにはいろんな人がいて、きっと「ひとりじゃない」と思えるから。ぜひ一緒に、これからのメンズノンノを作っていきましょう。
ジャケット(アウェイクニューヨーク)¥37,400/ドーバー ストリート マーケット ギンザ シャツ(ヨーク)¥29,700/エンケル パンツ(アンユーズド)¥30,800/アルファ PR スニーカー(アディダス オリジナルス)¥19,800/アディダスお客様窓口
Photos:Tomoaki Shimoyama Hair & Make-up:Ryoki Shimonagata Stylist:Takeshi Toyoshima Model:Ouji Suzuka[MEN’S NON-NO model]
山口朗
メンズノンノ編集部
2023年からメンズノンノ編集部に在籍。スニーカーが好きで、いま所有しているのは25足ほど。イングランドのサッカーチーム、「アーセナルFC」が“推し"です。
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