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メンズノンノでレギュラーモデルとして最初の撮影に臨んだ当時、中島裕翔は23歳。そこから丸5年以上が経ち、この8月10日、ついに20代最後の誕生日を迎えた。“まだまだこれから”と、“そろそろ大人の自分を意識して”が共存する今、これからをどんなふうに過ごしたいか、メンズノンノに特別に語ってくれた。
また、今回の撮り下ろし写真は、誕生日のお祝いにちなんで“Sunday Best(=とっておきの日の装い)”。背伸びせずに、すこし大人っぽいものが似合うようになったからこそ着たい、特別なスタイリングを披露する。
9月9日発売のメンズノンノ10月号・特別版で飾るカバーのエピソードも、ひと足先に少しだけ公開!
自分が大事にしていることを、
変わらずに持ち続けられたら
メンズノンノ(以下、MN): 29歳のお誕生日を迎えたけれど、特別に “よし、最後の1年だ!”とか、“30代に向けて!”という気負いみたいなものって、裕翔くんはあんまり…
裕翔:ない(笑)。
MN:なさそうだよね(笑)。フラットに捉えている感じがするというか。
裕翔:うん、そうそう。今自分の中で大事にしているものが、ちゃんとずっと続いていけばそれでいいなという気持ちなんだと思う。
MN:それは、具体的にどんなもの?
裕翔:僕、どの仕事でも一緒に楽しめる仲間に恵まれているなと最近つくづく思うんですよ。グループ活動はもちろんだけど、こうしてメンズノンノでもいつもいい時間を過ごしているし、今出演中のドラマ(『純愛ディソナンス』フジテレビ系・毎週木曜22時〜)の現場もすごく居心地がよくて。それがありがたいと思うからこそ、僕は出会いに感謝する立場だなぁっていうのを忘れない自分でいたいんですよね。一番よくないと思うのが、チームの誰かが萎縮してしまうこと。相手の顔色をうかがうような現場では、作れるはずだったものが作れなくなったり、いろんな可能性が減っていくんですよ。お互いを尊重しつつも引き下がらずに意見交換ができる環境ってすごく健康的だし、それをキープするのが大事なんですよね。だから、そういうことをずっと忘れずに、周りにいる人たちといいものを作っていけたらいいなって。
MN:メンズノンノの撮影でも、裕翔くんが“チーム感”を大切にしているのが伝わります。
裕翔:スタッフ同士のリスペクトみたいなものを見るのが好きなんですよ。メンズノンノの現場って本当にいろんなテーマでいろんな衣装を着るし、それによって、“どう見せようか”ってみんながベストな着地を考えるじゃないですか。そんな中で、例えば衣装に合わせてヘアアレンジが変わったのを見たメイクさんが、特別言葉を交わさなくても“あ、そうくるのね。じゃあ眉はこうしてもう少し骨格を際立たせようかな”みたいな感じで、サッとメイクを足し引きするのとかを目の当たりにすると「うわぁ…!」って感動する。きっと、そうやってスタッフ同士が阿吽の呼吸でいいものを作りあげていくのって、編集さんもうれしいだろうな〜って思うんですよね。それと同じように僕も、関わっている作品の撮影が「自分がなんとかしなくちゃ!」って思わなくても、和やかな雰囲気で進んでいくとすごくうれしくなっちゃう。やっぱりそれには、誰も萎縮していないってことが重要だと思うんですよね。
ドラマ『純愛ディソナンス』で挑んだ、
人が持つ表情の微差を伝えること
MN:『純愛ディソナンス』では、難しい役柄を演じるからこそ、現場の雰囲気が楽しいのはいいことだね!
裕翔:本当にそう! 僕が演じている主人公の正樹は、ひとつの物語の中でガラッとキャラクターが変わるし、ストーリーも毎回が佳境みたいな感じだから(笑)、丁寧に演じようと思って頑張っています。この役を通して僕が大事にしているのが、相手によって変わる絶妙な表情の差。人って誰しもいろんな顔があるじゃないですか。職場での顔だったり、家での顔だったり、大切な人の前での顔だったり。そういったものをリアルに演じ分けられたら、多くの人が共感してくれるんじゃないかなって思ったんですよ。この物語では、ヒロインの冴と、それ以外の周りにいる人間に対する表情の差が重要になってきますが、正樹はすごく暗い男なので(笑)、その違いがめちゃくちゃ微妙な塩梅で。そこが楽しくもあり、難しくもあります。でもそんなときに、僕の演技がより効果的に映るカメラワークだったり、カット割りをスタッフさんが話し合って考えてくれるので、チームの力に本当に助けられているなと思うし、安心できるんです。結果、観ている方々からも正樹の心情がちゃんと伝わっているような反響が届くので、すごくうれしいですね。
MN:このインタビュー記事が出る頃には、物語も終盤に差しかかっているね。
裕翔:楽しみにしていてください! 僕も皆さんの反応がすごく励みになるので、たくさんの人に観ていただきたいです。
MN:編集部もみんな観ていて、この間原稿の締め切りがタイトだったときに、ライターさんと「入稿が終わらなくてディソナンス…!」みたいな会話をしたよ(笑)。
裕翔:あっはっは! それ、めちゃくちゃ面白い!(笑) “ディソナンス”、いろんなところで使って、流行らせてほしい〜‼
今だからこそ着たい、
特別な日の装いとは?
MN:20代最後の1年ということに対して、特別構えていないとはいえ、“こんな30代になりたいな”っていう理想のイメージはあったりするよね?
裕翔:そりゃね、ありますよ! カッコよくて渋い“イケおじ”になりたい! 大人になったからこそ着られる服もあると思うし、おしゃれはずっと楽しんでいきたいな。
MN:やっぱり、特別な日にビシッとキメるスーツとか!
裕翔:それいいね! スーツは、それこそドラマの『SUITS/スーツ』をやったときに、衣装で作ったものをいただいたんですよ。今のところきちんとしたオーダースーツはそれ1着なので、ゆくゆくは増やしていきたいと思ってる。特別な場面で堂々と着られるものを、そろそろちゃんと持っていてもいいな、と思うようになりましたね。
MN:今日のスタイリングはまさに、「特別な日の、とっておきの服」というテーマでした。
裕翔:上にはおるものがレザーっていう提案が、すごくすてきだと思いました! いわゆるオーソドックスなセットアップのスーツスタイルじゃなくて、品をキープしつつこのくらい遊べたら、大人だな〜っていう感じ。
MN:衿もとをはじめディテールはきちんと着ているんだけど、キメすぎていなくて、どこか余裕がある着こなし。似合っています!
裕翔:よかった~!
MN:ちょっとしたパーティにもよさそうなスタイリングだよね。
裕翔:やっぱり、ちゃんと気合を入れておしゃれするっていいですね。急に物欲が沸いてきた…。
MN:誕生日に、自分へのお祝いとして何か買ったりはする?
裕翔:今年はまだ決めていないけど、誕生日を記念して自分に何か買おうかなっていうのは、けっこう考えますね。ただ、今ありがたいことに作品への出演が続いていたり、Hey! Say! JUMPの15周年イヤーとか、メンズノンノのモデルを始めて丸5年とか、いろんなお祝い事があるので、その全部に自分でプレゼントを買っていたら大変なことになっちゃう(笑)。だから、もうひと踏ん張りしたら考えようかなって。今忙しくて本当に買い物ができていないから、もうとにかく、たくさん服が見たい! 思いっきり買い物がしたいですね…! 今日は撮影でカッコいい服を着られて、テンション上がりました(笑)。欲しいアイテムもあった!
MN:裕翔くんは、メンズノンノの撮影で着た衣装を、実際にけっこう買って着たりしているもんね。
裕翔:“メンノン男子”、地でいってます!(笑)
MN:編集長も、「ファッションが一番メンズノンノっぽい」って言っていたよ。よっ、ミスター・メンズノンノ!
裕翔:あはは! そんな称号いただいていいんですか〜!(笑)
2年ぶりのメンズノンノ
単独表紙に込める思い
MN:さて、9月9日発売のメンズノンノ10月号・特別版では、表紙に登場してもらいます。本誌内のページでも、今の裕翔くんのスタイルをクローズアップするような企画を掲載するので、たくさんの人に楽しみにしていてほしいですね。
裕翔:去年(メンズノンノ2021年12月号)はグループで表紙をやらせてもらったから、単独での表紙は約2年ぶり。前回(メンズノンノ2020年6月号)も、すごくチャレンジングなことをさせてもらったなと思っているんですよ。メンズノンノで、あんな笑顔の表紙見たことなくないですか? みんなけっこうシュッとしていて、シックな表情やモードな雰囲気なことが多いじゃないですか。だからあれは、自分だからこそできたなって思っていて。でも今回の表紙は、“ザ・モデル”という佇まいの、原点回帰な感じです、僕の中では。本当にすてきな写真が撮れたと思うので期待してほしいです。
MN:前回は海辺で強風に吹かれて、今回は暑い中で秋冬のアイテムを着てもらうという…。モデルあるあるのシチュエーションとはいえ、過酷な中ありがとうございます。
裕翔:いやいやいや! 僕、めちゃくちゃ楽しいので。なんかそういうのを乗り越えたからこそ、思い入れも強まるんですよ。やっぱり写真って、どう撮られたのか見ている人にはわからないじゃないですか。その裏にどんなことがあったのかとか。実際暑い中で撮影していても、写真の温度を青っぽく変えたら涼しく見えてしまうし。
MN:できあがったものがすべてだもんね。みんなプロだから表情には出ないし…。
裕翔:そう、でもそのギャップも面白いなぁって。自分たちはこの裏で、こんなふうに撮っていたんだよなぁということを含めて、いい思い出になるんです。前回は僕の真横で、強風で飛ばされそうなみんなが、「うわぁ~!」って叫びながら風避けの布を張ってくれていたな、とかね(笑)。今日は全員汗が止まらなかったり(笑)。
MN:おかげさまでセレクトに迷うくらい、いい写真がたくさん撮れました。表紙のカットは、モニターを見ているスタッフからどよめきが上がったね。
裕翔:本当にうれしい。やっぱり撮影が終わったときに、「選べないな〜!」とか「どれにしようか悩む」って言ってもらえたら勝ちだなと思っているんで。たくさん選ばせるようにしたいなと思ってやっているから、そう言ってもらえるとすごくモデル冥利につきます!
MN:本誌内の特集も、裕翔くんの魅力に迫ったものになっているので、反応が楽しみです。
裕翔:僕自身もすごく楽しみにしています。まだまだメンズノンノでも頑張りたいので、これからもよろしくお願いします! ぎりぎりまで引き留めてください(笑)。
メンズノンノ10月号・特別版の
予約はこちらから
「FILMUSIC!」
Hey! Sɑy! JUMP
ジェイ・ストーム
前作『Fab! -Music speaks.-』より約 1 年8か月ぶりの、グループ9枚目となるオリジナルアルバム。音楽×映画をテーマに、豪華提供曲も満載の15周年イヤーにふさわしい1枚に。☆詳しくは公式サイトへ
中島裕翔(なかじま ゆうと)
1993年8月10日生まれ、東京都出身。2017年6月号よりメンズノンノのレギュラーモデルを務める。2021年11月にデビュー15周年目を迎えるHey! Sɑy! JUMPのメンバーとして活動し、俳優としても数々の話題作に出演。
コート¥49,500・ジャケット¥61,600・パンツ¥29,700(すべてN.ハリウッド コンパイル)/ミスターハリウッド シャツ¥24,200/ラッド ミュージシャン 原宿 その他/スタイリスト私物
Photo:Tatsunari Kawazu[S-14] Hair:KANADA[LAKE TAJO] Make-up:Yuri Miyamoto Stylist:Yoshiaki Komatsu Model:Yuto Nakajima
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