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【川村壱馬】『HiGH&LOW THE WORST X』で得た出会い・学び・成長をロングインタビュー!

【川村壱馬】『HiGH&LOW THE WORST X』で得た出会い・学び・成長をロングインタビュー!

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シリーズ累計観客動員556万人、興行収入78億円を突破した人気バトルアクションムービー『HiGH&LOW』シリーズ待望の最新作『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』が9月9日ついに公開! 本作をより楽しむために、公開を迎えるまでの9日間、メンズノンノウェブで毎日スペシャルコンテンツをアップ中!

Vol.1川村 壱馬

川村壱馬
川村壱馬

Vol.1を飾るのは、前作の『HiGH&LOW THE WORST』に引き続き、主人公の花岡楓士雄(ふじお)を演じる川村壱馬。ひさびさに挑むシリーズ最新作の本作では、アクションシーンが倍以上に! 3か月かけて練習したアクション、鬼邪(おや)高校の頭となった楓士雄の役づくり、新キャストへの印象、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバーとして歌うテーマソング「THE POWER」への思いなどを通じて、『HiGH&LOW THE WORST X』の魅力を語ってもらった。


THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
「THE POWER 」

Special Interview
出演者インタビュー

川村壱馬

3か月かけたアクションの練習は
肉体よりも精神的に苦痛だった

——『HiGH&LOW』シリーズ最大の魅力といえば、やはり迫力満点のアクションシーン。前作からいっそうパワーアップしていて、思わず息をのむ瞬間が何度もありました。

川村壱馬(以下、川村) そう言っていただけて素直にうれしいです! 僕は前作から、アクションシーンが2〜3倍に増えましたね。撮影の3か月前から練習を始めて、後半はほぼ毎日トレーニングに通っていたかな。大変すぎて、あまり覚えていないんですけど(笑)。練習を始めた当初は筋肉痛がひどくて、起き上がれないほどつらい日もありました。
ただ、体力的なしんどさよりも、精神的に暇なことのほうが個人的にはつらかった。ライヴのリハと同じ感覚なんですけど、本番のピリついた空気感とか緊張感がないと、気分が盛り上がらないんです。動作自体は2、3回練習すると覚えてしまうから、同じことをひたすら続けるのが苦痛で。精度を上げるために必要なことだと頭では理解しているんですけど、感情まではコントロールできず。

川村壱馬

——劇中では、体格もがっちりしている印象でした。肉体づくりはどんなことを心がけましたか?

川村 ムキムキというよりも、ほんのり丸みのある肉体のほうが、楓士雄らしいなと思って。トレーニングで適度に筋肉をつけつつ、いつもより食事をしっかりとりました。筋肉痛がひどいときの筋トレは、しびれましたね(笑)。普段は筋肉をつけて体が重くなると疲れるから、トレーニングは一切していないんですよ。そのほうが軽やかに踊れて、体力的にも楽なんです。

——本作で初登場を果たすユウタさん(中本悠太/NCT 127 YUTA)とは、練習で初めて対面したとか。

川村 挨拶した日に、そのまま一緒に練習をしました。出演が決まったときから、ユウタくんがシリーズの大ファンだと聞いていたのですが、練習中の目やオーラに並ならぬ熱意が表れていて。本気で臨もう! という気持ちがひしひしと伝わってきて、僕も気が引き締まりました。
おこがましいのですが、彼がアクションや芝居に気持ち良く集中できるよう、前作から引き続き出演するキャストを紹介したり、アクションの練習中も積極的に声をかけたり、僕にできることはしようと心がけていました。とくに、本番のスピード感で動きを合わせる際は、ほんの少しのタイミングで大ケガに至ることもあるので、こまめな声がけは意識しましたね。

『HiGH&LOW THE WORST X』 シーン画像

——アクションシーンの動作ひとつひとつに、それぞれの個性が光っていました。川村さんの動きは、とくに重みがあるのが印象的でした。

川村 学生のときに空手をしていたので、その影響が大きいと思います。シリーズを通して空手の経験はすごく生きていて、自分の強みだと感じています。例えば殴り飛ばされるシーンも、ケガをしない受け身の取り方を知っているからこそ、本気で倒れられたり。最大限にぶつかり合えるので、リアリティや迫力に貢献できているかな、と!

川村壱馬

真逆だと感じていた楓士雄との
共通点が、本作最大の発見

——壮大なセットも、リアリティ満載で圧巻でした!

川村 そうなんですよ! 鬼邪高と瀬ノ門(工業高校)はひとつの校舎で、プールサイドと校舎側に分けて撮影したんですけど、同じ学校とは思えないほど見事に装飾されていて。完成までに10日間もかかっていると今回初めて知り、美術を担当する方々へのリスペクトと感謝がより強くなりました。雨で撮影がリスケになったタイミングでは、使わぬままバラしになったこともあり、そのときは心が痛みましたね…。
撮影の待ち時間や昼休憩を校内の教室で過ごしていたんですけど、学生時代に戻ったような感覚があって楽しかったな。大の大人の男たちが学校のイスにちょこんと座ってお弁当を食べている光景は、なかなかシュールでした(笑)。


川村壱馬

——本作では楓士雄の内面がよりクローズアップされていますが、役づくりをする中で、楓士雄に共感した部分はありますか?

川村 物事の本質を、本気で追い求めるところですね。本作で楓士雄は、最強をめざす中で“本当の強さ”の意味を考えるんですけど。アーティストとして、ただ歌がうまいだけじゃなく、心に響くようなパフォーマンスをめざす感覚と似ているなと感じました。これまでは楓士雄の天真爛漫さが強調されていて、自分には似ても似つかないキャラクターだと思っていたから。本作で楓士雄の芯の部分を知り、じつはすごく似ているのかも、という大きな発見がありました。

——川村さんは本質を追い求めるうえで、どんなことを心がけていますか?

川村 裏表のない人間であることをつねに意識しています。人によって態度を変えないこともそうですが、個人的に大切にしているのが、表で言っていることを裏でも貫くこと。理想を語るのは簡単だけど、それを実践することに意味があるし、徹底することで説得力や信頼度も増すと思うんです。
それを貫くためにも、愛情を感じるかどうかの判断基準はつねに持つようにしていますね。やりたくないことはできない代わりに、好きなことはとことん取り組める性格なので。仕事も趣味も人間関係も、自分が愛情を感じるからこそ、妥協せずに全力を費やせていると感じます。

川村壱馬

原作の大ファンとしては
やっぱり鈴蘭と鳳仙に憧れます

——そんな川村さんが、大きな愛情を持って取り組む本シリーズ。本作では、どんな成長が得られましたか?

川村 僕は自分から人に話しかけることが苦手で、とくに初対面では人見知りしちゃうんです。前作では、転校生としてイチから関係を築きあげる設定だったからよかったけど、本作は鬼邪高の頭として、みんなをまとめなきゃいけなかった。本作で初出演する方も多かったので、楓士雄という人物像を伝えるためにも、現場では自分から積極的にコミュニケーションをとっていました。
役が属する学校によって共演シーンが偏るから、いろんな控室を回って談笑したり、一緒に弁当を食べたり。頭という設定がなかったら絶対にできなかったと思うんですけど、おかげで、いい経験になりました。

『HiGH&LOW THE WORST X』 シーン画像

——中学生の頃から『クローズ』『WORST』の大ファンで、将来は絶対に映画に出ると宣言していたとか。もし作品の世界が現実になったら、入学してみたい学校は? 

川村 原作のファンとしては、やっぱり鈴蘭(男子高校)と鳳仙(学園)に憧れますね。でもファンすぎて、作品に参加させていただくだけで十分すぎるほど、ありがたい気持ちです。初めて出演が決まったときから今でも、一番大切にしているのは初代の皆さんへのリスペクト。つい先日、(山田)裕貴くんが、僕が出ている雑誌を見て連絡をくれたんですけど。「(山田さんが演じた)村山(良樹)へのリスペクトを忘れません。演じている最中、ずっと僕の中に村山の存在がいます」ということを伝えました。

川村壱馬

——ちなみに、戦ってみたいキャラクターは?

川村 楓士雄と言いたいところだけど、強いからなぁ。楓士雄に限らず、誰にも勝てる気がしません(笑)。もし楓士雄として戦うなら轟(洋介)! クールにブチ切れる感じが、めちゃめちゃカッコいいので。でもサッチー(上田佐智雄)もいいな…いっぱいいて選べないです!


川村壱馬

——本作では、そんな個性豊かなキャラクター同士の友情も見どころでした。川村さんにとって、友情とは?

川村 深いところでつながっている、大切な仲間。パッと顔を思い浮かべるだけで、安心する感覚があります。僕にとって友情も愛情ありきだから、誰とでも仲よくなるわけではなく、人数も少ないほうだと思います。大人になってからできた友達ももちろんいるけど、とくに地元の友達は、いくつになっても色あせない絆を感じますね。
地元に帰ると必ず会うんですけど、“THE RAMPAGEの川村壱馬”として扱われないことが、すごくありがたくて。僕の曲や作品もほとんど知らないと思うんですけど、それが逆に心地いい。もちろん、仕事を通じて仲よくなった人もいますよ! アキくん(塩野瑛久)はそのひとりで、初めは芝居をリスペクトする存在でしたが、深く関わるようになり、人としての魅力に惹かれました。改めて考えると、僕の友達はみなハートが熱くて気がいいやつばかり。人間、それに限りますね。

『HiGH&LOW THE WORST X』 シーン画像

24時間、いつでもONモード!
寝起きでもステージに立てます

——THE RAMPAGEとしてパフォーマンスをしているときと、お芝居をしているときで、感覚や意識は変わりますか?

川村 役が違うだけで、根本的な部分は一切変わらないですね。僕にとっては、1曲1曲が短い物語。曲ごとに異なる役を演じている感覚があり、どちらのときも芝居をしているんです。カメラが回ったときの高揚感も、ライヴが始まったときと同じ。撮影中は、共演者や現場のスタッフさんが観客のような存在です。
芝居とパフォーマンスに限らず、オン・オフを切り替える感覚がまったくわからなくて。つねにONモードだから、極端な例だけど、ライヴが始まる直前まで寝ていても大丈夫(笑)。理由はわかりませんが、昔から、なりたい自分になることだけを目標に掲げてきたことが影響しているのかな。人ではなく自分がどう思うかを軸に行動しているから、ひとりの時間も、些細な所作まで気を抜きません。


川村壱馬

——おもしろい感覚ですね! ちなみに本作のテーマソング「THE POWER」をパフォーマンスする際は、楓士雄を意識していますか?

川村 それが不思議なんですけど、同じ作品にまつわることでも、自然とTHE RAMPAGEというアーティストとしての芝居に切り替わるんですよ。本作はテーマソングも楓士雄と同じく大人になったな、という印象はあるので、そこは意識していますね。
前作の『SWAG & PRIDE』がスピード感と勢いのある曲だったのに対して、「THE POWER」はしっかりと前を見据えた力強さを感じられて。正直、初めて聴いたときは前作と比べて物足りないというか、失速感を抱いたんです。でも、前向きな歌詞が入ったときにガラッと印象が変わり、ストーリーと見事に合致して。作品とともに曲も成長したんだ、と納得し、これ以上にハマる曲はないと思うようになりました!

川村壱馬

——最後に、メンズノンノ読者に伝えたい本作の魅力を教えてください!

川村 前作に引き続き、ただの“ケンカもの”ではないってことは強調したいですね。もちろんアクションシーンだけでも十分見ごたえはあるんだけど、楓士雄が追求する“本当の強さ”に始まり、友情、正義など、誰もがぶち当たるであろうテーマがたくさん詰まっているんです。
個人的に伝えたいのは、どのテーマにもひとつの正しい答えなんてない、ということ。はたから見ればただの悪者も、その人なりの正義があるかもしれない。会社や学校、友人グループなど、ひとつの狭い組織にいると視野が狭くなりがちですし、それが原因で生きづらさを感じている人は多いと思うんです。本作を通じて視野が広がり、悩みを解決するヒントが見つかればいいな、と願っています。

川村壱馬

Profile

川村壱馬/Kazuma Kawamura
1997年1月7日生まれ、大阪府出身。2014年、EXILEが主催する「VOCAL BATTLE AUDITION4」に合格。同年9月にTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのヴォーカルとしてデビューする。2018年にドラマ『PRINCE OF LEGEND』で俳優デビューを飾り、同名の映画にも出演。2019年7月に放送されたドラマ『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』以降、シリーズのメインキャラクターである花岡楓士雄役を演じている。

作品紹介

『HiGH&LOW THE WORST X』ポスター

『HiGH&LOW THE WORST X』

SWORD地区の「O」、鬼邪高校の全日制で頭を張る花岡楓士雄(川村壱馬)は、数々の伝説を持つ最強の男・ラオウをたずねて、戸亜留市にある鈴蘭男子高校を訪れる。その頃、鬼邪高の首を狙うSWORD内の不良たちは、虎視眈々とその機会をうかがっていた。エンジ色の学ラン、通称“血の門”と呼ばれる瀬ノ門工業高校の頭・天下井公平(三山凌輝)は、須嵜亮(中本悠太)という最強の男の力を手に入れ、さらに、同じく鬼邪高の首を狙う鎌坂高校と江罵羅商業高校を傘下に加え、「三校連合」を築き、その勢力を拡大していく。鬼邪高の高城司(吉野北人)と轟洋介(前田公輝)は、そんな三校連合の怪しい動きをいち早く察知するが、すでに三校連合による鬼邪高狩りが始まっていた。

総監督:二宮“NINO”大輔 監督:平沼紀久
原案・キャラクター設定:髙橋ヒロシ
出演:【鬼邪高校】川村壱馬、吉野北人、佐藤流司、神尾楓珠、福山康平、龍、鈴木昂秀、うえきやサトシ、中島健/森崎ウィン/前田公輝
【瀬ノ門工業高校】中本悠太(NCT 127)、三山凌輝(RYOKI)、永沼伊久也、比嘉涼樹
【鎌坂高校】藤原樹、岡宏明
【江罵羅商業高校】長谷川慎、陣、今村謙斗
【鳳仙学園】志尊淳(特別出演)、塩野瑛久、葵揚、小柳心、荒井敦史、堀夏喜、坂口涼太郎
【鈴蘭男子高校】三上ヘンリー大智、板垣瑞生、時任勇気、八木勇征、木村慧人、高橋祐理

■9月9日より、全国公開
■公式HP:https://www.high-low.jp/movies/theworst-x/

©2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会
©髙橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX


主題歌

主題歌 「THE POWER」

「THE POWER」

■9月7日発売/avex entertainment
本作を象徴するような、世の中の閉塞感を打ち破るパワフル、かつエネルギーに満ちあふれた曲に仕上がっている。

・CD+DVD(MUSIC VIDEO盤、LIVE盤の2種)各 ¥2,500
・CD ONLY ¥1,300

■MUSIC VIDEO盤のDVD収録内容 THE POWER(MUSIC VIDEO) THE POWER(MUSIC VIDEO MAKING MOVIE)

■LIVE盤のDVD収録内容
THE RAMPAGE LIVE TOUR 2022 “RAY OF LIGHT”
THE POWER(FIRST LIVE PERFORMANCE)
RIDE OR DIE(FIRST LIVE PERFORMANCE)
SWAG & PRIDE

Men's non-no × HiGH&LOW THE WORST X Special Archives

コート¥161,700・デニムジャケット¥51,700・パンツ¥40,700・ブーツ¥51,700(すべてアポクリファ)/サカス ピーアール

■問い合わせ先
サカス ピーアール
tel.03-6447-2762

Photos:Yuhki Yamamoto Hair & Make-up: Oya[KIND] Stylist:Keisuke Yoshida Interview & Text:Ayano Nakanishi

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