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テントやチェア、寝袋などのメインのアイテムを揃えたからといって、キャンプを快適に過ごせるわけではない。ファッションと同じで小物使いがポイントになってくる。キャンプを極めていくうえでは欠かせないアイテムを元メンズノンノモデルで焚き火マイスターの猪野さんが厳選し、解説!
1.マタドール『トラベル イヤープラグス』
「キャンプ場の夜は静かで安眠できそうだが、普段は気にならない風の音や人が歩く音などちょっとした物音が気になり、眠れないことがある。また友達のイビキに怒りが沸き、動物の鳴き声に恐怖を感じてしまうことがある。そうならないためにも耳栓をして遮音することで、ぐっすり眠れる。眠れないキャンプを経験してしまうと楽しさも半減し、続かなくなってしまう」(猪野さん)
2.SOTO『シダーグリルプレート』
「一般的には鉄板や焼き網で食材を焼くが、これはその代用になる板で、食材を置いてそのまま焼け、スモークも楽しめる。すぐ燃えてしまいそうだが、使う前に2時間以上水に浸しておくことで、水分を含んだ板は火の上に置いても問題ない。板自体の温度が400℃を超えない限り、燃えないので、その間に食材は焼けてしまう仕組み。また焼き板の役目を終えたら、そのまま薪代わりに燃やせ、洗う手間がなくなる。とてもエコなBBQスタイルだ」(猪野さん)
3.モンベル『クラッシャブル ランタンシェード』
「夜のキャンプシーンで照明器具は欠かせない。ランタンを持っていけば良いが、トイレに行くときや作業をするにおいては両手が空く、ヘッドライトが一番である。ただみんながみんなヘッドライトだと雰囲気がなくなり、顔を照らされてしまうと眩しく、イラっとしてしまう。このシェードをかぶせることで、簡易的なランタンに早変わりし、広範囲を照らしてくれる。携帯のライトでもよく、何かで代用させることもキャンプの楽しさのひとつ」(猪野さん)
4.マーグズ『ANIMAL LIGHTER うんちの着火剤』
「その名の通り、草食動物のウンチを主原料にした着火剤。インドなどの南アジアでは実際に乾燥させたウンチを燃料として使っている。それをヒントに作られ、他にキリンやバク、レッサーパンダなどがある。売り上げの一部は野生動物の保護活動に役立てられ、燃やせば燃やすだけ役に立つし、着火前に知識を披露すれば、ちょっとした優越感にも浸れるはず。クッキーみたいなので、くれぐれも食べてはいけない」(猪野さん)
5.アートファイヤー『ブルーファイヤー』
「80万個を売り上げている魔法の粉“アートファイヤー”。袋ごと入れるだけで炎を一瞬にしてレインボーに変えてしまい、焚き火をエンターテインメントに昇格させたアイテム。その新色がブルーバージョンで、オレンジ色の炎も良いが、寒空の下の青い炎はより神秘的になる。私が若くて独身なら、口説くときの最終兵器としてポケットに忍ばせておく。ケミカルな物質が入っていないので、安心して燃やせる。類似品も多く、それらは有害物質が入っている可能性があるので注意を」(猪野さん)
FROM Masaya Ino
「ファッションと同じで、どんなに着飾っても小物使いが上手くないとつまらないスタイリングになってしまう。独自のアクセントや機能性を付け加えることで、気分良く快適に過ごせるはず。とはいえ、私も雑誌のスタイリングをただ真似していた…キャンプもファッションも回数を重ねないとこなれてこないが、こういうアイテムが知ることでちょっとでもアドバンテージになればと思う」(猪野さん)
猪野正哉(アウトドアプランナー)
第9回メンズノンノモデルで、現在はアウトドア業界に活動の場所を移し、“焚き火マイスター”としても知られている。
https://www.instagram.com/inomushi75/
Composition & Text:Masaya Ino
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