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失敗が怖い。お金がかかりそう。そんなイメージを抱いて夢を諦めている人、多いのでは? 起業する人は特別だと思ってたけど自分にもできるかもしれない! 僕らの背中をそっと押してくれる、 古着屋「HIGAN」・宮本理一さんと大崎龍之介さんの起業エピソードを紹介する。
ファッションをこよなく愛するふたりが
「イケてる」と感じるものだけを販売
Started
古着屋
古着屋 HIGAN
宮本理一さん(左) 大崎龍之介さん(右)
profile
[左]宮本さん:1996年生まれ、大阪府出身。[右]大崎さん:1996年生まれ、高知県出身。大崎さんが宮本さんを誘い、古着屋「HIGAN」をオープン。今秋より「BASE MARK」などのブランドを取り入れ、セレクトラインを強化。
HISTORY
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2020年
共通の友人を介してふたりが出会う
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2021年
2月店を持ちたかった大崎さんが
古着に詳しい宮本さんを誘う
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3月
大崎さん
買い付けを学ぶために渡米
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11月
宮本さん
起業を決意し退職
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2022年
2月宮本さん
東京へ
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3月
HIGANオープン
経営と現場を分担することで
スピーディかつ円滑に運営!
古着屋の激戦区として知られる高円寺で、今年3月にオープンした「HIGAN」。運営するのは、バイヤーやスタイリストとして活躍していた大崎さんと、ヴィンテージショップで働いていた宮本さんの25歳コンビだ。
大崎「理学療法士の専門学校時代にファッションにハマり、中退。上京していろんな店を巡りながらファッション業界の人脈を増やし、買い付けなどを任されるようになりました。仕事をする中で、自分は経営に向いていると直感。出店を考えたときに、運営手段を明確に想像できたのが古着屋でした。他店と差をつけたかったため、僕よりも古着の知識が豊富な宮本を誘いました」
宮本「友人を通じて知り合った大崎とは、当時それほど親しくなくて。大阪の店では正社員やったし、恋人もおったから、最初は断ったんですよ。それでも諦めずに誘い続けてくれて、気持ちが徐々に動きました。あのとき勇気を出して、ほんまによかった」
宮本さんが上京して、わずか1か月後に店をオープン。スピード感の秘けつは、徹底した役割分担だという。
大崎「僕はビジネス面を管理。古着屋をするなら絶対に高円寺と決めていて、店舗は1年ほど前から目星をつけていました。内装には『ジモティー』をフル活用。開店資金は僕と宮本の貯金に加えて、少し借り入れをし、200万円弱だったかと」
宮本「僕は商品のセレクトや接客などを行うプレーヤー。自分たちがイケてると感じるか、そして店内に収まる数だけ入荷すること以外は、ルールを決めず自由に仕入れています」
人脈づくりも販売も、対面の
コミュニケーションが一番
オープン当初は70年代のヴィンテージアイテムを主に仕入れていたが、ニーズに合わせて変化。手厚い接客が、成功につながっていると分析する。
大崎「僕らならではのレイヤードとか、MIX感とか、スタイリングを提案する接客のほうが、一つ一つのアイテムを推すよりも売れることがわかって。より面白い着こなしができる商品をセレクトするようになりました。その分、スタッフはかなり厳選。お客さんや、アパレル経験者、モデルをスカウトしています」
宮本「自分は、大好きな古着の魅力を伝えるために店をやってるんで。接客というよりも、友達に好きなもんをすすめている感覚です。店内を外から見えなくしたことも、服選びはパーソナルな行為やから、落ち着ける空間で考えてもらうため。そのおかげか、お客さんがめちゃめちゃインスタでうちの店をメンションしてくれるんですよ」
大崎「ありがたいことに、オープン当初からずっと黒字。今後のビジネス展開のスピードを上げるために、売り上げをインスタグラムの広告に回したところ、ますます客足が増し、10月に名古屋で開催したPOP UPも大盛況でした! 人脈づくりも販売も、対面のコミュニケーションに勝るものはない。何かを始めたいときは、まず自分の足で行動することが大事だと思います」
HIGAN
杉並区高円寺南4の24の3 川上ビル102
営業時間:14:00〜20:00、土日祝13:00〜20:00
Instagram→@higan_tokyo
思い出のアイテム
Photos:Takahiro Idenoshita Composition & Text:Ayano Nakanishi
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