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ここ数年は学生優位の売り手市場が続いていたけれど、コロナショックで状況は一変。これからの就職戦線はどうなるのか。就活総合情報サイト「Kizuki」のアドバイザーに聞いてみた!
答えてくれたのは…
国家資格キャリアコンサルタント/
「Kizuki」就活アドバイザー
平野真理子さん
「Kizuki」でオンライン就活セミナーの講師として活躍中。その他、大学、商工会議所主催就活イベントでの講師、キャリアカウンセリングに携わっている。著書に『恋愛から学ぶ就活攻略術』。
就活情報発信プラットフォーム
「Kizuki」プロジェクト責任者
永田一真さん
大学と連携し、WEB面接に特化した就職支援コンテンツの開発や合同企業説明会の企画・運営・プラットフォーム開発などを手がけており、コロナ禍の就活生のサポートに尽力している。
インターンシップに参加したほうがいい?
採用ルートのひとつにもなっています。
「インターンシップは就業体験の場ですが、採用に直結する場合もあるので参加したほうが賢明です。大手企業や優秀な人材をとりたい会社が通年で採用していく動きが活発になってきている今、人気がある会社に入りたいという学生はインターンシップに行かないとむしろその機会を失ってしまうこともあります。ひとりあたりのインターンシップの経験社数はコロナ前だと4社ほどでしたが、今はオンラインを含めて8社と倍増しています。ただ、オンラインでのインターンシップは説明を受ける機会が増えたとしても、身になるのもそのぶん難しいので手当たり次第参加するのは控えましょう」(永田)
服好きだからアパレル業界に就職したいけど、現状は厳しいのかな…。
裏方の優良企業もたくさんあります。
「会社選びを知名度で決めていたりしませんか? よく名前を聞くアパレル企業はBtoCの会社がほとんど。アパレル業界って世間で認知されている企業だけではなく、そこに服の生地を卸す会社だったり、生地を作る会社だったりとか、企業にサービスを提供するBtoBの知られざる優良企業がたくさんあります。その企業が、どういう企業を相手にビジネスを行っているか。他社との差別化はどのように図っているか。その差別化されたポイントは、マーケットの中で大きな強みになっているかをしっかり調べることで、自分が行きたい会社を見つけられるはずです」(永田)
とにかくたくさん応募するべきってホント?
できればやりたいことを見つけて絞る。
「右も左もわからない人はとにかくいろいろな情報に触れたほうがいいと思うので、そういう人は自分の興味のありそうな会社に片っ端からエントリーをするっていう行動を取ること自体は悪いことではないと思うんです。でも、たくさんエントリーした学生が必ずしもいい結果につながるわけではなくて、途中でかなり迷うことになります。自分の軸がないまま就職活動を続けてしまい、最終的に困っている学生をたくさん見てきました。やりたいことを見極めるためにも、やはり自己分析をしっかりやっておくことが肝心です」(平野)
面接で副業や残業のことって聞いちゃマズいかな…。
遠回しな表現で聞いてみればOK。
「聞くのは悪いことではありません。ただ、副業をしていたり独立志向を持った社員さんはいらっしゃいますか? と、角が立たないように聞くのがベターです。最もよくないのは、面接官に質問ありますか? と聞かれて、ありませんと答えること。企業側からすると、学生に対して会社の魅力を伝えきれていないと思ったり、まだどこかに情報を得たり提供したりする余地が残っているかもと思って聞いているはず。ありませんと返されると、十分な手ごたえがないから質問をしているのにこの学生には何もないのか…と思われかねません。何かしら質問は用意しておきましょう」(永田)
Illustrations:Shunpei Kamiya Composition & Text:Masato Nachi
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