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知らないと恥をかく! 就職活動の常識ガイドは面接のマナーに続き“スーツの身だしなみ”をQ&A形式で伝授。キャリアコンサルタントとスーツブランドのアドバイザーに聞きました。前編はこちら。
9. ネクタイの正しい結び方は?
10. ネクタイが乱れないようにするには?
11. ポケットのフタはしまうもの?
12. 帰宅後のスーツのケアは?
13. スーツの“しつけ糸”はどうする?
「私服といえどくだけすぎてもいけません。節度あるジャケパンスタイルがおすすめ。無地のジャケットにシャツ、クリーンなチノパンにローファーといった、いわゆる“ビジネスカジュアル”の範疇でコーディネートを組むのが安心」
「シャツの衿の大きさや開き具合に合わせて結び方を変えるのが基本。ベーシックなプレーンノットとボリューム感を出したいときのセミウィンザーノット、二種類を覚えればOKです」
プレーンノット
万能かつ最もベーシックな結び方として知られる。結び目がコンパクトですっきりと見せられるので癖がなく、シャツの衿型を選ばずオールマイティ。
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①表面が上にくるように首にかけ、大剣を小剣の上に交差させる。
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②結び目の位置がずれないよう指で押さえ、大剣を小剣へ巻きつけるように裏側へ導く。
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③大剣を結び目の上に重ね、逆側へ持っていく。
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④後ろに流した大剣を衿もとのループに体側から前に通す。
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⑤小剣を巻きつけた際にできた結び目のループに通す。ノットを上に持ち上げて完成。
セミウィンザーノット
程良い結び目の大きさでインパクトがあり、均整のとれた三角形を形成する。その量感で胸もとから主張。昨今のシャツ衿の主流、セミワイドカラーと好相性。
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①プレーンノットよりも大剣を小剣より長く取り小剣の上に交差させる。
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②大剣を小剣へと巻きつける。
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③衿もとのループへ表から裏へと大剣を通し下に引き出す。結び目はしっかり固定。
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④逆手で小剣を固定し、大剣を結び目の上を通るように巻きつける。
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⑤大剣を裏側から結び目の外側のループへ通す。
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⑥通した大剣を下に引き下げ、さらに小剣を引いて締め上げる。
「シャツにタイを固定するためのタイバーをつけてみましょう。食事などをする際に前かがみになってもタイが邪魔になりません。ジャケットからやや覗かせる位置に装着するのが基本」
「ジャケットの腰ポケットのフラップはもともと“雨蓋”といって雨やホコリの侵入を防ぐ意味合いがあります。屋内ではフラップをしまうのが粋ですが、出し忘れる危険性もあるので常に出しておくほうが安心」
「型崩れを防ぐために肩幅に近い太めのハンガーにかけ、ブラシで優しくブラッシングをして汚れやホコリを落としましょう。そして二日は休ませるのが理想。スーツが長持ちします」
「“しつけ糸”は、陳列時に新品のスーツのポケットやベントがよれないようにつけているもの。あえて白い糸で目立つようにしてあるので、購入後はすぐにしつけ糸を外すのが正解」
監修/美土路雅子(キャリアコンサルタント)
池 大輔(AOKIファッションアドバイザー)
Photos:Takeshi Wakabayashi Hair&Make-up:Ryohei Katsuma[masculin] Stylist:Akihiro Shikata Models:Shuzaburo Hara Shota Takami Text:Masato Nachi
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