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「1枚の写真から見えない病を見つけ出すエキスパート」と言われる診療放射線技師と放射線科医が繰り広げる、これまでにない“医療現場の裏方”に焦点を当てたドラマ『ラジエーションハウス』。病院を訪れる患者とその病に真摯に向き合う彼らの情熱やチームワークが感動を呼び、2シーズンにわたり人気を博した。そして、さらにスケールの大きい劇場版となり、4月29日に公開される。今回、甘春杏役を演じる本田翼に、彼女が感じた本作の「目に見えない魅力」について聞いた!
目の前の人を守りたいという
父から継いだ思いを演じたかった。
──映画化が決まったときの感想を教えてください。
うれしかったのと同時に、今回の舞台が、これまでの病院内のラジエーションハウスから飛び出して離島になり、しかも島民が未知の感染症に襲われると聞いて、どんな物語が待っているんだろうと想像もつきませんでした。
さらに、杏だけではなく、ラジハ(ラジエーションハウス)のみんながいる甘春総合病院にもある事件が起きて、最大の困難が全員に立ちはだかる。もうどうなっちゃうのってハラハラの連続ですが、私たちラジハのメンバーは、病院を離れてもこういう形で活躍する展開に驚くとともに感動しました。
──杏は、放射線科医として成長するためのアメリカ留学を控え、父親の甘春正一が島医者を務める離島に単身向かい、奮闘します。役作りをする上で、意識していたことはありますか?
杏ちゃんは、留学を前にお父さんが倒れたという報(しら)せを受けて、離島に向かいます。お父さんの死と島での出来事がきっかけになり、島唯一の診療所を引き継ぐことになるんです。彼女は人と触れ合うことが好きな子で、甘春総合病院でももともとお父さんの思いを継いで勤めていたので、家族が大切に守ってきた目の前の人を、場所を、自分も守りたいという強い気持ちが芽生えていく。そういった、彼女の中にある本来の意志を意識していました。
先の展開を知っていても
やっぱりみんながいると安心する。
──本作のキャッチコピーは「ひとりで闘う必要なんてない。」です。離れた場所にいても、ドラマシリーズで感動を呼んだ“チームラジハ”のチームワークが見られるんでしょうか?
そうですね。これまでと変わらない連携で、杏を助けてくれます。そして、ついにはみんなが島に来て……。もうその姿はヒーローそのもの! 台本で読んでいてわかっていたけど、いざ目の前にしたら「かっこいい〜」って安心感と喜びが溢れてしまって。このシーンは劇場版の見どころのひとつですね。
──主人公の五十嵐唯織役を演じる窪田正孝さんをはじめ、共演者のみなさんとの現場の雰囲気はいかがでしたか?
みんなとはドラマシリーズを2回ご一緒していて、さらにそのまま映画を撮っているので、半年間ぐらいずっと一緒にいたんです。だから、ファミリーみたいな関係性になっていました。
撮影していた島には宿泊施設がなかったので、撮影するごとに船で近くの街と行き来していたのですが、みんな船の中で「海、いえーい」って感じで大はしゃぎ(笑)。私はいつもちょっと船酔い気味になっていたんですけど…、ラジハのパワーを感じました。
あと、島で印象的な出来事があって…。
【後編に続く】
PROFILE
本田 翼 TSUBASA HONDA
1992年6月27日生まれ、東京都出身。2006年に雑誌『Seventeen』専属モデルとしてデビュー。現在は雑誌『MORE』モデルを務める。11年放映のドラマで女優デビューを果たし、その後数々のドラマ、映画に出演。5月20日公開の映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』、6月24日公開の『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』に、ヒロインのウィンリィ・ロックベル役で出演している。
『劇場版ラジエーションハウス』
監督:鈴木雅之 出演:窪田正孝、本田翼、広瀬アリスほか
©2022横幕智裕・モリタイシ/集英社・映画「ラジエーションハウス」製作委員会
甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)は落ち込んでいた。大好きな甘春杏(本田翼)が、放射線科医としての腕を磨くため、ワシントン医大へ留学することが決まったからだ。そんな中、杏の父親・正一が危篤との連絡が入る。無医島だった離島に渡り小さな診療所で島民を診てきた正一だが、杏が父のもとに着いてほどなく息を引き取る。生前、父が気に掛けていた患者のことが気になり、島に一日残ることにする杏。そこに大型台風、土砂崩れ、そして未知の感染症が襲いかかる。遠く離れた地で杏が孤軍奮闘していることを知った唯織は、大切な仲間を守るため、苦しむ島民を救うため、ある決心をする。
ブラウス(トゥデイフル)¥19,800/LIFE’s 代官山店[TEL:03-6303-2679] スカート¥37,400/オーラリー[TEL:03-6427-7141] イヤーカフ¥12,000・ネックレス¥28,000・チョーカー¥20,000/e.m. PRESS ROOM[TEL:03-6712-6798]
Photos:Tetsuo Kashiwada Hair & Make-up:Tomoe Nakayama Stylist:Sonoko Honma Composition & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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