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元フィギュアスケーターという経歴を持つARISAKさんの作品は、独自の世界観で見る者を魅了する。今回、「連載タイトルの“たゆたう”という言葉からは水が揺らめいているようなイメージが浮かぶけど、そこが近未来的な、宇宙のような空間だったら…」というところから連想したフォトストーリーを展開。どのような物語なのか、自由に想像してみてほしい。
take : 007
ARISAK ── 写真家
ARISAK ── Photographer
アリサック●フィギュアスケートを10年行っていたことからインスパイアされ、写真を撮り続けている。『VOGUE JAPAN』にて日本の若手アーティスト10人に選ばれるなど、独自の「未来的DarkFantasy」スタイルで雑誌や広告の分野で活躍の幅を広げる。
同じ言葉から別のものを思い浮かべる、その違いがすてきですよね。ストーリーから想像を膨らませるのが面白かったです!── 鈴鹿央士
鈴鹿央士
「たゆたう」という言葉から連想する情景は、僕の中では水や山など、自然のイメージ。でも今回ご提案いただいたのはそれとは真逆の近未来的な空間だったので、僕とARISAKさんの感覚の違いがすてきだと思いました。
撮影では、金魚は敵か味方か、金魚鉢を見つめる僕はどんな立場でどんな心情なのか…と想像を膨らませるのが面白かったです! ARISAKさんは一枚一枚、「もっといいものを撮ろう」と道づくりをしてくださったので気が引き締まりましたし、光やポージングを少しずつ調整しながら、みんなでいい一枚をめざす道のりが楽しかったです。
吸収の早さと表現の幅広さにびっくり! シナリオを、鈴鹿君の世界の中でさらに広げてくれました。── ARISAK
ARISAK
写真に物語性があると深みが増して長く見てもらえるので、ストーリーをつくることを大事にしています。鈴鹿君はストーリーの吸収が早くて、ただ表現するだけでなく、シナリオを自分の世界の中でさらに広げながら撮影に臨んでくれました。
その吸収の早さと表現の幅広さにびっくり! 撮影時には見えていない金魚を想像しながら、驚いた顔や金魚と戦うシーンなどとにかくいろんな表情をしてくれて、2カットに収めるのが惜しいくらいの撮れ高です。特に金魚鉢を見つめるシーンでの、美しさの中に切なさがにじむ目の表現にグッときました。
こちらは撮影当日、ARISAKさんに「写ルンです」で撮影いただいたオフショット。鈴鹿はストーリーを想像しながら、楽しそうに撮影に臨んでいた!
Graphic:Hiroki Hisajima Hair & Make-up:Megumi Kuji[LUCK HAIR&L&co] Stylist:Yoshiaki Komatsu
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あの人が撮る鈴鹿央士「たゆたう」