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ラストは、先輩たちの体験談をつづったインタビュー。コロナ禍の就活を経験した新社会人たちに直撃。役に立った対策や失敗など参考にしたいアドバイスが盛りだくさんだ。
氏名:Y.W.
年齢:24歳(2021年度入社)
職種:素材メーカー
部署:生産管理
コロナ禍ならではの
利点を生かして、就活が楽に!
就活を始めたのは3年生の1月。演劇部の活動に熱中するあまりに遅いスタートを切り、すぐさまコロナが大流行。やりたいことが明確になかったので、名の知れた大企業を片っ端から調べてエントリー。40社弱は受けましたね。
大企業を選んだ理由は、一生安泰そうだから(笑)。やりたいことがない僕にとって転職は面倒だったので。でも実際に働いてみると挑戦してみたいことが出てきたし、3、4年目で転職する先輩方の姿に影響を受けて資格の勉強も始めました。今の会社に不満はないけど、もっと視野を広げてみてもよかったな、と感じています。
コロナ禍の就活1期生として、リモート面接の環境を整える重要性は侮るべからず、と伝えたい! 買い替える余裕がなくて古いパソコンを使っていたら、カメラの画質の悪さを何度も指摘されました(汗)。リンクにアクセスできず面接がリスケになったことも……。
リモートで浮いた時間を
他の準備&作業に活用!
ただ、個人的にはプラスに感じたことも多数ありました。面接のための移動時間や費用が省けたことは大きかったですね。その分、回答やESを練る時間に使えましたし。家にいながらでも就活を続けられるのは手軽でした。僕はそのおかげで予定よりも長く就活を続けて、結果、今の会社の追加枠の内定をもらえたんです。
就活を通じて得た最大の学びは「自分がやりたいことよりも、自分が相手に与えられること」を伝える大切さ。入社後のコミュニケーションでも役に立っているので、取り入れて損はありません。
氏名:K.O.
年齢:23歳(2021年度入社)
職種:総合IT
部署:通信事業
自分を過信しすぎると危険!
他人の意見に耳を傾けて
就活でとくに役立ったのはテスト勉強、他己分析、面接対策の3つ。ひとつ目のテストは受からないとスタートラインに立てないので。市販の参考書を買い、3年生の春頃からコツコツ勉強しました。
2つ目の他己分析も、業種を絞るところから面接まで関わるため、早めに始めるのがおすすめ。僕はまず自己分析を行い、それをもとに先輩や友人から意見をもらいました。場面ごとの発言や振る舞いなど、他者だからこそ気づける性格や行動パターンをたくさん知られて、とても参考になりました!
3つ目の面接対策は、主にスクリーンを通した際の見え方を意識しました。オンラインでの会話がかなり苦手で……スクリーンではなくカメラを見る癖をつけたり、表情が明るく見えるようデスクライトや白背景を取り入れたり、ややオーバーにリアクションをとったり。友人に録画してもらい、客観的に見ながら改善するといいと思います。
精神の健康を保つためにも
信頼できる戦友はマスト!
逆に、過大評価されていると感じたのはOB・OG訪問。「OpenWork」というサイトのほうが、よほどリアルな情報や状況を知られることに気づき、ほどほどにして他のことに時間を費やしました。
それから、他人の状況に気分を左右されないためにもマイペースに行うことが推奨されていますが、僕は真逆でしたね。仲のいい友人と情報や状況を報告し合うことで気が紛れたし、いい意味で刺激を受けたので。対面授業が少ない今、ひとりで家にこもって就活に専念するほうがメンタルを病む気が!
Illustrations:Shunpei Kamiya Composition & Text:Ayano Nakanishi
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