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いつからかコーヒーが好きになっていた。おそらく18歳。大学受験のとき、眠気覚ましに飲み始めたのをきっかけに中毒となった。幼少期は色のついた飲み物をあまり好んでいなかった。周りがジュースおいしい! と騒いでるときも水を飲んでいた。なんて気取った生意気なガキだ、と今振り返ると思うけど食べ物の味をジャマされるのが耐えられない、というのが理由だった。食べ物 > 飲み物だからね。大人になっても酒に走らなかったから、その不等号は不動だがコーヒーだけはいまだに好む。
朝起きて仕事に行くとき、片手にはコーヒーだ。寝る前も寝つきが悪くなるとわかっているのに飲んでしまう。サンドイッチにはコーヒーが一番合う。水か麦茶、そしてコーヒーだ。かといって、決してコーヒーの味がわかるわけではない。違いのわかる男でもなんでもない。せいぜい酸っぱくないほうがいいな~ぐらい。「ブラジル産の陰干しです」とか言われても「はあ、そうですか」となるだけだ。
ぶっちゃけよく考えたらおいしいと思ったことがない。苦いし。そしてその苦味に奥深さがあると言われればまぁなんとなくあるかもね、ぐらい。でもまずくはないからなんとか飲み続けられる。なんだろうね、これ。別においしいと思ってないのに手が伸びてしまうのは。だから「その苦味がいいのにわかってないな…」と上から目線で言われるとイラッとする。なおかつ「お、これ飲みやすいね~いい豆だな」とか言ってくるわけだ。
いや、飲みやすいなら水でいいだろうっへいへい。「コーヒーを嗜む俺、カッコいい」とでも思っているんじゃないか、と問いただしたくなる。いや、それならわかる。カッコいいのはわかるからさ。
カフェでコーヒー片手に本を読んでたらなんかチルやん。コーヒーの紙コップにスリーブ巻いただけで何かちょっとイケてるやん。そういうことでしょ? と言いたい。
その味だけじゃなく、好んでる自分の姿に酔いたい気持ち、正直、正~~~直、1ミリぐらいはあるでしょ? って言いたい。なぜなら俺はあるからだ。だってそりゃ見た目も大事でしょう。それを選んだ自分のスタイルというか。カッコいいから飲むというか。近いところではタバコがそうであるように(俺は吸わないけど)。ギターもバンドも最初はそうだった。なんかよくわかんないけど「カッコいい」「モテそう」から始めたやつらが9割だ。物事を始めるとき、誰でも最初はニワカなのである。だから自分より玄人のやつらに何を言われようが中指を立てておけばいい。
ニワカと言われようが何だろうが関係ないのさ。というか一生ニワカでもいいじゃん。例えば俺は映画好きだけど、ニワカ映画ファンだと思ってる。どの監督がどの作品に影響を受けた~とか、このシーンが昔の映画のあのシーンのオマージュで~とかあまり気にならない。基本的には「面白ければよくね?」という思想だ。評論家の話を聞くのは好きだし、裏情報も読むけど自ら「ディグり」に走ろうとは思わない。あくまで映画を観たいわけだから、調べる時間があったら次の映画を観るのに充てたい。そういう情報は立ち読みレベルで十分だ。だから普通の人より本数は観てるけど、映画マスターでもなんでもなく普通に「この俳優さん名前なんだっけ」とか「監督の名前知らないけどいいや」ってぐらい適当です。ハードルを高くしてしまったら、どんどん映画を観る人が減ってしまう。映画なんて気軽に観に行ける嗜好品なわけで。だからちょっとでも気になった作品があれば躊躇せず映画館に行ったほうがいいなと思います。
つまり何が言いたいかというと。7月20日公開、映画実写版『BLEACH』ぜひ劇場で観てね!
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