▼ WPの本文 ▼
芸術の秋がやってきた。今、アートを取り込みに行きたいなら「シャネル・ネクサス・ホール」で開催中の「In Praise of Shadows -ヴェルサイユ宮殿」森田恭通 写真展がオススメだ。
CHANEL NEXUS HALL
In Praise of Shadows
– ヴェルサイユ宮殿
森田恭通 写真展
王室礼拝堂の屋根
© Yasumichi Morita/Château de Versailles
森田恭通(もりた・やすみち)氏は、インテリアデザイナーとして会社を経営する傍ら、2015年からパリで写真展を継続して開催するアーティスト。今回の写真展では、数年にわたって度々訪れたヴェルサイユ宮殿をモノクロで撮影。四季によって異なるニュアンスをもたらす陽光にこだわりながら、バロック建築の傑作を写真におさめている。
王室礼拝堂の外観
© Yasumichi Morita/Château de Versailles
ヴェルサイユ宮殿といえば、ルイ16世の時代にフランス革命が勃発するまで宮廷文化の舞台となった世界で最も知られる優美な宮殿の一つ。
オペラ劇場
© Yasumichi Morita/Château de Versailles
国王が変わるたび、その権力を誇示するように建物は様相を変えていく。時代を経るごとにミニマムになっていくそのデザインを、森田氏は追い続けた。
噴水の地下
© Yasumichi Morita/Château de Versailles
オペラ劇場の舞台裏
© Yasumichi Morita/Château de Versailles
一般解放がされていない噴水の地下に眠る貯水槽、マリー アントワネットが愛した荘厳なオペラ劇場の下に隠された木造構造にも足を踏み入れ、“途方もない栄華の痕跡”を丁寧に切り取っている。
鏡の回廊
© Yasumichi Morita/Château de Versailles
真夜中を除き、ほぼ自然光で撮影された作品たちは、刻々と変化する光に映し出された“陰”としての人間の業を捉えているかのよう。谷崎潤一郎氏の同名の随筆にちなんで「In Praise of Shadows(陰翳礼讃)」と題された本展。
森田氏はこう語る。「どの時代にも変わらない人間の“光と陰”を写すために、ヴェルサイユ宮殿ほどふさわしい空間は存在しない」と。
「In Praise of Shadows – ヴェルサイユ宮殿」 森田恭通 写真展
会期:9月27日(水)〜 11月5日(日)
開館時間:11:00〜19:00(最終入場18:30)
※入場無料・会期中無休・予約不要
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
【森田 恭通(もりた・やすみち)】
1967 年大阪生まれ。GLAMOROUS co.,ltd.代表。インテリアに限らず、グラフィックやプロダクト制作、アーティストといった幅広い創作活動も積極的に行う。
【シャネル・ネクサス・ホール】
2004年12月シャネル銀座ビルディングのオープンとともに活動をスタート。以来、芸術を愛して支援したガブリエル シャネルの精神を受け継ぎ、若手音楽家によるコンサートや展覧会等、シャネルならではのユニークな企画を開催している。
問い合わせ先
シャネル・ネクサス・ホール事務局
TEL:03-6386-3071
https://nexushall.chanel.com/program/2023/versailles/
Text by Sayaka Ogawa
▲ WPの本文 ▲